忙しくても歌こころ
多忙なほどあれもこれもと手がけては 充実してか 暇な日よりも
生きることを誠実なカナダ人と
哲学や信仰のこと話し合う 信心なきもカナダの信徒と
臨時休校の校舎内
雨百ミリで臨時休校決断し 生徒いないの寂しく静か
弓道地区大会の当番校となって
凛として矢渡しの儀女生徒の 巫女にも見えていつもと違い
神経使う日々の癖
かねてより自由になればしたいとて 空想多く逃避楽しむ
忙しくても歌こころ
多忙なほどあれもこれもと手がけては 充実してか 暇な日よりも
生きることを誠実なカナダ人と
哲学や信仰のこと話し合う 信心なきもカナダの信徒と
臨時休校の校舎内
雨百ミリで臨時休校決断し 生徒いないの寂しく静か
弓道地区大会の当番校となって
凛として矢渡しの儀女生徒の 巫女にも見えていつもと違い
神経使う日々の癖
かねてより自由になればしたいとて 空想多く逃避楽しむ
歳いって、過去の街訪ねて
三十代わかき家族で住んだ街 函館夜景 夫婦でみつめ
もう六十か仲間同士
還暦を高校同期で集いてに はしゃぎ合っても年の形みゆ
恩師の認知症をわが身に
忘れえぬ師をこっそりのぞき見る 己の老いを自分で決めねば
自分を振り返りたく
一日中 聞きたくなってかけ通す クラシックCD若き日の曲
高校の文化祭で
学級みな芸能発表審査して 主張うったえ 頼もしくみる
天体観望に出かけて
せっかくの新月夜に雲かかり 星を見たくも晴れぬ丘上
ふと人生かえりみて
人はなぜ生きるを問うて今までの わが身世につれ答えなきかと
自然体を空想して
好き好きの季節のうつろい追いかけて 自然に溶ける我を夢見る
少年時代、母の入院費用のために
「異国の丘」ラジオに流れ涙する あのレコードは父の手離れて
ブラジル生まれの教員が、赴任先の墓地で偶然に親戚の墓を見つけて
ブラジルに移住一族の痕跡を十勝に見つけた 倒れ墓石に
かつての高校生、教職定年近く
素粒子を宇宙を不思議に追い続け 少年心に還暦近く
高校の夏 生徒の一生懸命
十勝夏 学校祭を用意する 切り打ち色と楽しげ動く
戦争死者追悼の祈り
追悼に集う年寄り想いいる 本別七月戦災没者に
高校生の弓道大会
矢渡しを神技のごとくおさめいれ 本高生徒を誇りにみゆる
畑作十勝の日常
久方の小雨けぶる十勝畑 つめたく伝わり育てと声かけ
春のうつりを見えて
稜線の濃くなるみどり本別を ゆるり眺める茶を飲みながら
校舎の前庭 噴水にしている伏流水を感じて
校庭の噴水みてて考える 恐竜も飲んだ分子あるかと