Blog: Sato Site on the Web Side

「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

「注目すべき人々との出会い・その1」(Loop-Line)

2008年08月10日 | Weblog
「注目すべき人々との出会い・その1」の2日目をLoop-Lineへ見に行った。初Loop-Line。最初は、角田、杉本、宇波の3人がそれぞれ自分の演奏に没頭する70分。角田は、上向きにした二台の裸のスピーカーがあれはハウリングを起こしているのだろうか大きく上下に振動しているが、音はそこからほとんど出ないか微妙に振動のような低いのが出ているだけ、それとときおり演奏空間の対角線上に弦が一本張られていて、それを揺らして鳴らしている。杉本はドットが整列した譜面を見ながら木を叩き、宇波はギターと電子音とを低く鳴らす。ぼくは、音楽演奏のよいオーディエンスではない。初心者だ。だからか、演奏どうのというよりも、この奇怪な芸(術)を思いついた各人が勝手に自分の仕事をやっている感じが気になってしようがなく、そんな彼らは芸術家と言うよりも芸人ぽくて、ところどころ爆笑したくなったが、大声を出すとそりゃ演奏を妨げてしまうわけで、でも、きっとオーディエンスはそんなこんなクスクスと内側でやっているに相違なく、これは我慢比べみたいな時間だなーなどと思ってその時間を過ごしていた。前衛と爆笑。後半は志水児王というアーティストを紹介する時間で、志水の作風のきわめて興味深いことのみならず、予備校時代友人だったという角田とのやりとりがなんだかすこぶる面白く、杉本さんや宇波さんもそうなんだけれどなんで音楽家のひとたちはこんなにパーソナリティがユニークでしゃべると面白いひとたちばかりなんだろうと、そのことがすごく気になった。「言葉」の人というか「しゃべり」の人。前衛としゃべり。

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