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「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

12/16-12/24

2009年12月24日 | Weblog
12/16
『倫敦から来た男』をみた後で、渋谷から歩いて四谷まで。近畿大学の「批評の現在」に呼ばれたので、「他者のパフォーマンスを(パフォーマンスとして)理解すること」なるタイトルで、「performance」「performative」などのことばについてとくに「約束と行為遂行」の関係性から論じてみた。まだまだ全然不十分な発表ではあったけれど、これはぼくなりには、レディメイドなどのコンセプトをパフォーマンスの問題として考える下準備のワンステップ。

12/19
壺中天『2001年壺中の旅』を見た。このあたりの日、カポーティの『ティファニーで朝食を』を読んだ。カポーティの孤独な主人公にいまのぼくは共感しない。けど、20才くらいのときにびんびん感じていたある部分の所在を確認することは出来た。

12/20
ロマンチカの横町慶子(名前間違えてました!すいません!)ソロアクト『かわうそ』。手を振る繊細なリズムや振り加減とかは、いわゆるダンスの大袈裟さとは対照的でひかれた。なんとなく、いろんなところで既視感がそうした特徴よりも勝ってしまった印象はあったとしても。行き帰りで『バットマン・ビギンズ』をPSPで見た。

12/21
卒論の提出日。その後、提出してさっぱりした顔の四年生とゼミの三年生とで打ち上げ。下北沢。カフェみたいなところを貸し切り。女子25名対男子1名で、あらかじめ勝とうなんて思わなければ全然大丈夫ということが最近分かってきたので、のんびり過ごす。お嬢様系の方がお酒もひとのコントロールも得意ということを再確認。

12/22
一限で演習。今年の講義はこれでおしまい。土井隆義『キャラ化する/される子供たち』を読む。学生の方が敏感にいろいろなポイントを察知してくる。勉強になるのはこちらの方だったりする。昼休みに二年生(KAT)とパスタ、ハンバーグ、ケーキなどで小さなパーティ。その後、銀座に向かいvia artの授賞式へ。高田冬彦に審査委員賞を渡したが、現状の作品には満足していないよ。もっとよくできると思っている。

12/23
HP+。8組出たのでしょうか。とにもかくにもOpen Reel Ensemble最高。contact Gonzoも毎回新趣向があっていいね。柴幸男くんの作品も素晴らしかった。あとのはそんなじゃなかった。とくにダンスがぼくのなかで本当に苦手科目になってきてしまった。身体が生き生きしているときってのは、身体が何かに縛られている時なのじゃないか。身体を自由にさせるととたんに身体は生き生きしなくなる。一番生き生きしていたのが、OREの和田くんで、彼の笑顔もMCも何となく出てくる踊りもなんだかとても魅力的だった。あと、背中向いているひとがいいってなんだ?オープンリールの操作で背を向けているとか、contact Gonzoの場合だと華奢な女の子のドラマーを呼んできたんだけど、むちゃくちゃに激しく叩くその姿が背中を向けているからよかったんじゃないかなと思った。そう言う距離が観客との間に設定されているというのは、本質的な表現の何かと連関してはいないか。

12/24
午前中に上柚木公園陸上競技場にて1時間ほど走る。高校の陸上部が二組。なんだか短距離の冬練ののんびりした感じって好きだな。ぼくは中学時代短距離走者だったので、スピードに乗って走っているのを見ると、追体験している気になる(もう一回あんな風に走ってみたいものだ!来年の抱負?)。午後に『アバター』を見た。結構酔ってしまった。本当に3Dの時代になってしまうのでしょうか。こんなに酔ってしまうのならば、ぼくは映画館にいかなくなるかも。

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