さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

手作りロケット

2015-10-31 09:01:50 | 理科実験
小学生の頃 薄い鉄の鉛筆キャップにおもちゃピストル用の火薬を詰めました。
 教室のストーブに立てて置くと、点火して発射しました。それを見てはしゃ
 いだものです。先生がいないときに。
家では、径10mmほどの紙筒を作って 木を削って先端とし 紙筒にはめ込みます。
 火薬を詰め 下端に画びょうを当てます。これがロケット
 地面に平らな石を置いて ロケットを上に投げ上げます。
 上向きで落ちて 地面の石に当たります。
 そのショックで火薬に点火して 上昇しました。練習したものです。
この段階で 子供のロケットは卒業しました。

1960年、スプートニクが打ち上って いろいろな解説本が出ました。
むさぼり読んだものです。 国際地球観測年に突入した時代です。
生涯勉強として、物理を勉強したくなりました。

大学時代は ロケット部はありませんでした。
60年安保騒動で物騒を感じました。
過激派にも警察にも、マークされるのが嫌で作りませんでした。

高校教師になりました。
やはりロケットを作りたい生徒が何人かいて 科学部ができました。
当時のTVアンテナポールを25cmほどに切って、ロケットの筒にしました。
先端は木を削って放物面体にしました。尾翼も工夫して付けました。
推進薬は 木炭と硫黄を灯油で練って形成しました。いろいろ工夫しました。
点火装置も工夫しました。
冬にグラウンドの真ん中で 雪囲いを作って 電線を長く引いてセットしました。
発射!  点火してうまく上昇したことも 爆発したこともありました。
1960年代は 十勝の浦幌高校で そんなことができた時代でした。

2010年代は 大学でロケット部が活躍する時代です。
推進薬やマイコンの工夫が飛躍的です。
でも、50年前の高校生が作ったロケットの10倍も上昇していません。
まだまだですね。

室工大 SARD がんばれ


函館東高校24回生還暦同期会

2015-10-13 08:57:17 | 日記・エッセイ・コラム
函館東高校24回生(昭和49年・1974年卒)の同期会に出席しました。
10月10日(土)17時開催に間に合うように、ホテル函館ロイヤルに
到着です。
120余名の出席です。

当時の教員10名のうち3名の再会です(5名はすでに逝去)。

卒業以来の再開の人も多く、少しの戸惑いもありました。
懐かしくも、ほろ苦くもある再開もありました。
彼らの60歳の年です。
これまでの人生の節目の年でもあります。
多くは、定年でもあります。
これからを目指す年でもあります。
みんな、それはいい顔をしていました。
顔立ちといい、姿といい、いでたちがいいのです。
大勢の人たちと話がたくさんあって、
ご馳走を食べるのもそっちのけでした。

私は物理と地学の教員としての仕事でした。
若い30代家族の函館時代でした。
あの頃の物理の授業内容は結構多くありました。
原子核分裂反応・核融合反応、放射線、原子炉のこと、
宇宙線のことも多く伝えたものです。
当然、ノーベル物理学賞の話題もいくつもありました。

札幌から函館まで、JRで往復です。
私は乗り物が楽しいのです。

充実した、いい数日でした。

幹事のお仕事を担った皆さんのご苦労に、感謝いたします。
どうも有難うございました。


宇宙線研究は地味ですノーベル賞

2015-10-08 08:52:08 | 学問
今年のノーベル物理学賞はニュートリノ質量に関してでした。
梶田隆章先生に代表される宇宙線研究が評価されての受賞と言えます。

埼玉大学卒というのが嬉しいですね。
私は北海道教育大札幌校卒だからそう思うのでしょう。
中野嘉弘門下です。あのころは国際地球観測年の真っ最中でした。
2件の家庭教師のアルバイトをしつつの宇宙線研究でした。
世の中が騒然としている中での勉強は、きついものでした。
それでも、もっと勉強する時間を作れたはずだ、と今にして思います。

昨日(7日):私は何人もの人から、ノーベル賞受賞すごいですねよ
かったですね、と言われました。ある集まりでは他用で中座するとき、
ノーベル賞のお祝いですか、と言われました。
それほど、日本人が医学・生理学省、物理学賞と二人も受賞するとは、
すごいことなのだと実感しました。まるで、私も関係者みたいです。

かつて、50年以上も前の時代の宇宙線研究といえば、原子核乾板を
顕微鏡でのぞく、GM管など電離装置を工夫して信号をとる方法で研究
したものです。なつかしい。

歯科用X線フィルムを購入して1年後に現像したものがあります。
これを顕微鏡で調べると、まれに宇宙線粒子が見つかることがあるだ
ろうと想定しています。5枚ありますが、まだ見つかってはいません。
久方ぶりで調べなおしてみようという気になりました。
調べてどうする、と野暮な人は言います。
何か見つかるかもしれない、という楽しみです。

「もういちど高校物理教科書を学ぼう」を提唱しています。
高校の物教科書は、今どきの物理学を勉強するには最適のテキストです。
1から高校物理教科書を勉強してみたい人、私がお手伝いしょう。

物理学とは、物事の仕組みを理(ことわり)を知ることです。
だから、身の回りの物事は何でも教材になります。
身の回りの物品で実験をしましょう。

自分の五感を働かせると、きっと物理が好きになります。          

さっぽろ物理塾 でした。