対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新春お好み囲碁対局「プロ・芸能人タッグマッチ」第5譜

2012-01-08 23:15:55 | 雑談
つづき

さて本譜が本局のハイライト

第4譜


121手~130手 黒:戸島花 白:加藤夏希
131手~140手 黒:マイケルレドモンド 白:小松英樹
141手~150手 黒:辰巳琢郎 白:北山陽一
151手~160手 黒:高倉梢 白:新垣未希


白124の考慮中に夏希さんが全体を通じて初めて「吉原カード」を使い、
由香里先生にヘルプを求める。
まぁ、ここは白124とオサえる一手なのだけれど、
オサえるところかユルめるところか判断がつかなかったのかな?
多分、オサえてはいけないところでオサえて、
ズルズル地に踏み込まれた苦い経験があるのだろう。

一方の小松プロは前譜の「難しいところをタレント陣に丸投げ」作戦の
成功に味をしめた…というと聞こえは悪いけれど、
前譜に続いて、作戦第2弾を敢行

それにしても露骨な手数稼ぎの白138には、
解説していた由香里先生も武宮プロも思わず苦笑
プロの碁でも「時間稼ぎ」という形で
コウダテのような手を打つことはあるけれど
「手数稼ぎ」というのは前代未聞ですからねぇ(笑)。
でも折角のルールはあるのだから、
フル活用した方が面白いというのもまた事実。

そして満を持して狙いの白140を決行して辰巳さんに手を渡す。
狙うは辰巳さんのウッカリによる、取られている白4目の復活。
さぁ、辰巳さんと北山さんは正確に打つことが出来るか!?
控え室もわたしもハラハラドキドキ

辰巳さんの黒141はちょっと小松プロの狙いにハマりそうで危険。

しかし北山さんは小松プロの狙いが読みきれず、白142で最初143に着手。
「私の狙いがそんなに簡単に潰されてはたまらんのだよ!」
と思ったかどうかは知らないが、ここで小松プロが「待ったぁ」。
正に勝つために一人形振り構わない姿に会場も私も大盛り上がり。
「さぁ、どうなる!?」

失敗しないかと慄く辰巳さん。
一人チームの持ち時間をドンドン消費して、
慎重に考えるがちょっと荷が重いか…。
と、レドモンドプロも温存していた「待った」を準備して固唾を呑む。

しかしここで迷った末に辰巳さんは
「吉原カード」を使用するというナイス判断
会場全体にホッとしたムードが漂った。

ところで由香里先生が黒143の着手にしばし迷っていたのは、
一路隣の黒149との比較と思う。
結局は同じなのだけれど、ウッカリに備えて
ダメに余裕がある方を選んだのだと思われる。
一手だけ示すというのも難しいものだ。

尚、白148は不急の一手で、結果157と153の二箇所を打たれたのは大きい。
結果を考えるとここで作戦が不発に終わり、
黒が勝勢に立ったと言えるかもしれない。

(つづく)