対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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新刊棋書情報「李昌鎬名局撰集(上)」

2010-08-02 23:50:00 | 棋書


棋苑図書から「李昌鎬名局撰集」の上巻が発売されている。

色違いながら見た目、タイトルが師匠の「チョフニョン名局撰集」と似ており、
中身も似ているのかなと思い手に取ったら、これが大間違い

何せ棋譜解説が箇条書きになっているのだから、ブッたまげた。
文に色気も何もあったものではない。
元は韓国で出版されていたものの翻訳とのこと。

しかし本書に私が否定的かというと、そんなことはない。

1冊に出来るだけ多くの対局を、
そこそこの内容の解説を添えて入れるという
意味ではアリなのではないだろうか。
出来るだけ1冊で多くの棋譜が欲しいという人には、
受け入れられると思う。

1局辺り大体6譜に譜分け。
ただ参考図も小さくて見づらいながらそこそこあり、
解説が簡素すぎるということはない。

1989年の韓国内初タイトルから1992年の世界戦初タイトル前後までの
16タイトル戦を掲載。
というと若干少なく感じるかも知れないが、
16タイトル、番勝負全てを掲載しているので、
対局数自体は40を超えると思われる。
タイトル戦の背景はページの先頭に2ページにまとめて記されている。

初世界タイトルの東洋証券杯は「世界戦勝局数」と被るかも知れないが、
それ以外は韓国内タイトルなので、
前書きに記されているように「日本未発表の棋譜」という点も価値があるかと思う。
また李プロ自身が「自分がもっとも囲碁に自信を持って打っていた時期」ということで、
史上最強棋士候補の原点を知る意味でも一度は並べてみたいものだ。