さっぽろ物理塾です

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ついに、π中間子がなぜ軽いのかが村山斉博士により証明された

2021-08-01 09:27:53 | 理科実験
 不思議な面白い出来事がありました。
 6月中旬、卒業生からメールがありました。
 6月13日TVで村山斉講師の素粒子や暗黒物質についての話がありました。
孫と一緒に視聴しました。とても難しかった。60年前の物理の授業をもっと真面目に勉強すると良かった、と。
 6月27日、ネットで知りました。KAVRI IPMU 「強い力が軽いパイ中間子を生み出す仕組みを明らかに―南部陽一郎博士の予言を理論敵に証明ー」(2021年6月24日)の発表がありました。一所懸命に読みました。
 そうかついにか、と思いました。僕はいまや82歳です。パーキンソン病も患っています。1962年3月、北海道学芸大学札幌分校物理教室 1961年度卒論発表会がありました。宇宙線や放射性物質に関して、7日は次の3本、北村剛:宇宙線乾板におけるπ中間子の研究、坂東節子:仁科型宇宙線計による観測、小椋公雅:G-M 計数管による放射性降下物の研究、8日は次の3本、岡本宏之・井畑孝雄:鉛直宇宙線計、清水満:シンチレーションカウンター、東藤勇 放射線計測系のTR化がありました。
 僕はつたない発表でしたが、乾板中に写っている崩壊(ディセイ、スター)をスケッチする。その中に時折、崩壊過程が写っている飛程(トラック)を分析することでした。これと思しき飛程(トラック)の長さと濃さからエネルギーと質量を計算します。ほぼ共通のエネルギーと質量からπ中間子と決めます。π→ μ→ e のパターンに揃うのが面白くもあり不思議でした。こうしたことなどを発表して最後に、どうもμ中間子は電子eより重いが似ているように思える。πは他の中間子よりも軽いのがどうしてか不思議を感じる、として終えました。僕には分かる筈も無く、以来、宇宙線のこと素粒子のこと宇宙のことをそして現実的な放射能・放射線のことを勉強しております。
 南部陽一郎博士がノーベル賞受賞の時には、中野嘉宏先生から源論文の写しを送付して頂きました。興味が高まりました。
 そしてついに、KAVLIの村山斉博士の証明、となりました。凄いことですね。近未来にノーベル賞受賞となるでしょう。
 π中間子が解明されると、中性子と陽子はπ中間子が作用している謎が解明できるでしょう。つまり原子が存在する仕組みが解明できることです。原子が分子を作る謎も解明できるでしょう。分子が生命の根源を作る謎も、生命が出来る謎も、生命が千差万別の個体である謎も解明できるでしょう。
 さらに、不安定な原子核である放射性原子核を安定な通常の原子核に出来るのではないか、僕の若い頃からの願望が実現できるではないか、とイメージしています。
 このような物理学の世界はとてもおもしろいので、僕はあと何年生きる、の予定を立てないのです。

 




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