さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

ブラジル日本人の文学

2014-02-08 11:40:02 | 日記・エッセイ・コラム

ブラジルに移住して、一生懸命に生きている日本人とその子
孫が大勢くらしています。
その中のお1人、サンパウロに住んでいる小野寺郁子様
からこれまでに届けられた文芸書籍です。

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どれを読んでも、強く胸を打たれます。
今の日本では何と軽薄な言葉を使うのだろうとさえ、思います。
1950年代までの言葉づかいを感じる文書もあります。
今でも、このような言葉づかいの文章も多くあります。
こういう言葉で書くからの、深い意味を感じる文章もあります。
移住以前の日本での状況、移住船の中でのこと、移住後の生活
のこと、日本に旅行した印象そして今を語る文学です。
短歌にも、深くうなづき、感動します。

ブラジル全土に暮らいる人達の感性に尊いものを感じます。
白人(ポルトガル系・ドイツ系・イタリア系など)、インディオ、黒人、
アジア系そしてそれぞれの混血の人達のブラジル人と共に生き
ています。
こういう地で生活している日本人の文芸は、日本でももっと高く評
価しましょう。
1人1人の生活経験に裏付けられているので、強くも優しいのです。
文章化した抽象性の中に具体的な生きる思想を哲学を読み取れ
るのです。

やはり、高齢化にあっての先細りが心配されている様子です。

ブラジル生まれの私には、とても涙なくしては読めない感動があ
ります。共感するのです。

今年も、陽気が良くなったら我が家でシュラスコ料理を楽しみつつ、
かの地の人々に思いをはせることでしょう。


さっぽろ物理塾 アイスキャンドル

2014-02-04 10:49:23 | 日記・エッセイ・コラム

今冬もアイスキャンドルを作りました
北国の冬の心持ちです

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我が家の玄関横に置きました

12月末にようやく寒くなって、作ることができました
正月には、松の内が明けてから二つ目を作りました
夕闇せまるころ、氷の壺に赤いろうそくを入れて点火します

それは美しいものです

寒ければ寒いほど、静かに赤心を熱くする思いです

作り方
1 キャンドル(ろうそく)芯を作ります
 ①太い木綿たこ糸を5cmほどに切ります。何本も
 ②ビーカーに市販のろうそくを砕いて入れて溶かします
 ③そこへ切ったたこ糸を入れて、ろうをしみ込ませます
 ④十分に浸みこんだら、割り箸でたこ糸をつまんで、
   トレーまたは皿にまっすぐに伸ばして、置きます
 ⑤さめたら、出来上がり
2 キャンドル(ろうそく)を作ります
 ①100gほど入る小さめのジャムのビンを用意します
 ②ビーカーかなべにサラダ油を入れて、80℃から90℃に
  熱します
 ③この中に、市販のてんぷら油凝固剤を多めに入れます
  多く入れるほど、硬いキャンドルが出来ます
 ④赤色クレヨンを削って、色をつけます
 ⑤十分に溶けたら、ジャムのビンにそそぎます
 ⑥固まりかけたら、芯をまん中に差し込みます
 ⑦すっかり固まったら、出来上がり
3 氷の壺を作ります
 ①10?程のバケツに水をいっぱいに入れて、家の外に置きます
 ②外気温が-10度ほどならば、二晩で良いでしょう
   -6℃で3日間はかかるでしょう
 ③バケツをひっくり返して、周りにお湯を少しかけてはずします
   バケツの底が氷壺の上になります
   氷壺のふちが2㎝から3cm位が理想的です
 ④氷壺の上部は薄い氷ですから、割って、中の水を捨てます
   底の氷は、けっこう厚いものです
 ⑤牛乳パックを正方形に切って、氷壺に置きます
   これで出来上がり
 ⑥キャンドル(ろうそく)を置いて、チャッカマンで点火します
 ⑦水道水を沸かしてバケツに入れると、透明な氷ができます
   好き好きなアイスキャンドルで、美しさを楽しむことができます
4 ビンのふちにろうがが残って、芯が深くなったら
 ①なべに金網を置いてキャンドルを置いて、ろうを溶かします
 ②ろうが固まりかけたら、芯をさし込みます

 このアイスキャンドルは、1日4時間として3日間は使えます 
  夏には、花火の点火器として使えます
 キャンプのランタンとしても、いいものです
 停電時の非常用にも使えます

 かすかにてんぷらの匂いがします
 アロマオイルなど、香りを入れるのも良いでしょう
 シナモン・蚊取り線香・ゴマなどを粉末にして入れるとどんなことに?

 広口びんでキャンドルを作るとき、芯を少し離して2本差し込むと
 明るい2本キャンドルになります

 キャンドルが赤色であると、冬の雪に映えていいものです

 雪が降るときは、バケツをかぶせておきます
 何日も使うと、氷壺の模様が霜降り状に変わる様子が見えます

 北国の冬の楽しみです

 


農民オケを聞きました

2014-02-01 16:21:40 | 日記・エッセイ・コラム

一昨年、北海道農民管弦楽団のことをNHKのTVで知りました

1月26日(日) 20周年記念コンサートを あのキタラで聞きました

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指揮:関谷弘志(客演) 
指揮・ヴァイオリン独創:牧野時夫
パイプオルガン:山田悦子
合唱:北海道ゴーシュ合唱団

第1部
指揮 関谷弘志
シュトラウスⅡ世作曲・堀内敬三作詞   美しく青きドナウ

指揮 牧野時夫
牧野時夫作曲・宮沢賢治作詞 
混声合唱・オルガン・官弦楽器のための
 オラトリオ 農民・宮沢賢治の祈り(初演)
 第1章 農民芸術概論綱要
 第2章 青い槍の葉
 第3章 アメニモマケズ

第2部
指揮 サン=サーンス作曲 序奏とロンド・カプリチオーソ
                  イ短調 作品28
  ヴァイオリン独奏 牧野時夫

ショスタコーヴィッチ作曲 交響曲第5番 革命 ニ短調 作品47

アンコール 管弦楽団・パイプオルガン・合唱団
  大地賛唱 

でした。

とても良かったのです。主催者もCDとDVDを出すそうです。

メンバーは 普段の農業はもとより多種の仕事をしていての
だから、冬場のコンサートでした。外は雪まじりでした。
驚いた というのが実感です

「美しく青きドナウ」は1月の曲ですね
窓の外に雪が舞う中で 人々が歌い音楽を聞く情景の気持ちです
今年はキタラで2回聞きました。合唱付きは初めてです

「農民・宮沢賢治の祈り」は心のそこからの感動でした
とりわけ パイプオルガンが大地からの声のように 天空をとどろ
きわたる音楽のように
こんな厳粛なリズムがありました
大太鼓が フルートがすてきでした
バイオリンがうねりをもたらしていました
大勢の演奏者・合唱団員は曲の思想を体現している と想像しました

私は少年のころから、宮沢賢治のその独りよがりを好みません
しかし、彼の文学の不思議な感性をとても尊敬しています
あの頃 彼は暗黒星雲らしきことをどうして知ったのかも
とても不思議です
童話に奇想天外の物語を思い付く そのひらめきを凄いと感心します

牧野時夫さんのヴァイオリン
農業を生業としていての あの音色は彼だけのものなのでしょう

医師でピアニストでもある上杉春雄氏を思い出しました
現在の北海道のすばらしい兼業音楽家です 2人もいます
兼業農民と兼業医師というのでしょうか

アンコールは「大地賛唱」
パイプオルガンもあっての合唱付き演奏は荘厳でさえありました
普段は小学生の合唱で聞くことが多いのです
この「大地賛唱」に 地球に暮らす人々の歌声を感じました

北海道農民管弦楽団 だからの演奏会を聞きました

演奏会から2週間も熟成した心地の一端です

妻も昨年11月から合唱団メンバーに加わって 練習していました


さっぽろ物理塾 スズメバチの造形

2014-02-01 15:03:01 | 日記・エッセイ・コラム

昨年夏に、裏庭の八重桜の小枝に
1匹のスズメバチが巣を作りました

おそらく初めての作りでしょう
せっせと作っていましたが
ほぼ 出来上がると 強い雨と風があったからか
断念したようです いなくなりました

もったいないので、小枝を切って 居間に置きました
月日がたって 外側が欠けて だんだん欠けて
中が見えるようになりました

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見事な6角形のつながりです
スズメバチの造形の才能です
この本能は どうなっているのでしょう

それにしても美しいのです

外側の茶と白の模様も
巣の中心から広がる6角形も
6角形の表面のカーブも
6角形の奥行きの具合も
実にていねいに 計算しつくしたかに見えます

人間は、こうした動植物の生き方を見て
形や色や大きさやそこにあるしぐさをを見て
周囲や大地や天空を見て
季節の移ろいを見て 歩きまわって
学習したのかな 閃いたのかな


冬のパンジー

2014-02-01 14:38:47 | 日記・エッセイ・コラム

可憐なパンジーです
黄色の野生に近い、小さめのパンジーです

昨年秋に、浦幌の笹原さんから たくさん頂戴しました
いくつかを鉢のまま居間に置きました
そのうちの一つです。

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実物は、たくさんの緑の葉を後ろにして
黄色の花がつんと少し前のめりに出て
咲いています
はなびらが寄りそって、前をむいています

1月中ごろから咲き、二つ目が咲きました

冬のパンジーは、ことのほか美しい
この色は、どんな絵具にもないものです
このは花弁にだけある少しオレンジがかった黄色です
新鮮なうっすらとの光もかもしだしています
花弁の縁にそっと指をふれると、
ああ、花弁だと感じる少しの硬さです

きっと、これからも春も夏もくりかえし
咲き続けることでしょう

根があり、 茎があり葉があって、花が咲く
思うに不思議です