韓国側は北朝鮮のミサイル包囲網に隙を生んだ協定破棄について、これまで「責任は日本にある」などと身勝手な理屈を展開しているが、その最たるものが米国を巻き込んだ「ウソ」だ。
朝鮮日報によると、大統領府が「米国側が(GSOMIA破棄に)理解を示した」とした説明に対し米政府高官が「lie(ウソ)。 事実ではない」と完全否定。
韓国の外交当局などに抗議したことを明かしたとしている。
同紙は、米国側が「文政権に強い懸念と失望を表明する」との名指しで見解を明らかにしたことと、公式の場で「ROK(韓国の英名略称)」と呼ばないのは極めて異例であることも報じた。
米国が文大統領に強い不満を持っているとみている。
協定破棄で揺らぐ日米韓の協調について、ニューヨーク・タイムズ電子版は「中国と北朝鮮以外の全ての国が負ける戦い」との見出しで報じ、韓国を「最大の敗者」とした。
米国の発言をねじ曲げ、自国に損害を与えてまで協定を破棄するのはなぜか。
背景には文政権の経済面の失政や側近の不正疑惑があり、国民の目をそらすためとの見方が強い。
打つ手なしだった文政権が放った、まさかの一手。
デイリーNKジャパンの高編集長によると「国民の支持が大きく下がる様子もなく、破棄は一応の支持を得ている」という。
日米との溝を深め、北朝鮮との融和政策ももくろみ通りには進まない中、文政権は落としどころの見えない道を歩み続けそうだ。
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