ブラジルに移住して、一生懸命に生きている日本人とその子
孫が大勢くらしています。
その中のお1人、サンパウロに住んでいる小野寺郁子様
からこれまでに届けられた文芸書籍です。
どれを読んでも、強く胸を打たれます。
今の日本では何と軽薄な言葉を使うのだろうとさえ、思います。
1950年代までの言葉づかいを感じる文書もあります。
今でも、このような言葉づかいの文章も多くあります。
こういう言葉で書くからの、深い意味を感じる文章もあります。
移住以前の日本での状況、移住船の中でのこと、移住後の生活
のこと、日本に旅行した印象そして今を語る文学です。
短歌にも、深くうなづき、感動します。
ブラジル全土に暮らいる人達の感性に尊いものを感じます。
白人(ポルトガル系・ドイツ系・イタリア系など)、インディオ、黒人、
アジア系そしてそれぞれの混血の人達のブラジル人と共に生き
ています。
こういう地で生活している日本人の文芸は、日本でももっと高く評
価しましょう。
1人1人の生活経験に裏付けられているので、強くも優しいのです。
文章化した抽象性の中に具体的な生きる思想を哲学を読み取れ
るのです。
やはり、高齢化にあっての先細りが心配されている様子です。
ブラジル生まれの私には、とても涙なくしては読めない感動があ
ります。共感するのです。
今年も、陽気が良くなったら我が家でシュラスコ料理を楽しみつつ、
かの地の人々に思いをはせることでしょう。