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対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「山下敬吾 自戦細解」

2011-10-22 23:55:15 | 棋書
月刊「囲碁」に毎号付録としてついている、
「名局細解」を棋士別まとめた「自戦細解」シリーズの新刊
山下敬吾 自戦細解」が発売されている。
タイトルの通り、山下敬吾プロの対局を収録。

今回の本に収録されているのは、
棋聖戦防衛局から2局
vs 趙治勲(第32期棋聖戦)
vs 依田紀基(第33期棋聖戦第6局)
本因坊位奪取までの道のりから2局
vs 井山裕太(第65期本因坊戦プレーオフ)
vs 羽根直樹(第65期本因坊戦第2局)
の計4局。

タイトル戦や節目の一局が中心で
「名局」の範疇からはやや外れているし、
山下プロの碁を堪能するには局数が足りないが、
一局一局をしっかりと理解したい人には、
形式としては今のところこれ以上は望むべくもない。

…理解できるかどうかは別だけれど…。

新刊棋書情報「囲碁ビギナーズ 13路盤で最速上達」

2011-10-21 19:55:15 | 棋書
NHK放送出版から「囲碁ビギナーズ 13路盤で最速上達」という本が出ている。
2009年から10年2010年から11年にかけて、NHK囲碁講座テキスト付録で展開された
「囲碁ビギナーズ」をまとめたもの。

吉原(梅沢)由香里プロ、王唯任プロ、万波佳奈プロの共著。
編集協力は畠山泰英。

序章 はじめの一歩
第1章 陣地を作ろう
第2章 「布石」の原則
第3章 「戦い」のコツ
第4章 「ヨセ」の基本


序章と第1章は9路で解説。
13路になるのは第3章から。
第4章の後に19路を打つコツも簡単に記載されている。

序章は囲碁ルールの再確認。
第1章は死活、連絡に関する基礎知識。
第2章は「序盤は3・4線から」という19路にも通じる布石の原則。
第3章は自分が「確定地」と思っているような区間に、
石が入ってきたときにどう攻め立てて、取るかというような話。
第4章は「決め打ち碁」を使ってヨセの見本を鑑賞する。
※「決め打ち碁」…既に中終盤まで打ってある碁を打ち継ぐことで、
初心者には難しい中終盤を集中的に学ぶという学習法。

13路を題材にして19路へのステップアップを図るというのは良いと思うが、
かなり駆け足で解説する一方で、序章でルールを確認していたり、
最近の初級者本と同じくバランスがちょっと悪い感じがする。

第3章などは私も初級者時代に知りたかったことだし、
ポイントとしては面白いのだが、
この解説だけで実行できるようになるかは心元ない。
もうちょっと絞って2分冊ぐらいにしても良さそうな気もするが、
それだと売れないのかなぁ?

まぁあまり突っ込んだノウハウというよりも
9路で打っている人の不安を取り除き、
19路を打つためのキッカケとするのが狙いのようなので、
9路から19路に移る段階で足踏みしているような人や、
19路でどうも上手く碁の形にならないような人は
手にとってみるといいかもしれない。

棋書評「囲碁名人戦好局集」

2011-10-11 23:15:15 | 棋書


囲碁名人戦好局集」(誠文堂新光社)

1976年に名人戦の主催者が
読売新聞から朝日新聞に移った後、
1996年までの20年のタイトル戦の中から、
好局を選びまとめた打碁集。
記述は谷口牧夫。

登場する対局者は石田芳夫、大竹英雄、林海峰、坂田栄男、
趙治勲、加藤正夫、小林光一、淡路修三、武宮正樹の9名。
その中で特に5連覇した趙と7連覇した小林、
そして「名人戦男」と呼ばれた大竹の登場回数が多い。

収録数は28局と十分で、まずは不満はない。
ただ期によっては面白い対局が続いたシリーズと、
逆にいま一つ盛り上がりに欠けるシリーズもある中
1期ごとに最低1局、多くても2局というシバリがあるので、
必ずしも好局ばかりとはいえないと思う。

また解説も非常に淡白で最低限ギリギリ。
棋譜は6譜前後で分けられているが、参考図も同数程度。
文章量も少なく正直、私の棋力では十分に堪能しきれたとは言えない。
加えて「名人戦」という括りは人をベースにするにしても、
時間を軸にとらえるにしても前後の対局の関連が弱い。
そのため1局ごとの印象が薄くなってしまった観がある。

電子版「極みの一手」をダウンロードしてみた

2011-10-01 23:55:15 | 棋書
一昨日紹介したi碁BOOKSの書籍シリーズ。
実際に棋譜再現機能がついているのかなどが
サンプルだけだとよくわからないので、
私が実験台にとそのうちの一冊
秀策 極みの一手」を実際にダウンロードしてみました。

健気!

まだ全部は読んでいないので、
内容についてのレビューはまたの機会にするとして…。

実際に読んでみたゲキカラな感想としては、
買った事を後悔しない
ギリギリのレベル
といったところでしょうか。

一言で言えば「秀策 極みの一手」の書籍版を
そのままスキャンしたものに棋譜再生機能をつけた…という代物。
とりあえず書籍版と同じように読むことが出来るので、
求めていた最低限の機能はついている。

しかし棋譜再生機能がついているのは、
書籍版の巻末についていた2譜分けの総譜だけで、
本文中の経過図とかには一切なし。

まぁこれは大目にみるとしても、
本文中のページ指定も書籍版のままで、
例えば「総譜は192ページ」という指定に従って、
192ページに移動しても、全然別のページ!
電子版は表紙なども1ページと数えているので
ページ数が合わないんですね。

ちょっと気が利けばせめて、
本文と総譜を一回でリンクできるような
仕掛けがあってもいいと思うし
ユーザーフレンドリーっていう視点がないなぁ…(涙)。
そもそも総譜に棋譜再生機能をつけるなら、
2譜にわける意味もないわけで。
うるさいようですが…。

また書籍版そのものをスキャンしたものなので、
見開きで読むことを前提としています。
そのために解説している図が同じページにないこともあり…。
iPadは見開きで読むにはちょっと大きさが足りないので、
1ページ単位でまとまっていないと読みづらいんですよ。

というわけで胸を張ってオススメですと
言えるほどのレベルではないです。
特に自炊できる人は古本屋で安く買って、
スキャンすればほとんど同じじゃんと思っていまう…。
自炊ならプリントアウトもビューアも選べるし。

iPadをもっていて自炊とかは出来ない人は、
一つの選択肢としてアリとは思いますが。
といってもこれは日本棋院が悪いというより、
日本出版業界が電子化に
全然対応できていないということなんですけどね。

i碁BOOKSからいよいよ電子棋書が!

2011-09-29 21:15:55 | 棋書
iPadをいじっていたら
i碁BOOKS」がアップデートされていた。

アップデート内容をみると「電子書籍に対応」とあったので
をっ!」と期待して
早速更新しストアをのぞいてみると…

新ポケット詰碁200
新ポケット手筋200
新ポケットヨセ200
「新ポケット布石100」
「新ポケット定石100」
井山裕太20歳の自戦記
秀策極みの一手

日本棋院の誇る珠玉のラインナップがズラリ
これは凄い

特に「井山裕太20歳の自戦記」「秀策極みの一手」は
どちらも良書ながら
まだ未購入(をぃ)なので嬉しい限り。

気になるのは再生機能の有無だけれど、
もし再生機能がついているならば紙媒体より若干安いし、
「買い」の一手かと思う。

今後のi碁BOOKSの展開に期待。
出来れば紙書籍をそのまま電子化するだけでなく、
電子化ならではのレイアウトを工夫するなどの進化をのぞんでいる。

…あと「i碁BOOKS」のページ。
7月から未更新なのは何とかしませんか(汗)?

棋書評「囲碁観が180°変わる苑田流格言」

2011-09-27 22:55:15 | 棋書


囲碁観が180°変わる苑田流格言」(MYCOM:苑田勇一著)

苑田プロがこれまでに発表してきた、
囲碁格言をダイジェストで網羅的にまとめたもの。

序章 苑田流囲碁格言とは
第1章 楽に勝てる苑田流格言
1.利益を得る攻め
2.地は囲わず囲わせる
3.石数が多くて、生きていないところが大きい
4.「幅」を考える
5.狭い幅を囲わない
6.競り合いの場所の考え方
7.「オシ」と「ケイマ」を打ち分ける。
第2章 形を決めずに自分の絵を描く
第3章 置石定石を打たない
第4章 苑田流格言 活用問題(14題)


苑田流格言は石の攻め方を説いた
「美人は追うな」をはじめとして有益なものが多いが、
本書はダイジェストのため、
苑田流格言初心者には解説量が消化不良。

またカタログ的に並んでいるため、
突然「(星の)二間高バサミ定石」についての解説があったり、
各テーマごとの関連性が薄く、まとまりのなさを感じた。

加えて題材の多くが置碁(4子局)を用いているので、
個人的にその効果がボヤけてしまっている感じがする。
4子局の序盤で「ホラ、こんなに優勢になったでしょ」と言われても
「だって4子局だもん」「ホントに互先でも有効なの?」と
天邪鬼な私などは思ってしまうのだけれど…。

レイアウトも全局図が1ページ2図延々と掲載され、平板。

レベル的にはプロに実際に4子局で学ぶぐらいの人向けと思うが、
苑田プロの著書は多いので対象レベルの人も、
苑田流格言を学ぶならばNHK出版の「基本戦略」など、
他にもっとわかりやすい本があると思う。
本書は「苑田流格言をまとめたもの」「苑田流格言の問題集」が欲しい、
既に信望者となっている人以外には特に必要ない。

タイトルの「囲碁観が180°変わる」には、
本書の内容は質、量ともに物足りないと感じた。

新刊棋書情報「強くなる序盤の形」

2011-09-25 22:15:55 | 棋書
東京創元社の「碁楽選書」の最新刊は、
またまた徐奉洙(ソ・ボンス)プロ作の一冊。

タイトルは「強くなる序盤の形」とあるが、
前著の「必勝の石運び」のような良さはなく
残念ながらありふれた「序盤次の一手」問題集だ。

一応、第1章の序盤の基礎講座は、
序盤の打ち方の指針を整理する上で役には立つだろうが、
第2章(64題)、第3章(113題)は
問題に選択肢があるという点も含め、
特にみるべきところもない。

勿論こういう問題集をやったことがない人には有益だろうが、
そうでなければ無理に本書でなければならないという
ポイントはみつからなかった。
個人的には序盤理論の部分にもっと比重をおいた、
例えば石倉プロの本などを先に読んだ方がいいと思う。

新刊棋書情報「スモール中国流布石 徹底ガイド」

2011-09-23 13:55:55 | 棋書
asutoronさんのブログでMYCOMの新刊が出たのを知って本屋へ。
今月は「天頂の囲碁」の廉価版が書籍スタイルで発売されたので
実質的な新刊は河野臨プロの「スモール中国流布石 徹底ガイド」1冊のみ。
構成は朴道純。



スモール中国流とは上のような布石のことで3年ぐらい前に出現し
著者の河野プロが天元戦で使用したことから話題になった布石
本書は白がAからDにかかってきたケースを中心に解説している。



さらに本書ではミニ中国流とスモール中国流を組み合わせた、
上の「ミニスモール中国流」の解説もされている。
こちらは次に白AやBが主流。

見た目もわかりやすい布石だし、
アマチュアも興味津々のテーマを扱っているというだけで高評価だが、
構成にもまとめや実戦例(主に2譜割で50手ぐらいまで)を豊富に入れるなど、
中々に満足のいく内容かと思う。

強いて難点を挙げれば1ページ辺り全局図2図のレイアウトが
ずっと続くので読んでいてメリハリがないところと、
「スモール中国流」というネーミングが微妙なところか。
「ミニ中国流」が定着したのは直感的に形がイメージしやすいことと、
覚えやすいことからメディアで頻繁に使われたからだと思うが。

また個人的には解説も
「そんなところ細かく突かなくても」と思うようなところがあり、
ちょっとポイント的には満点とはいえないし、
本文中の実戦例の総譜が欲しかった…。
まぁ「スモール中国流」そのものを体験したことが宝酒造杯の1局だけなので、
解説の対象レベルが私よりずっと高いということだと思う。
「方円書庫」でdasさんがどういう評価をするかが興味深い。

棋書評「囲碁名棋士たちの頭の中」

2011-09-03 23:55:15 | 棋書
囲碁名棋士たちの頭の中」(中経出版:荒谷一成)

古今著名プロ棋士のエピソード集。

タイトルのように「棋士の頭の中を探る」というような内容はあまりなく、
多くが過去に行われたインタビューなどからの引用されたものが多い。

とりあげられた棋士は依田紀基プロ、趙治勲プロ、
梅沢(吉原)由香里プロ、小林光一プロ、張栩プロ、
呉清源プロ、武宮正樹プロ、山下敬吾プロ、井山裕太プロ、
高尾紳路プロ、羽根直樹プロ、林海峰プロの12人。

個々のエピソードはなかなか面白いと思う。

中でも個人的には林海峰プロの
「もし財布を落としたらどうしますか?」
というインタビューの質問に対する答えに感銘を受けた。
その答えは………本で確認していただきたいが、
見習って早速先日、私も落し物をした時に実践…!
ん?何か違う?!

ただ副題に「誰もが知りたい」とあるが、棋士の思考法ならともかく、
エピソードならば囲碁(棋士)ファンしか興味がないと思うがどうだろう?

それに先に書いたように著者ならではエピソードが少ないので、
正にファンならば、結構知っているものが多いのが残念。

正直一回読めば十分で、買ってまで読みたいとは思わなかった。

新刊棋書情報「有段者のテクニック」

2011-09-02 23:15:55 | 棋書
薫鉉(チョ・フニョン)実戦囲碁講座の最新刊は
有段者のテクニック」。

正確にはその間に「囲碁の基本ルール」のPART3が出ているが、
華麗にスルー。
ちなみにPART3で紹介されている手筋は
「基本ルール」というタイトルの本としては難しすぎると思う。

尤も「有段者のテクニック」の方も、
取り立てて「紹介したい」という内容でもなく、
タイトルの通り打ち込みの定型などを、
問題形式で紹介しているに過ぎない。

PART1では
第1章 打ち込みの基本形(9題)
第2章 消しの基本形(9題)
第3章 打ち込みと消しの実戦トレーニング(9題)

など、打ち込みと消しの定型を解説。
テーマ数は27と少ないがその分、
解説は25図ぐらい使っているものもあり、
かなり詳しいとは思う。
そこがウリといえばウリ。

PART2以降も同様の定型がカタログ的に解説されるものと思われる。