対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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囲碁を知らない人に「黒猫のヨンロ」を与えてみた【後編】

2012-07-24 22:15:55 | 雑談
つづき

翌朝起きてみると、またiPadを取り出して「黒猫のヨンロ」に挑戦中。
画面をみれば少し進んでいる。
何でも夜寝る前にもやっていたのだそうだ。
そんなにハマるとは思わなんだ。

しかし画面は「ゲームオーバー」。
どうやら「コウ」のところで躓いているらしい。



ただ問題そのものはみれば難しくはない。
まぁ、入門講座なのだから当然なのだけれど。

どこで躓いているのかとみれば上の図。
まず、黒AとCは「着手禁止点」だから打てない(打っても取られる)。
それは漠然とわかっているらしい。
でも黒Bと打っても、黒Cは着手禁止点だから打てない。
で、仕方なく抜き跡にツグのだけれど黒Aと打たれて取られてしまう。

「どこにも打てないじゃない」

というのが言い分だった。
なるほどね。




私からは何も教えない方針だから助言は拒否していたが、
よくよく話を聞いてみると、
囲むと取れるということはわかっていても、
上の×の点に石はなくても取れるということが
基本ルールがきちんと認識されていないらしい。

大事なところをきちんと理解していなくても、
初級問題は着手可能の点が少ないので、
虱潰しに適当に(うちの家族はそうじゃなかったけど)打っているうちに、
何となく先に進めてしまったのが原因のようだ。

また盤端は特に囲わなくても取れるというのも、
ちょっとわかっていないっぽい。

しかたないので早くも禁を破り「囲碁フリー」を使って、ちょっとだけ解説。
何とか先に進むことが出来た。
本当はストーリーモードに戻って解説をやり直して欲しかったけれど。

ゲームオーバーになるとその章の「問題編」の最初に戻るのだが、
ストーリーモードには戻れない(ように思う)。
確かにこの方がテンポはいいのだが、
うちの家族みたいに物覚えが悪い(失礼)人向けに、
例えばストーリーモードを遡って復習できるようにした方がいいのでは。
アプリのレビュー欄にもちょっと書かれているけれど、
不正解やゲームオーバーのの時に解説がほとんどないまま、
延々と問題が繰り返されるのは、ユーザーが諦めて離れてしまう危険性がある。

また犬や猫の碁石やカラフルな碁盤はかわいいけれど、
年配の人には端が「認識しづらい」という難点があるようだ。
うちの人だけかねぇ(笑)。

それから「地」の概念が第2章で登場するのだけれど、
ちょっと早すぎるかもしれない。
「よんろのご」では上級レベルになるまでは、基本「全滅する。させる」問題なので
この地の概念はあまり関係ない。
「石を取る・取られない」という目的と
「陣地」の目的という2つの目的(厳密には違うけど)があると、
ちょっと混乱しそう。

アプリとしては値段以上の価値があると思ったが、
先に述べた「着手禁止点」も含め、概念の解説にもう一工夫欲しい。

この辺の問題点はどうしても「囲碁を知っている人」から出てこない。
やってみようかなという人を取り込むアプリとしては
折角仕上がっているのだから、後は始めた人が続けられるような工夫・改良が出来るよう、
本当の初心者に実際にやってもらい、
広く意見を聞いてアップデートで対応して欲しいと思う。

ただ「よんろのご」にやや懐疑的な私でも
家族の食いつきぶりをみるにつけ、
このアプリは発展方向次第では囲碁界の
キラー入門用アプリになるだけの潜在力は十分だと感心した。


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2 コメント

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ドラクエ (ひろさわ)
2012-07-25 00:31:53
元祖のドラクエは、たしかかなりのテストプレーの上に成り立ったんでしたっけ。
当然、そんなゲームをやったことの無い人ばっかりでしたからね。(パソコンのゲームでウィザードリーやウルティマやってた人はそりゃ当然居るでしょうが)
カギの使い方を分からせるために、まず最初にカギが無ければ進めない部屋を作ったとか・・・

これがドラクエ5になると、初見のひとにはわけが分からないメダル王が、なんの説明も無く出てくるようになったはずです。
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あーるぴーじー (GO!)
2012-07-27 21:31:29
そういえばドラクエなどの初期は、
チュートリアルのためのイベントがゲームに組み込まれていましたね。
オーガバトルとか。
FFはドラクエ後だったので、そういうのなしに受け入れられていたように思いますが。

今じゃ普通に「ホイミ」や「ルーラ」「メダパニ」が通じますもんね、
説明がいる時代もあったなぁと懐かしくなりました。

自分で作ったあーるぴーじーもルールを説明するのが面倒だったなぁ。
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