さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

クラシック喫茶ウイーンが・・

2018-02-18 09:42:08 | 日記・エッセイ・コラム

 

札幌狸小路7丁目 「ウイーン」が閉店していました。
何とも 残念  とても残念
今月(2月)半ばの午後、「ウイーン」に行きました。
進路が決まった高3の孫を伴って、私の心のオアシスに案内するつもりでした。
晴れの日でしたが、とても底冷えのする冷たい空気でした。
これまで もしかしてという心配をしながらの、時折の「ウイーン」でした。
狸小路の一番奥の 「梅沢無線」のさらに西側にあります。
シャッターが下りています。雪がうっすら積もっています。
張り紙が・・ 「12月30日で、58年間の・・・」
ああ  とうとう    やっぱり

想えば 私は、この喫茶店が開店したころ、誰かに紹介されて来ました。
1960年であったと思います。狸小路の 7丁目に  目立たない置き看
板「ウイーン」がありました。
地下階段を下りて店に入ります。とても静かです。
いつも生け花がありました。ボーズスピーカーでした。
当時はLPレコードです。まだ北大交響楽団の時代でした。
クラシック音楽の喫茶店でした。

札幌には、狸小路にはクラシック喫茶店が2店ありました。
5丁目に「シャトー」がありました。
ほろ苦い経験もあって、毎週のように聞きに通ったものです。
店主夫妻にはお世話になりました。
1970年代に、もう年だからとのことで、引退して店を閉じました。

「ウイーン」は続いていました。
CDの時代になり、アンプもスピーカーも逸品になりました。
30年が過ぎ、50年が過ぎ、続きました。
石狩高校時代の卒業生がウエイトレスであったこともありました。
時には希望の曲はありますか、と聞かれることもありました。
世界のクラシック音楽CD録音を「ウイーン」で聞きました。

客はいつも何人かです。一人で聞くのも複数で聞くのも静かです。
心で会話している場所です。リセットした気持ちでリフレッシュします。
オーナーの健康が心配ではありました。

ウイーンが閉店しました。
忘れ得ぬ思い出が一つ増えました。