さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

子供の感性は希望です

2012-11-16 10:15:04 | 日記・エッセイ・コラム

本年4月から、毎週木曜日午後、YMCAで「おもしろじっけん教室」を受け持っています。

小学生低学年と高学年の2コースの児童に接して、半年が過ぎました。私のこれまでの40数年は高校生・大学生・専門学校生が相手でしたから、小学生は新鮮な驚きでした。

授業は、①身の回りにあるものや100円ショップで買えるものを組合わせて実験する。②作業は、優しくていねいに集中すると案外にうまくできる。③手品のような、魔法のような不思議を知る。五感で知る。④身の回りのものごとを再現していることを感じる。⑤自分のこと、周りのこと、世界中のことに気がつくように進む。⑥工夫する気持ちが高まる。⑦大切なものごとを知る。⑧話を聞く・漢字もある言葉使いの説明文を読むので分かるようになる。⑨理科の勉強は、算数も理科も国語も社会も図工も勉強していることが分かる。⑩一緒にいる人達と仲良しになる。⑪子供たちが通学している小学校の授業を最大限に評価する。これが大切。

ランダムに小学生の不思議のごく一部です。

どうしてこれが100円なの    トマトの種を植えたらどうしてブドウができないの
未来ってなに            1万年前に人がいたの。
僕はどうして生まれたの。     電気ってなに。
引力ってなに。           どうして磁石はくっついたりはね返るの。
ブラックホールってあるの。   宇宙人はいるの。
僕は地球人ッてほんと?     月はどうしてあそこにあるの。
太陽はどうして熱いの      火星に川があったってホント?
神様っているの?         僕は死んだらどうなるの。
地球はどうして丸いの。     光ってなに。
大学ってどんなところ?     色ってどうしていろいろ見えるの。

授業の合間に終わってからも、いろいろ聞いてきます。

例えば1年生の子に、月がどうしてまるいの?って聞かれたら、隕石衝突説など学説を説いても、野暮です。
私の感性で、この子の気持ちが嬉しくなるお話をも込めましょう。
決して、無理難題の話でこの子の感性を弾圧してはなりません。ましてや、大きくなれば分かるというのは、そう言った人の無知が弾圧です。

子供は、宝です。

   


心って

2012-11-03 10:57:56 | 日記・エッセイ・コラム

私の書庫には、自分でも忘れていたものが幾つも入っている。
中学時代の日記は、たまに取り出して読むことある。心のリセットになる。
小学校6年生の日記が出てきた。すっかり忘れていた。
 母が病気で入院していた、そして亡くなった年だ。
 弟も妹もいた。妹は3歳だった。
 母が無くなった9月の日記はない。書けなかったのだと、今は思う。
  心は、切ない思いにかられてつらくなる。
 もう60年も過ぎたというのに。

心って 私の心は私のどこにある?
心って  なに?

心を込めて  心意気
あつき心  深き心
豊かな心  心おきなく
心ある  心して

悲しい心 せつない心
冷たい心 浅い心
心がわり 心ない

 私は、自分にも相手にも、心はからだ全体にあると思うと話している。
 相手はいっしゅん困惑した表情になるのが分かる。
 自分の五感で感じるのだ。
 ときには、私の体が反応するのを知る。

ずいぶん前から、不思議に思っていた。心という言葉や文字を確かめ
ていないのに「心」という言葉を聞いたり読むと、なんとなく納得する
のはなぜだろう。

五感とは、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚で全身がセンサーとなっている。
そうではないか。
頭のてっぺんから足のつま先まであるセンサーで感じるではないか。
そして脳でイメージして、第六感がはたらく。
思い出す・思いつく・ひらめく。
日本語で。生まれてからこのかた知った言葉で。
体全体で反応するのを感じるのだ。

美しい言葉で、優しい言葉で、意志ある言葉で
ふさわしい言葉でそして理知の言葉で世界を語
りたいもの、そう思って何年になるだろう。
思うのであって、考えるまでにはなっていない。