さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

日本人と兵器

2011-07-26 12:24:36 | 日記・エッセイ・コラム

日本人は、幕末まで大量殺人兵器を発明・開発しなかったようだ。兵器(弓・槍・刀・槍・鉄砲・大筒)は主に敵を脅す役目のほうが多かったようだ。

1 弩(ど)や投石機は、奈良時代で使われたらしい。鎌倉時代に襲来蒙古軍の弩や鉄砲を取り入れなかったのか、以後、使われなくなったらしい。

2 弓も戦国時代末で改良は終えたようだ。その後、競技用として長身に、遊戯用として景品当て短い弓となった。

3 剣(直剣)は、平安時代には反りを付けて刀となった。鋼(はがね)作りは究極まで優れた技術になったようだ。戦国時代には、大陸に輸出していたという。木刀は町人には持たせなかったらしい。町人には竹刀は持たせたようだ。竹刀では実践的な武術にはならない。

4 鉄砲は種子島領主に2丁献上ご、たちまち全国に広まった。秀吉の時代、恐らく日本全国の鉄砲は3万丁はあったのではないか。当時のヨーロッパ全体でもこんなにあったろうか。刀技術がこれを可能にしたであろう。しかし、火縄を麻から綿に改良したのみで、本体の改良はほとんとしなかったようだ。江戸時代に猟師に銃を持たせた藩もあったことは何を意味していたのか、不思議だ。火薬は、便所の窪み周辺にわずかに結晶化した硝石をかき集めて木炭粉と調合して作ったという。

5 大筒は、通常いうところの大砲にまで改良しなかったようだ。秀吉の朝鮮侵略で朝鮮水軍からひどい目にあった「置き玉」を紙と火薬で作って打ち上げ花火にして楽しんだ。火薬は輸入した硝石で調合したという。幕末に輸入はしても改良した形跡はない。

 それが、明治以降、日本の軍事兵器は大変身する。①銃を積極的に改良した。②大砲の改良と大型化をした。③戦闘機の機銃発射とプロペラ回転とをシンクロ(同期)した。④落下傘部隊を世界初で編成した。⑤戦術用空母を世界初で建造した等々。 

 古代からこれまでの日本列島に住む人々の子孫がほとんどである現代の日本人にとっては、この約80年間は特別の時代であったと思う人が多いのではないだろうか。世界の状況の中にあって、この時代の日本という国家と日本人に対する評価はまだ出来ないであろうと、私は考えている。巨大地震・巨大津波天災とこれが引き金の原子力発電所事故人災に日本人はどうなるかならないか、次なる選択のときが迫っているように思えて仕方がない。

 私は、地球人を意識した日本人でありたいので、知って、冷静に考えて、静かに情熱を持って行動しよう。

   URL         http://www4.ocn.ne.jp/~b-juku/       さっぽろ物理塾 もどうぞ


科学・技術を遊ぶ平賀源内

2011-07-22 10:05:34 | 学問

江戸時代の平賀源内のエレキテル遊びは良く知られています。

織田信長や秀吉は地球儀を見ていたらしい。なるほどと思っていたのでしょうか。地球儀は当時のヨーロッパでは広く受け入れていたわけでなないというのが通説です。

昨今の日本では、科学実験、サイエンス実験が全国でイベントとしてあるいはTVで毎年盛んに行われています。文科省から関連機関を通しての多額の資金も投入されています。土・日や夏休みに行われています。

多くの場合、小・中・高・大の先生たちが中心になっています。地域では、子供や親が不思議や意外性が面白いので楽しそうです。先生たちも楽しいものです。

江戸時代平賀源内の21世紀バージョンです。

こうしたイベントは、20年以上前から徐々に盛んになってきました。日本の子供達に身の回りのものごとの不思議を面白く実感して、将来の科学・技術振興の動機づけを期待しての運動であるのです。

私は、数年前までこうしたイベントをする団体に所属し役員も務めていました(過去形です)。

この運動をしていて、次第に気になりだしました。事業に協力している先生たちの中の少なからずの先生が、所属する学校の①授業を関連付けして充実していない、つまりその先生がいる学校の理科教育が盛んになっていない、②生徒と接する時間にむらを生じて、あるいは減らしている、③公務に支障をきたして職場から浮いている、④小・中・高・大の理科・科学の学力向上にはなっていないことを知りました。先生は学校の仕事が大事です、余力でのおもしろ科学実験から学校に連携する事業を工夫しましょうと主張しましたが通じませんでした。

私は、20年以上の経緯を見ていて、このイベントで科学者・技術者あるいは科学・技術の素養を深めた大人が増えたとはいえないと考えるに至りました。

ここでも、理科の授業は校外では遊びにしている。これはこれで楽しいものです。しかし、文科省関連資金でやることではない、むしろしてはいけないというのが、私の考えです。

   http://www4.ocn.ne.jp/~b-juku/    さっぽろ物理塾 をどうぞ


実現したいこと

2011-07-21 10:32:35 | 日記・エッセイ・コラム

物理に興味を深くすると、科学者・研究者はこんなことを実現したいのだろうと、密かに期待しています。実は、私がもっと若く、才能に磨きをかけて取組みたいテーマの一部です。

例えば

1 水(H2O)を酸素(O2)と水素(H)に分解する。わずかの電力で、ふさわしい触媒を見つけて(ここが問題)分解して液化する。発電、エンジン、医療など安価に利用出来る。

2 炭酸ガス(CO2)を炭素(C)と酸素(O2)に分解する。ふさわしい触媒を見つけて(これも大変)分解する。このうち炭素(C)をダイアモンド状結晶にして(触媒法など新しい原理を見つけて)半導体基板にすると、凄いことになる。量子コンピュター、ロボットなど応用はかなり広くなる。エネルギー事情・運輸・交通・通信・生活がかなり変わるであろう。

3 常温超電導物質を見つけたい。電気・電磁気現象の革命となるだろう。応用は計り知れないほどあるだろう。

4 放射性物質(RI)を安定化(放射性物質でなくする)する。原子核物理のテーマの一つ。そんなこと出来るはずがない、が今までの通説。しかし、研究者はいるらしい。これが出来たら、過去の約2000回もの世界各地での核実験後の処理が出来る。約3万発の核弾頭の処理が進む。原子炉・放射線物質利用による廃棄物処理が出来る。

5 本人の細胞から必要な臓器(血管・皮膚・心臓・肺・胃など)を作る。研究は進んでいる。しかし、新しい倫理・哲学を構築して「生命とは・人間とは」の問いかけと答えをしっかり議論しなければ大変なことになるであろう。

6 沸騰下湯と通常の常温水を冷凍庫に入れると、湯が早く凍るというムペンバ効果の決着はついていない(平成20年頃、話題になった)。恩師は、自宅で実験して確かめたとFAXがありました。私も13年前の十勝勤務のとき、冬の夜にアイスキャンドルを作って不思議に思っていた。プラスティックバケツに水を入れて作る(氷は濁る)場合と、透明なものを作るのに沸騰した湯をバケツに入れて作ることをした。-20度の戸外では、どちらも凍るまでの時間があまり差がないことに不思議に思った。その頃、ムペンバ効果のこと知らなかった。

7 未来・現在・過去の時間ベクトルがあるか。量子の存在確立が -1 の場合があるというアラハノフ効果が阪大 井元先生グループの実験で見つけたという。これは、未来が現在を決めるということか。大変なことだ。この理論は、今後どうなるのだろう。

  知りたい。こうあったら良いな。どうなるのだろう。

   http://www4.ocn.ne.jp/~b-juku/    さっぽろ物理塾 もどうぞ


小学校の畑の先生

2011-07-17 10:47:00 | 受験・学校

屯田南小学校の畑の先生です。校庭にある畑のうち8畳ほどの地に、手本になるよう苗を植え種を播きました。

肥料は、石灰・米ぬか・鶏糞・発酵油粕です。草取りして、土に埋めます。いい肥料になります。

殺菌剤は酵母菌農業用EMです。殺虫剤は使いません。

畑は狭いので、いんげん、はつか大根、ホウレンソウ、大根、チンゲンサイ、春菊、モロヘイヤと交互に植えました。虫は手でつまみ取ります。アブラムシがつかなくなりました。

1m四方にトマト3本・ミニトマト6本を植えました。手として長さ3mの竹を9本立てて、先をまとめて束ねました。知人は4mの竹を使ったと言っていました。昨年は伸びて4mまで届いてたくさんの実がなったそうです。

1mをゆうに超えました。3mにも達したら子供たちは喜ぶでしょう。そこに赤い実がなったら、さぞ楽しいでしょう。

EM酵母菌は葉につく幾種もの病原菌を食うので、毎週、原液を2000倍に薄めて散布しています。

つくずく思います。一粒の種に芽が出て葉が出て、大きくなって、身を結び、枯れて地に戻ること全部が入っている。根は重力に沿って下に、地上に出た部分は重力に逆らって全体として上に伸びる力が働く不思議を知りたいものです。

温度・気圧・湿度・日照時間・風などの外部条件、植物のDNA、遺伝子、分子、原子に作用しての発芽・成長・終焉の循環、この間に働く遺伝子組換え、突然変異。

植物の生命にも畏敬を感じます。作物を作ったからには、私も食べ、お分けして人にも食べていただきます。これは、大切な命の繋ぎです。

畑作業は楽しいものです。見てもらうのも、差し上げるのも楽しいものです。

   URL          http://www4/ocn.ne.jp/~b-juku/         さっぽろ物理塾  もどうぞ


蕗(ふき)菓子を作りました

2011-07-07 11:56:19 | 日記・エッセイ・コラム

十勝では、ラワン蕗というそれは大きな蕗が生えています。今では2mものは少なくなりました。

妻が近くの知人から、ラワン蕗を頂戴しました。私が、その半分で「蕗菓子」を作りました。

1 蕗を短時間煮て、皮を根に近い方から剥きます。これを3cmに切ります。

2 水と蜂蜜と水あめを好みに入れて煮て混ぜ、蕗を入れて煮詰めます。隠し味も少々。

3 1時間ほど煮詰めます。

4 ビンに入れて、保存します。自家製であり、賞味期限はありません。

5 蕗味も強くて野趣をも感じます。実に美味。濃い目のお茶に良く合います。

6 皿に蕗菓子3個を立てて盛り付けると、蕗かなと見えて興をそそります。

7 利休はこんなことしただろうか、とふと思いつつ。北海道の夏を迎えています。

   URL    http://www4.ocn.ne.jp/~b-juku/          もどうぞ