昨晩は、Aの家で晩ご飯を頂き、飲んでしまったので泊めてもらった。今朝帰宅。行き帰りは車で三十分。ユーミンの『ひこうき雲』を聴きながら。彼女の故郷だからじゃないと思うけれど、景色と音楽が絶妙に響き合う。
はじめてAと出が夜をどう過ごしているのか知った(Aは退院からずっと実家に暮らしている)。まるで巣ごもりする小動物の親子のようだった。三時間おきに、つまり夜九時、十二時、三時、六時とミルクを与えるのだけれど、その度に話しかけながら、やさしくあやしている。まだ出はミルクがあまり好きじゃない。抵抗する腕の力が次第に強くなっている。ほ乳瓶をくわえながら、「いやだなー」って顔して腕で軽く払おうとする。それを、微笑してみているA。その2人を薄闇越しにみていた。こちらもうとうとしていた。静かな夜に子守歌を聴く。
はじめてAと出が夜をどう過ごしているのか知った(Aは退院からずっと実家に暮らしている)。まるで巣ごもりする小動物の親子のようだった。三時間おきに、つまり夜九時、十二時、三時、六時とミルクを与えるのだけれど、その度に話しかけながら、やさしくあやしている。まだ出はミルクがあまり好きじゃない。抵抗する腕の力が次第に強くなっている。ほ乳瓶をくわえながら、「いやだなー」って顔して腕で軽く払おうとする。それを、微笑してみているA。その2人を薄闇越しにみていた。こちらもうとうとしていた。静かな夜に子守歌を聴く。