対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

攻めの間合い

2005-09-21 23:55:17 | 棋譜
互先、コミ2目半。

白26まではそんなに悪い感じはしなかった。
しかし黒27に対する応手を間違い。
いろいろのこのツケは勉強しているつもりだが、全然身に付いていないようだ。

白88は89が良かった。

白98は白106とどちらが良いか比較して「悪い」と思った方を思わずクリック…。

上辺が荒らされたので、白206から「囲いに」いったが、こういう手は成功しないし、小さいのが相場。
黒127からの荒らしにまで生きられたのは、私の下手さ故だが。

総じて攻めを急がず、遠巻きに包囲するのを心掛けているが、にしても間合いが大事なようだ。
その加減が難しい。

終局後、悔しくて悔しくて仕方なかったが、今落ち着いてみると学ぶところの多い一局でもある。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pc];W[dd];B[pp];W[dp];B[qi];W[nc];B[pe];W[kc];B[cn];W[fq]
;B[bp];W[cq];B[ck];W[qn];B[ql];W[qq];B[qp];W[pq];B[op];W[rp]
;B[ro];W[rq];B[qo];W[nq];B[pn];W[cg];B[dc];W[ec];B[eb];W[db]
;B[cc];W[fb];B[ed];W[ea];B[de];W[fd];B[ee];W[cb];B[bd];W[fe]
;B[eg];W[di];B[ch];W[ff];B[dg];W[qg];B[qf];W[nf];B[ne];W[me]
;B[nd];W[md];B[of];W[ng];B[og];W[od];B[oe];W[oc];B[jf];W[fg]
;B[fh];W[gh];B[fi];W[gi];B[lf];W[mf];B[ki];W[fj];B[ej];W[ek]
;B[dj];W[fk];B[cl];W[dk];B[cj];W[ni];B[kk];W[nk];B[oj];W[nj]
;B[jd];W[ke];B[je];W[kf];B[jg];W[kg];B[jh];W[kh];B[ii];W[jj]
;B[kj];W[ij];B[hj];W[hk];B[hi];W[gj];B[kd];W[le];B[lc];W[jb]
;B[ib];W[mc];B[kb];W[lb];B[jc];W[ld];B[gc];W[fc];B[gb];W[kc]
;B[ja];W[pd];B[qd];W[qc];B[rc];W[pb];B[rb];W[pk];B[qk];W[pj]
;B[qj];W[pi];B[ph];W[ik];B[ji];W[jn];B[gl];W[lo];B[gk];W[hm]
;B[gm];W[em];B[go];W[eo];B[hl];W[il];B[im];W[jm];B[in];W[jl]
;B[io];W[iq];B[jo];W[ko];B[gq];W[hp];B[gp];W[kq];B[hq];W[ip]
;B[fr];W[hr];B[gr];W[jr];B[hs];W[ir];B[eq];W[fp];B[dr];W[cr]
;B[ds];W[er];B[dq];W[fm];B[fo];W[ep];B[en];W[gn];B[hn];W[fn]
;B[dn];W[ho];B[cp];W[pm];B[qm];W[on];B[pl];W[po];B[rn];W[ol]
;B[ll];W[mm];B[lm];W[np];B[oo];W[pn];B[no];W[mo];B[nn];W[om]
;B[lh];W[oh];B[pg];W[is];B[bb];W[gs];B[do];W[hd];B[gd];W[hc]
;B[ge];W[hb];B[ha];W[he];B[gf];W[gg];B[hf];W[mn];B[ml];W[dm]
;B[cm]C[{White resigns.}])

棋士の名前を混同

2005-09-20 23:54:43 | 雑談
すみません。
「ゴツヨク」というブログを書いていらっしゃる関西棋院所属の中野「泰宏」九段と、日本棋院所属の中野「寛也」九段を混同してました。
どっちも九段だし、有望な若手だし、「ヒロ」がつくから…と言い訳。

ついでにいうと、まだ囲碁を打っていない頃、将棋倶楽部24のチャットで私が発した言葉。
私「囲碁には小林覚一っていう棋士がいるよね?」
 「違うと思う…」
覚一…お坊さんみたい。
あ、そうだ。
ドラゴンボールに出てきた「フュージョン」とかいうのをやれば実現可能かも(馬鹿)。
この馬鹿話がわかる人は、両先生が「フュージョン!」のポーズをやっているところを想像しよう!
戦闘力が格段にアップして最強棋士誕生間違いなし(笑)。
光一先生、覚先生すみません。

最後にトリビア。
「囲碁にも将棋にも小林健二という棋士がいるが、同姓同名の別人である」
ま、これは有名な話。
囲碁の方は小林覚九段のお兄さん、将棋の方は「スーパー四間飛車」という著書・キャッチフレーズで知られている。

我慢できませんか

2005-09-19 23:38:53 | 棋譜
「待ちくたびれました」

相手の投了に「ありがとうございました」と挨拶。
返ってきた答えがこれだった。

先番、コミ半目。

図が終局図。
白168と相手がコウ取り、私はそれに対するコウ立てや攻め合いを考えている最中である。
つまり私の手番での、相手の投了。
それだけでもウンザリなのに、冒頭のセリフ。
まぁ、自分で考慮時間を設定して挑戦してきながら駄々をこねる、子どもとの対局を受け入れた、私も浅はかでしたが。

それさえなければ、この局面は考え甲斐がある。
実戦で考えていたのは黒A。
しかしこれは白Bとさがられると、ややこしくコウ争が続くのだろうか?
黒Dのコウ立て、そして虎の子の黒Cというコウ立てがあるので黒が残していると思うのだが。
特に黒Cは一転、左上の白との攻め合いにフリカワることができるから強力だ。
しかしこれは終局後の研究。
実戦で打ち続けて、正解を打てたか怪しい。
そういった面倒を抜きにして勝ちを譲って貰ったのだから良しとしよう。

序中盤は昨日からの流れを引きずって(?)ヒドイものである。

白14のツケコシに対する応接が不味かったのが、根本的な原因なのはわかっている。
これについてはきちんと対応策を考えたので、いずれお披露目できれば。

白98とハサまれた時は悪いという気分(形勢判断ではない)。

白102で一度はやる気を取り戻す。
しかしまた、白156を図を見て意欲減退。
白206で負けを覚悟した。

鼻息が荒くなったのは黒227のゴマかしみたいな手が奏功してからで、白232から希望が見えて来た。
白236のホウリコミがヨミになかったので、一瞬「やっぱりダメかと」思ったが、良く見れば抜いた後がアタりではないか!
黒239となって狂喜乱舞。

しかし白240をみて、ようやくこの一団にも二眼がないことに気づき、再び意気消沈。
それでも時間と戦いながら必死にヨミ、冒頭となるわけである。
全くジェットコースターのようなアップダウンの気分の中での対局であった。

R2043と記録更新。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[qp];B[cd];W[dp];B[ic];W[ed];B[df];W[hd];B[id];W[he]
;B[dc];W[ec];B[mc];W[ce];B[de];W[dd];B[cc];W[be];B[cf];W[bf]
;B[bd];W[cg];B[dg];W[ch];B[bg];W[bh];B[ae];W[ag];B[eb];W[fb]
;B[db];W[fe];B[dh];W[bb];B[gb];W[fa];B[ea];W[gc];B[ca];W[cb]
;B[ba];W[ac];B[bc];W[aa];B[ab];W[di];B[fg];W[ei];B[hg];W[eg]
;B[eh];W[ef];B[fi];W[hb];B[ie];W[ib];B[hf];W[jc];B[fq];W[hq]
;B[dn];W[eo];B[cp];W[co];B[do];W[cn];B[dm];W[cm];B[ep];W[dq]
;B[fo];W[cq];B[en];W[if];B[jf];W[ig];B[ke];W[ih];B[hh];W[ii]
;B[hi];W[ij];B[hj];W[dl];B[el];W[ek];B[fk];W[fl];B[em];W[gk]
;B[fj];W[hl];B[dk];W[cl];B[ej];W[cj];B[op];W[mq];B[qq];W[pp]
;B[pq];W[nq];B[oq];W[jq];B[qj];W[ql];B[rp];W[qn];B[ro];W[pn]
;B[mo];W[nn];B[oo];W[no];B[on];W[om];B[np];W[mp];B[lo];W[mm]
;B[oj];W[km];B[jo];W[ho];B[mj];W[qf];B[re];W[pi];B[pj];W[of]
;B[ne];W[ni];B[nj];W[lh];B[mh];W[mi];B[mg];W[lj];B[oi];W[nh]
;B[ng];W[oh];B[ph];W[og];B[pg];W[pf];B[qi];W[qe];B[qd];W[rf]
;B[rh];W[rk];B[qg];W[rd];B[rc];W[se];B[ck];W[bk];B[kb];W[jb]
;B[nr];W[mr];B[kc];W[nf];B[mf];W[me];B[le];W[oe];B[md];W[od]
;B[oc];W[nd];B[nc];W[jd];B[je];W[sc];B[rb];W[sb];B[ol];W[pl]
;B[nl];W[nm];B[lk];W[kj];B[kk];W[jk];B[lm];W[ll];B[kl];W[ln]
;B[jl];W[jm];B[il];W[im];B[ik];W[hk];B[mk];W[jj];B[hm];W[gm]
;B[hn];W[gn];B[in];W[io];B[jn];W[go];B[rm];W[kh];B[fr];W[gr]
;B[cs];W[cr];B[ds];W[dr];B[es];W[bp];B[br];W[bq];B[hc];W[ge]
;B[or];W[ra];B[qa];W[qb];B[sa];W[ee];B[sd];W[sc];B[fh];W[dj]
;B[lr];W[ms];B[lq];W[lp];B[kp];W[ko];B[kn];W[mn];B[lm];W[fn]
;B[gj];W[gl];B[ek];W[ko];B[gf];W[gh];B[gp];W[gq];B[ip];W[hp]
;B[jp];W[kq];B[iq];W[ir];B[jr];W[fp];B[eo];W[eq];B[gp];W[js]
;B[kr];W[fp];B[bj];W[ci];B[gp];W[ks];B[ls];W[fp]C[{White resigns.}])

非・囲碁日和

2005-09-18 23:43:40 | 棋譜
どういう手違いか、あの梅沢先生のブログに二回もトラックバックpingが飛んでいた。
「梅沢先生すみません。
消して下さって結構です…」
って、御覧になってないだろうけれど。

今日は2局。
が、図を作って検討するような満足は得られなかった。

1局目。
互先、白番、コミ2目半。

相手に中国流を打たれるのは久しぶり。
こうして相手に使われると、やはり嫌な布石だ。
しかし、白40ぐらいまでは白が悪くないと思っていた。
右上の黒の失敗があるので。

ところが白42-44がヨミの入っていない、うろ覚え間違い。
白12ツケに黒がハネていないと白42は利かない…。
白16で手抜いているのとあわせて、要確認。
白74-80もちょっと頑張り過ぎである。
黒の根拠を奪って攻め立てようというのだが、何をムキになっているのか良くわからない。

黒93と封鎖されて、早くも投了を覚悟。
「情けなし…」
しかし黒105ときてくれたので白108が成立し、「復活!」とモニターの前で高らかに宣言である。
ただ生きただけだから、白が有利になったわけではないが。

白122と頑張る。
白144と突き抜けたので、やれそうな気がしてきた。
そこへ白166が痛恨のクリックミス。
這えば、一眼は確保できたのに…。
実はこの対局の最初、一手目を黒はクリックミスしてやり直している。
「それなら」と私も「待った」を要請しようかと思ったが、我慢した。
美学が許しませんでした。

が、そんな雑念が渦巻いていては冷静にはなれない。
これで元気を失い、脱出にも失敗して投了である。

2局目。
先番、コミ半目。

今度は私が中国流。
6手目に狭い方からかかって来たのでワキャワキャと攻める。
右下も以下同様…、なのだが私好みの展開ではない。
全体的に相手の手についていっている感じが嫌である。
そして、どうも乗り切れない気持ちが黒85に出てしまった。
こんなのはワリ打つところでしょう!
慌てて黒87に遅まきながら打ったが、以下はもう何がなんだかわからない。

「今日は囲碁日和じゃないのかもしれないな」
対局を始める前は、あんなに打つのが楽しみだったのに…。

結果は黒の中押勝だが、内容が不満。
手にヨミとハートが足りない。

R変動無し。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[dd];B[pq];W[dp];B[qk];W[nq];B[po];W[kq];B[fc];W[jd]
;B[cf];W[fd];B[cc];W[ec];B[cd];W[qf];B[qh];W[qc];B[qd];W[pc]
;B[oc];W[rc];B[od];W[rd];B[lc];W[kc];B[pf];W[qe];B[qg];W[pe]
;B[oe];W[ob];B[nb];W[pb];B[og];W[mb];B[mc];W[lb];B[ma];W[kb]
;B[cn];W[ch];B[cj];W[be];B[bf];W[ce];B[de];W[df];B[ee];W[fe]
;B[bd];W[ef];B[ae];W[cl];B[ej];W[el];B[cq];W[dq];B[cp];W[do]
;B[co];W[dn];B[dr];W[er];B[cr];W[eq];B[bl];W[bm];B[cm];W[bk]
;B[dl];W[al];B[dm];W[bj];B[em];W[fl];B[fm];W[ap];B[ck];W[ar]
;B[bi];W[bh];B[ci];W[ai];B[dg];W[dh];B[eg];W[ff];B[bn];W[an]
;B[bl];W[am];B[eh];W[ei];B[fi];W[di];B[ek];W[fj];B[gi];W[fh]
;B[cg];W[fk];B[gl];W[cl];B[gj];W[dk];B[gk];W[dj];B[gp];W[gq]
;B[hq];W[hp];B[fq];W[gr];B[hr];W[fp];B[go];W[ip];B[fo];W[fr]
;B[no];W[pm];B[ol];W[op];B[oo];W[pp];B[qp];W[qo];B[qq];W[om]
;B[qn];W[nm];B[qm];W[pl];B[ql];W[pk];B[lo];W[mp];B[lp];W[lq]
;B[np];W[oq];B[mo];W[pj];B[mq];W[mr];B[mp];W[or];B[pr];W[qj]
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;B[jk];W[kj];B[ll];W[ik];B[jj];W[ij];B[im];W[lj];B[ji];W[ni]
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;B[lf];W[kf];B[lg];W[kg];B[kh];W[jh];B[ih];W[jg];B[ii];W[lh]
;B[ki];W[me];B[mf];W[nf];B[ne];W[mg];B[me]C[{White resigns.}])

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;B[ro];W[rp];B[rm];W[qo];B[qn];W[pn];B[pm];W[oo];B[on];W[no]
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;B[sr];W[sq];B[fq];W[mq];B[mp];W[np];B[nq];W[mr];B[nr];W[mo]
;B[lp];W[ln];B[om];W[mm];B[ip];W[jm];B[fc];W[hc];B[cc];W[cd]
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;B[eh];W[dg];B[eg];W[dm];B[hg];W[jj];B[kk];W[il];B[dq];W[cq]
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;B[cr];W[bq];B[br];W[jp];B[jq];W[iq];B[jo];W[hp];B[kp];W[ho]
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;B[hm];W[fm];B[rj];W[ri];B[rg];W[hj];B[jc];W[jd];B[hb];W[ic]
;B[ib];W[jb];B[fd];W[fe];B[bd];W[be];B[bc];W[ef];B[gc];W[he]
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;B[sc];W[ra];B[se];W[sf];B[sa];W[ec];B[eb];W[so];B[rn];W[le]
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;B[ck];W[ar];B[aq];W[ap];B[ig];W[af];B[ke]C[{White resigns.}])

件の定石外れ(プロ実戦編)

2005-09-17 23:46:59 | 棋譜
図があさださんの教えてくださった、碁ワールド2004年5月号掲載の棋譜である。
2004年2月、第29期新人王戦、梅沢由香里五段(黒) vs 山田晋次三段(白)。
白6および白8がこの位置でないと成立しないのは昨日、書いたとおり。
以下の進行に特に目新しい情報はなく、黒53まで双方一段落。
「白50でAならやや白有利だったかもしれない」とは解説の石田章九段である。

石田九段も色々調べたそうだが、白12を咎める具体的な手はこの配置に限ってないようだ。
あさださんの仰る通り、これは当時の韓国の最新研究で、下辺のように1、2線を白が這うというのが日本の棋士にない感覚だとのことである。

対局者の梅沢さんといえば、最近ブログを開設されたが、この局面を対局で目の前にしてどう感じたのか興味深い。
経営と囲碁を語る」を以前、記事にした関連から強引にトラックバックしてしまおうかしら?

経営と囲碁を語る」は結局参加できなかったが、昨日、盛況のうちに終わったそうです。
良かった良かった♪
それにしても、楽しそう。
「全くの初心者とは言えない」「女性がメインターゲット」ということでちょっと尻込みした(無論、それでも構わないという但し書きも読んだが)のだが、やはり参加してみるべきだったかなぁ?

あの定石外れ、訂正

2005-09-16 23:54:30 | 棋譜
今週の始めだから…9/11付けの記事か。
そこで出した定石の結論にあさださんから修正が入っている。
かなり根本的な修正なのですぐにここに掲載すべきだったが、事情あってここ数日この記事をまとめることができなかった。
すみません。
既に御存じの方も多いと思うが、一応ここにまとめておく。

すなわち図の白赤○も一路上でないと白1に対して黒2が利き、これが利けば黒4が成立するということである。
以下、黒12までで黒の攻め合い勝ちで、これは9/11付けの記事の結論よりはシンプルだ。
つまり9/10付けの記事で紹介したマタムネさん発見の利かし黒□と、今日の黒2の利きをしっかり把握しておけば、現段階では黒はこの定石外れを咎めることができる。
白赤○、白青○が各々一路違う同じ色の○の地点でなければならないというのは、かなり限定された条件。
色々お騒がせしたが、読者の皆さんも安心して大ケイマガカリを打っていただきたい。

尚、本当に黒4が成立するかどうかはあさださんから修正記事を参照のこと。

(全く関係ない一言)
アクセス数をみて「羽根棋聖って人気あるのだな」と思った。

布石を学ぶ時

2005-09-13 22:20:28 | 棋譜
折角こんなに中国流にこだわって打っているのだから、「中国流の徹底解明」(MYCOM:小松英樹著)という本を図書館で借りてこようかと思ったが、やめた。
今、私が打っている手のほとんどはプロからみればアリエナイ手、バカな構想かも知れないが、こういう手を打てるのは今のうち。
本などを読んでコザカしくなってくると、「知っている」というだけで様々な手を除外してしまうようになるのは目に見えている。
そういった「知識」に縛られ、碁の「自由度」「楽しみ」を狭めてしまうのは寂しいし、もったいない。

布石の「徹底解明」はもっと先。
それこそ「布石をどうにかしなければ、どうにもならない」というところまで、お預けにしておくのが賢明だと判断した。

先番、コミ半目。

昨日と似たような出だしで、やはり中国流に構える前にちょっかいも考えたが止めた。
一応、理由があって白の小目と対面の石が星だから。
すなわち白6で仮に小目にシマってきたとしても、左辺をヒラけば不満ないという考えだ。
中国流では星の側のヒラきと、小目の側のヒラきはほぼ同等の価値らしいが、私は何となく小目のヒラきの方が価値を高く感じている。

以前もみたような白18に対し、今回は追求の手を緩めない。
黒35-39はダメを詰めるので少々怖かったが、黒47まで無事繋がり強力な厚みが完成。
上辺左の石を攻めると言う明確な目標が出来た。
白58には焦らず、右下、左下を決め、黒77から遠巻きに白58の石を睨みつつ、カラミ攻め。
白86で攻めが利かなくなったかと思ったが、白88だったので攻撃続行である。
というわけで白88は私には良くわからない手だった。

黒99は手堅すぎるかとも思ったが、どうだろう?
白102まで、白のシノギがはっきりしたので、出来た壁を利用して一点58の石を攻める…、その構想は良かった。
しかし黒103はなかった。
当然、右下から113と詰めれば全部とれるだろう。
105-115もひどい。
「別に58の石が生きても構わない」と思ったのは事実だし、それでも黒有利なのだろうが、生かす理由がない。

黒127や黒137もヨセとして稚拙。
黒137は右下を助けたい…か。
黒175も流れからしてコウにしなければおかしい。
極め付けは黒183と184の交換で、これで先手と思っているのは変でしょう?

こんな醜態をさらしながらも何とか作るところまでもっていく。
相変わらず目算はなしで「良い」と楽観。

最終手は投了でなく、相手の方がここでパスしたため。
ご了承を。
ここからさらに白238まで打ち継いで、黒の11目半勝ち。

最高Rタイの2033までやっと戻した。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[pq];B[cd];W[dp];B[ic];W[dg];B[ed];W[ck];B[qn];W[nd]
;B[pf];W[pc];B[qc];W[oc];B[qb];W[kc];B[ie];W[gc];B[hc];W[gd]
;B[fe];W[he];B[if];W[hf];B[fc];W[gb];B[ke];W[jd];B[id];W[je]
;B[jf];W[kf];B[jc];W[kd];B[le];W[lf];B[me];W[md];B[ne];W[oe]
;B[of];W[pe];B[qe];W[od];B[qd];W[ld];B[nf];W[pb];B[fg];W[hh]
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;B[qp];W[rr];B[fq];W[dn];B[gg];W[hg];B[dr];W[cq];B[iq];W[mq]
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;B[pj];W[pk];B[ql];W[rl];B[qk];W[rk];B[ok];W[qm];B[pl];W[pm]
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