さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
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希望を込めての日記・エッセイです。

さっぽろ物理塾 上杉春雄ピアノコンサート

2013-10-17 10:20:14 | 日記・エッセイ・コラム

10月15日(火)、楽しみにしていた上杉春雄デビュー25周年ピアノコンサート
を聞きました。バッハ、クセナキス、ベートーヴェン、ストラビンスキー、ショパ
ンとどれもジャンルが少しづつ異なる曲とアンコール2曲を聞きました。

いつもながらですが、今回はことのほか美しいと聞きました。
豊かなベースの響きに包まれて曲のイメージの澄んだ音が光る、を感じました。

中でもクセナキスのヘルマを初めて聞きました。鮮烈なビックバンでしょうか。
演奏の前に、演奏者上杉春雄氏からのこの曲についてコメントがありました。
上杉氏は素粒子の飛び交いを感じる感想をお持ちの様子でしたので、なる
ほどと思いました。
私は、なるほど彼の想いからは、今回のバッハ達の音楽は分子の世界・宇宙
をうたっているのだ、と感じました。
クセナキスのヘルマは差し詰め宇宙創成35分のビッグバンか、と感じました。
「宇宙になぜ我々が存在するのか」(村山斉著・ブルーバックス)と「超弦理論
入門」(大栗博司著・ブルーバックス)を読んで、私なりのイメージを持ったば
かりでしたから、シンクロナイズでした。

人間は、今生きているときの今話している言葉で今を語っています。今話して
いる言葉で古の過去を語ります。いつの時代でも、気がついた人は宇宙創成
を突き止めんとして探求します。そのときその地の言葉で、宇宙の創成のとき
を今の言葉で考えます。

現在は、宇宙の創成を知るために、今の言葉で思考して実験をしています。
で、いつも少し分かったらその先がありそうになります。

私は、これは当然だな、と思います。
だから
太陽も地球も大地も海も
きとし生ける動植物も
人間も
夜空の星も空間も時間も
宇宙創成から続いていることなのでしょう。

絶妙なタイミングで、私はいる、人間として今こうして生きている。
不思議ですらある。
しかし、とても大切に思います。

唯我独尊 とはこのことかな。

上杉春雄のピアノに聞きほれて、札幌キタラホールをあとにしました。