さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

長沼町民会館で「回転流体のふしぎなもよう」を出展しました

2015-09-23 17:21:19 | 理科実験
9月19日(土)70人分の教材を車に積んで、7:30に家を出発。
9:00頃、長沼町民会館に到着。
担当者に挨拶して、知り合いにも挨拶して。
主催者で「まおい科学の杜」会長である橿棒氏に挨拶しました。彼とは旧知の間柄です。
他の11名の出展者ともども、自分のブースを設定しました。

私のテーマは「回転流体のふしぎなもよう」です。
昨年と同じ内容ですが、少し進化しています。
長沼高校の2年生の生徒一人がアシスタントになってくれました。
彼に挨拶して、手作り作業をマスターしてもらいました。上々
子供たちが入り口付近に集まって来ました。定刻10時少し前にオープンしました。
①プラびんを用意して
②タコ糸の先をほぐして3本にして
③この糸を瓶のふたの中心に、ほぐした3本を120度に開いて、セロテープで貼り付ける。
④色付きの水が入った水差しで、水をびんの半分近くまで入れる
⑤次に油を油さしで、瓶の上を少し空けるほどに入れる。二層の液体が入った状態になる。
⑥ふたをしっかり閉めて、出来上がり。
⑦ふたについたタコ糸を指でつまんでこすり合わせて回す。

すると
下層の色水の中心が盛り上がって、美しい回転放物面が見えます。
上層の油の上面がへこんで見えます。

子供も付き添いの親も うをー

昨年も来た子供は、にっこり「今年も来ました」
手際よく作るので、初めての子には頼もしく見えます。
何度来ても、不思議を感じてくれます。
どうして? どんなことに使えるの? これで何が分かるの?
って 将来に進んでくれることを願っています。
理系でも文系でも芸術系でも 素敵な感性を培うことでしょう。

強い印象を持ってくれるものです。



長沼町民会館での「科学の祭典長沼大会」に出展します

2015-09-14 20:43:03 | 理科実験
9月19日(土)、長沼町民会館で今年も まおい科学の杜主宰「科学の祭典長沼大会」が開かれます。
10時から12時までの2時間です。
「まおい科学の杜」から声がかかって「回転流体のふしぎなもよう」の出展をします。
全12ブースでの実験・実習・サイエンスショーです。
長沼町では、教育、中でも理科教育に熱心に取り組んでいる大人たちがいて、毎年このような取り組み
がなされるのは、何とも素敵なことですね。

昨年も、近隣や遠方からの参加者がありました。たまたま長沼町に来ていたので、とのことでしたが、
とても嬉しい思いがしました。

びんに水と油を入れて、ふたにタコ糸をつけて、糸をつまんで回転します。
すると、水の中心部が膨らんで盛り上がるのです。
とても美しい曲線もようになります。
見た目で、意外性が大きいものです。
回転するのに、下の水の中心が油を押し分けて盛り上がるのが観察できます。
上の油の中心はへこむのが観察できます。
いろいろ試してみることができます。

子供には、面白いと感じるおもちゃです。
中学生や高校生は不思議が募ること請け合いです。
年齢が高まるほど、現実のもようを見て不思議に思う人が多いのです。

この現象の仕組みは、粘性力・慣性力(向心力・遠心力)・重力の合力によります。
川の流れ、海流、気流など流体力学の妙味と言えるのでしょう。

びんに入れた二層の液体を回転するこんな「おもちゃ」のような装置を作って
回転してみたり、急に止めたりして、いろいろ試して
どんな模様になるかを観察する
自然界に似たことが起こっているかを考える
自然の現象の仕組みを知る、予測することができるか
なにかに応用できるか

ほかにも面白い実験やサイエンスショーがあります。
9月19日午前、長沼町公民館に遊びがてら来てみませんか。




もういちど高校物理を学ぼう

2015-09-10 14:56:46 | 日記・エッセイ・コラム
ずいぶん前から どんなお仕事ですか と聞かれて おずおずと
 「高校に勤めています。」
おや という顔をされます。先生ですか
 「はい」
何を教えているのですか。
 「理科です」
再び おや という顔をされます。生物ですか。
 「いえ 物理です」
ここで 二つに分かれます。
一つ目は 絶句 話が途切れます。
とて 話題を変えられることがしばしばでした。
続ける方は 物理って難しいですよね。
 「他の分野と同じではないでしょうか。おもしろいですよ」
ちんぷんかんぷんでした。よく物理の先生になりましたね。
 「高校生のころ 文学か絵描きか物理か迷いました」
 「人工衛星スプートニクが打ち上がりましたので 物理にしました」
この辺でほぼ終わります。
高校時代に先生みたいな人だったら物理を勉強したかったな という方が
いるものです。
 「これから物理を勉強しませんか。面白いですよ。お手伝いしますよ」
いえいえもう無理です。
 「惜しいですね」 で次の話題に移ります。

二つ目は 私も物理は好きでした。物理の考えも 計算も面白かったです。
 「きっと 向学心が高かったのですね」
先生はどうして物理の先生になったのですか。
 「物理を勉強したら 物事や宇宙のことが分かる気がしました」
分かりましたか。
 「いえ分かりません。でも分かる気がしています」
先生は物理が好きなんですね。
「はい 米粒にも砂粒にも宇宙を感じます」
「光にも きれいな色にも宇宙を感じます」
「割箸を見て 何かに使えないかな 考えてしまいます」
そう思えるっていいですね。
私も物理を勉強していたら どうなったでしょうね。
「これから勉強するのも面白いですよ」

町内会館や地区センターなどで気軽に高校物理を勉強しなおす
のもいいのにな 私がお手伝いしたいな と考えるようになりました。