悪手を悪手とわからない人を、嘲笑っているのではなく、
「悪手の咎め方を知らなければ、悪手を悪手とわからない方が気分良く打てる」
「気分良く打った方が、勝てるんじゃない?」
という意味。
棋書にもよく「これは悪手です」で素通りしている時があるか、これをそのまま鵜呑みにするのは危険だ。
先生に教わる時もしかり。
プロなら師匠に「悪手だ」と一言言われれば、言わんとすることを瞬時に悟るのだろうが、アマ、ましてや初級者ではそうはいかない。
しかも悪手の程度という問題もあり、それは「悪手」の単語からはわからない。
だから悪手を学んだとき、
「何故、そういう判定が下されるのか」
自分なりに理由づけはした方が良いと思う。
それがわかっていない時、「悪手だ」というだけの知識は、逆に自分の足枷になることがある。
もっともどうしても理解しにくい(説明もしにくい)ところなら、
「そういうものなんだ」
ということで、とりあえず「自分では打たない」のも一つのやり方。
だがその場合でも相手にその悪手を打たれた際には、
「悪手だ」
とムキにならないことを勧める。
ピュアに盤を見つめて、自然な手を打つように心がけよう。
囲碁でムキになると、ロクなことはない。
この格言を思いついたのは「Way to Go!」というブログの一記事がキッカケ。
それを拝借させて頂くと、
この定石の黒3のコスミツケが、何故悪手なのかわからないというものだった。
全く同じことを1年ぐらい前に、私もこのブログに書いたので、深く共感した次第。
今ではこういう風にコスミツケられると、「有り難い」とは思うようになってはきたが、それは白Aと打ち込みの攻防に多少慣れてきたから。
裏返すと白Aの打ち込みを躊躇するような相手には、黒3のコスミツケは地を大きく囲う好手たりうる。
比較するには、やはり初級者に頻出するこの定石がいいかと思う。
この白と黒が本当に互角なのかという議論まですると、キリがないので置き、とりあえずこの定石は互角と考える。
上下の双方の白地はこの際、微々たるものだからあまり気にしなくて良いと思う。
また白の強度も上下でそれほど差はない。
ただ白は下では6の位置にあるヒラキが、上ではBにある。
これで矢印のように左や下辺に対する発言力、発展性がやや増しているということに強みがある。
下の黒の主張としては下の黒5の石が、先にも書いた通り上ではCにあることから
「地が多い」
というものだが、それは後に白から5と打たれて手にされることを考えれば、かならずしも有益な目数ではない。
ましてや場合によっては白に5を打たれると根拠を失い、攻め立てられる可能性すらあるとなれば、確実に地(根拠)をキープ出来る、下図の方が良いということになるだろう。
上図で白6に続いてBとサガれば、勿論隅はキープできる。
しかしそれは後手。
大体序盤の一手は10目(後手20目)ぐらいの価値がないと釣り合わないので、早い段階にBとサガるのは損になることが多い。
要は三々のタイミング次第で評価が変わるのだが、大抵は白が得になることが多いというのが、上図の黒3を
「悪手」と呼ぶ、私なりの解釈である。
ただその善悪の差は初級者にとっては無視しても構わないほど、小さい気もする。
それだったら相手は白Aとは打ってこないかもしれないないし、行き詰まるまで黒3のコスミツケを、気分良く打ち続けるのもアリかとも思う。
言うまでもなく上達したいなら、そういった悪手を打たなくなることは必須ではあるのだけれど、その前段階として。
尚、こういった初級者向けの新格言(?)を一つ二つ暖めているのですが、みなさん興味ありますかねぇ?
「悪手の咎め方を知らなければ、悪手を悪手とわからない方が気分良く打てる」
「気分良く打った方が、勝てるんじゃない?」
という意味。
棋書にもよく「これは悪手です」で素通りしている時があるか、これをそのまま鵜呑みにするのは危険だ。
先生に教わる時もしかり。
プロなら師匠に「悪手だ」と一言言われれば、言わんとすることを瞬時に悟るのだろうが、アマ、ましてや初級者ではそうはいかない。
しかも悪手の程度という問題もあり、それは「悪手」の単語からはわからない。
だから悪手を学んだとき、
「何故、そういう判定が下されるのか」
自分なりに理由づけはした方が良いと思う。
それがわかっていない時、「悪手だ」というだけの知識は、逆に自分の足枷になることがある。
もっともどうしても理解しにくい(説明もしにくい)ところなら、
「そういうものなんだ」
ということで、とりあえず「自分では打たない」のも一つのやり方。
だがその場合でも相手にその悪手を打たれた際には、
「悪手だ」
とムキにならないことを勧める。
ピュアに盤を見つめて、自然な手を打つように心がけよう。
囲碁でムキになると、ロクなことはない。
この格言を思いついたのは「Way to Go!」というブログの一記事がキッカケ。
それを拝借させて頂くと、
この定石の黒3のコスミツケが、何故悪手なのかわからないというものだった。
全く同じことを1年ぐらい前に、私もこのブログに書いたので、深く共感した次第。
今ではこういう風にコスミツケられると、「有り難い」とは思うようになってはきたが、それは白Aと打ち込みの攻防に多少慣れてきたから。
裏返すと白Aの打ち込みを躊躇するような相手には、黒3のコスミツケは地を大きく囲う好手たりうる。
比較するには、やはり初級者に頻出するこの定石がいいかと思う。
この白と黒が本当に互角なのかという議論まですると、キリがないので置き、とりあえずこの定石は互角と考える。
上下の双方の白地はこの際、微々たるものだからあまり気にしなくて良いと思う。
また白の強度も上下でそれほど差はない。
ただ白は下では6の位置にあるヒラキが、上ではBにある。
これで矢印のように左や下辺に対する発言力、発展性がやや増しているということに強みがある。
下の黒の主張としては下の黒5の石が、先にも書いた通り上ではCにあることから
「地が多い」
というものだが、それは後に白から5と打たれて手にされることを考えれば、かならずしも有益な目数ではない。
ましてや場合によっては白に5を打たれると根拠を失い、攻め立てられる可能性すらあるとなれば、確実に地(根拠)をキープ出来る、下図の方が良いということになるだろう。
上図で白6に続いてBとサガれば、勿論隅はキープできる。
しかしそれは後手。
大体序盤の一手は10目(後手20目)ぐらいの価値がないと釣り合わないので、早い段階にBとサガるのは損になることが多い。
要は三々のタイミング次第で評価が変わるのだが、大抵は白が得になることが多いというのが、上図の黒3を
「悪手」と呼ぶ、私なりの解釈である。
ただその善悪の差は初級者にとっては無視しても構わないほど、小さい気もする。
それだったら相手は白Aとは打ってこないかもしれないないし、行き詰まるまで黒3のコスミツケを、気分良く打ち続けるのもアリかとも思う。
言うまでもなく上達したいなら、そういった悪手を打たなくなることは必須ではあるのだけれど、その前段階として。
尚、こういった初級者向けの新格言(?)を一つ二つ暖めているのですが、みなさん興味ありますかねぇ?
私もこのコスミ付けが何故「悪手」か?と問われると、「教えていただいた方がそう仰ってたから」としか思っていませんでした。
コスミツケ→タチ→ヒラキ→二立三析
相手が三間に開けない場合だけ、コスミツケを打つんだよ。
以前はこの解説だけで、納得してましたからね。
果たして、すべてを理解して「悪手」かどうかを決めていたかといわれると怪しい。
但し、現在はちょっとだけ棋力が上になったのか、石の効率という意味でも「悪手」だろうと感じるようになりました。
どういう手順が考えられるんでしょうか?
読んで勉強してみます。
しかし、「多少慣れ」るのには、かなり時間がかかりそうな難しさですねえ。
>比較の図が違うようですが(汗
図を間違えました。
差し替えます。
iryaさん
>「多少慣れ」るのには、かなり時間がかかりそうな難しさですねえ。
とりあえず打ち込んでみて、その攻防を肌身で感じてみるのが良いかと思います。
多少の痛みは伴うかも知れませんが(汗)。
あまり手順を「丸暗記」しても、応用が利くか怪しいので。
メインの「格言」についてはあまり意見がなかったので、不要かしら(苦笑)?