さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

同期会はタイムスリップ

2011-06-29 21:35:49 | 受験・学校

高校のクラス会や同期会に声がかかるとなるべく出席します。

どこの高校にいた時のクラス会や同期会でも、いつも、彼らが高校生であった時から、いきなり何十年もタイムスリップしてこの場にいるような錯覚を覚えます。

彼らが高校生であったころこの男子・女子は、50歳、60歳になったらと想像して、授業したり担任であったりしていました。数十年前は、想像しようとしても、全くイメージ出来ませんでした。

その数十年が経って、会ってみると、そうかこうなっていたんだ、と感銘を受けます。自分のことだって想像出来なかったのですから、当然と言えば当然です。

高校生がいきなりタイムスリップして、数十年先に時間を飛ばして、今ここにいることを感じます。相対性理論を少しばかりかじった物理教師であったから、そうも感じるのかなと思います。

先日、函館で開催された十勝時代の同期会に招かれて、そんなタイムスリップを感じました。

今年は、春から大地震・大津波・原子力発電所多重複合事故があって、人間の叡智に見合う科学・技術を活用しきれない政治と企業トップがあからさまになっています。多くの国民は一生懸命になっています。また働かないで勉強しないで物欲・金慾リッチを膨らませたい国民もいます。

私が出会うクラス会や同期会での、かつて生徒であった人達は、健気にここまで生きてきた、それはいい顔をしています。「先生、俺、けっこう頑張ったよ」「私、高校生のときから大変だったけど、ここまで来れました」、こんな人達が大勢いるのです。

私は、1年間の授業の終わり近くにほとんど毎年「科学と技術と望ましい人間の将来について」を趣旨のレポートの提出を求めました。タイムカプセルとして書庫に保管していました。

タイムカプセルを開きました。彼らが60歳になってから、順次、住所が分っている人達に郵送で届けることにしました。

今の自分に届けることにしました。きっと、かつての高校生の自分に出会うでしょう。

そう、数十年前の自分にタイムスリップした気持ちになるでしょう。そのレポートを読んで、今の社会にどう向き合うかのヒントになるでしょう。先生、やるなという人いるかな。

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自作焙煎器で至福のコーヒー

2011-06-23 10:38:58 | 食・レシピ

先に、焙煎機を作ったこと書きました。晴れた日に庭で焙煎して堪能しています。

コーヒーを焙煎して飲むまでを示します。

A 豆の選別をして焙煎する。

1 コーヒー豆は、収穫して3年くらい寝かせて、大粒でないたものが一番上質と言えます。1回の焙煎は、300gから400gまでの量です。産地と銘柄は、好みですが、それぞれの味わいを楽しむ気持ちがコーヒー好きの心情です。最近のコーヒー豆価格は、安いのからかなり高価のもあって??です。

2 コーヒー豆を新聞紙などに広げて、虫食い、開き過ぎを選別します。虫食いが全くないのは、すでに選別してあるか、殺虫剤農薬が多いことです。

3 焙煎機ドラムは、予め5分くらい熱しておきます。

4 焙煎機ドラムにコーヒー豆を入れて、ハンドルを回転します。のんびりと。

5 20分くらい回転していると、蓋(ふた)から煙が出始めます。ここからが勘です。

6 カセットコンロの火を止めます。焙煎機からドラムをはずします。ドラム内では、焙煎が進んでいます。ドラムの蓋をあけて、豆の様子を見ます。まだと思ったら、もう少し焙煎します。深炒りは、豆の表面に油が浮きます。

7 手早く、ドラムの蓋をあけて、豆を金網ざるにあけます。金網ざるを両手に持って風に当てて、豆の皮を飛ばします。この間も、少し焙煎が進みます。皮をだいぶ飛ばしたら、新聞紙に広げて、豆をさまします。15分くらいさましたら、広口びん又はカンに入れます。

B ブラジル式コーヒーを入れる

1 深炒り豆は、濃くするとうまい味が出ます。一人当たり豆を15gとして、人数分の量のコーヒー豆を挽きます。出来るだけ細かに挽きます。ブラジルでは、パウダー状でした。二人分として、30gの粉を、ポットに入れて、80℃の湯を60ccから80ccの範囲でどっと注ぎます。炒りたての粉は、泡がたくさん出ます。炭酸ガスです。湯を注いで2分後に、ゆっくりかき混ぜます。日にちが経つと、泡の量が減ります。炒ってから、1週間で飲みきるように計画します。好き好きです。5,6人分入れると、濃い味がよりまりやかになるように感じます。

2 3分たったら、別のポットにネルのコーヒー濾(こ)し(なければカリタにペーパーで)で、ゆっくりこします。水分は豆にも浸透するので、注いだ湯の10%は減少します。

3 熱めが好きな人は、少し火に当てます。沸騰してはいけません。この入れ方は、さめても液の透明感が消えません。味も変わりません。海外からの人に喜ばれます。

4 温めておいた小さめのコーヒーカップに砂糖を入れておいて(多すぎない)、そこにコーヒーを注ぎます。砂糖不要の人は入れない(ブラジルやイタリアではけげんな顔をされます)。通状のカップには、少量入れます。失礼ではありません。少し口に含んで味わって、砂糖の量を調節します。慣れると、さめてもおいしさは変わらないことに気づきます。

5 少しずつ、口に含んで味わいます。この何度も口に含んでの味わいが、話の楽しさを長くします。一人のときでも、周りの空気を楽しむ気持ちになります。この少しずつが胃に負担をかけやすい人には、苦にならないものです。ブラジルやイタリアでは、20ccくらいの濃いコーヒーで、1時間以上もお仲間で楽しんでいるのをあちこちで見ました。日本でも、忙しいから、せめて30分でも、こんなコーヒーや紅茶やお茶の時間を持つことは何事にもいいこと、大切なことですね。

6 後片付けもお忘れなきよう。

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コーヒー好き

2011-06-19 11:16:54 | 食・レシピ

私は、コーヒーが好きです。しかし、コーヒー通ではありません。

紅茶も好きです。紅茶独自の味を楽しむことが好きです。

抹茶はもっと好きです。23歳のとき、家がお寺の社会科の先生に1回だけ飲み方を教えていただきました。2年後、京都清水寺から下りてくる道すがら、ある茶碗をすっかり気に入りました。私にとっては、大枚をはたいて購入しました。以来、我流で楽しんでいます。

7回目の干支の年になって、ようやく、気持ちの余裕が出来ました。で、ブラジル帰りの伯父と伯母に教えられて、30年前、コーヒー焙煎機を鍛治屋さんに頼んで作ってもらいました。あれこれ空想して1か月前に改良しました。

1 直径10cm、長さ22cmの円筒の両端を溶接してふさぎ、鉄筋を通して回転して焙煎する装置であった。長年使っていたがどうも焙煎むらができるので、ホーマックでL形の長さ20cm金具を購入して、円筒内部に羽としてボルト・ナットで止めた。

2 これまでは、炭火バーベキュの火で焙煎したが、作業が大ごとであるので、いつもは出来なかった。自作パソコンラックに使っていたL形スチールアームを切断して、焙煎装置を作った。イワタニ製カセットガスコンロ「炉ばた大将」を火器にしての装置である。ガスノズルから3.5cm離して焙煎容器をセットするようにした。焙煎容器の覆いの容器は、ステンレス薄板で囲って作った。

3 試運転は、少しの調節で、ちょうど良く焙煎できるよう、うまく回転するよう、ちょうど良い回転を試行錯誤でつかんだ。

4 1回の焙煎量は350g程度で、約20分の実時間回転でうまく、焙煎できるようになった。

5 コーヒーの入れ方は、以前にこのブログで紹介したように入れた。美味である。自画自賛で90点である。ローマのスペイン広場の下にあるカフェで飲んだエスプレッソに似ている。かつて、ブラジル帰りの伯母さんが入れてくれたコーヒーに少し近づけたような気がしている。

6 いつかフォト紹介をします。

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さっぽろ物理塾 IAEAへの報告 

2011-06-17 11:52:32 | 社会・経済

6月7日に、「原子力安全に関するIAEAに対する日本国政府の報告」がHPにも発表されました。東日本大震災による東京電力福島原子力発電所事故に関する報告書です。さっそくプリントアウトしました。添付資料も含めて900ページ近くありました。

6月8日の新聞に解説はありましたが、そうかなと思いました。一通り、目を通しました。私なりに、行間をも読み取りました。

原子力関連法規、津波被害、事故発生状況、対応、被ばく状況、国際協力、コミュニケーション、収束取り組み、教訓、炉心状態、評価のクロスチェック解析、図表、自治体への助言概要、RI含有水の流出対応、被災者への当面の取組方針、教訓からの具体的対応策の順です。

これをどう読み取るか。

私は、先ず、全体を一通り目を通しました。現段階で、良くここまで出来たとの認識を持ちました。日本のテクノクラートは優秀と感じ入りました。そして、どの政党も政治家トップの無能を改めて恐ろしくなりました。冷静に推移を見守る国民も意識ある世界の人々も固唾をのんでいることでしょう。

原子炉物理学・工学研究者、放射線物理学研究者、放射線防護学・物理生物学研究者、地震・津波・テロ等セキュリティー学研究者と技術者は長年の提案が受け入れられないもどかしさ故の今回の事故に、それ見たことかという間もない日々の働きを想像しております。

事故が起こらない対策コストよりも、一度の事故後のコストの方がはるかに高くつくことが今回も示されました。

私は、学校教職にあって、高校物理教科書の最後に載っている原子物理の授業を必ずしました。原水爆のこと、核実験のこと、核ミサイルのこと、原子力発電(核分裂・核融合反応)のこと、放射線のことを基本である原子物理から始めていました。文明と産業とエネルギー利用(エントロピー発散も)とこれからの科学と技術について生徒が、自分の考えを深めることはとても大切です。将来、原子核反応エネルギー利用に賛成であっても、反対であっても国民の大切な素養であると考えていました。

しかし、教職員組合や特定政党関係者から原発推進者として見られたり、専門家集団の放射線実験講習授業を、前の校長は許可したのに、次の校長は組合がうるさいと許可しませんでした。彼は原発反対論者かと問題視した教育委員会上司や幹部もいたと聞こえてきました。社会に関係が深い過去・現在・未来に大切なことの教育を進めると、しばしばこうなるのです。

学校では、生徒に支持されても、目立つ仕事をする教員は学校からはじかれるのが常です。しかし、3人以上の教員が頑張って児童・生徒に一生懸命になっていると、学校の資質が高くなって評価されます。アニマルペアレントがいて騒ぐと、このことが壊しになりますが。

これから、この「報告書」に関連して、さまざまの立場からのデータと論文が出るでしょう。何よりも、震災や原子力発電所事故の被災者の記録、被災地の記録が出ることでしょう。

ここに至って、人類始まって以来の日本人は、これまでのリッチになる文明を落として、安全・安心・安定を模索するのでしょうか。出来るのでしょうか。模索しなければならないのでしょうか。私には、まだ選択可能で実現可能な理論や思想の創造は時間がかかると思っています。国民の多くは、いまだリッチを求めています。容易ではないでしょう。

戦後、日本は奇跡的な復興をなしたではないかと言われます。確かに、日本人は特異と評価される勤勉な資質があります。あのときは、朝鮮動乱の特需が日本経済の復興に繋がりました。その後も、ベトナム戦争が落ちかかった日本経済を伸ばしました。

約2500年前、ソクラテスも釈迦も孔子もリッチを求めての幸福は無いを説きました。約2000年前、キリストもそういいました。ソクラテス以外の人の崇高な精神は、後に似ても似使わない宗教になりました。釈迦・孔子・キリストが最も懸念した方向になりました。

それにしても、今後中国、インド、アフリカ、中東では原子力発電エネルギーが必須となって発電所建設が進むでしょう。産業と生活維持・向上の手段です。たとえ当事国の政権維持の手段であったとしても進むでしょう。

21世紀は、人類は文明を制御する英知を創造して、地球上の生きとし生けるものの安全・安心・安定を実現すべき働きをするようになったと言えるようになりたいものです。夢であり理想でありますが、出来る筈がないと思える物ごとを、これまでは特別と思える人によって可能にした歴史です。さまざまの分野の新理論を生みました。幾多の発明・発見・開発があって人々はその成果を享受してきました。

一方、働き者・怠け者、金持ち・貧乏、戦闘的・平和的、便利・不便、頑健・病弱、丈夫脳・異変脳など対極的な現象は、人間は生命体であるがゆえに、太古から現在もこれからもレベルは異なっても続くでしょう。生命の永続という生命体の本能は、どういうことの作用であるのでしょう。

私は、今の地球人がこれから1万年は、命を繋いで生存するためには、望ましい文明を創造して永続する、恐らく制御可能な思想を持つこと急ごうという使命感を感じます。

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さっぽろ物理塾 道路縁石で計る

2011-06-12 09:18:13 | うんちく・小ネタ

通常の歩道の縁石は、1個の長さが79cmあります。縁石と隣の縁石の間は、セメントで1cmあります。だから、歩道の縁石は1個分が80cmあると言えます。

歩道のここからあそこまでの距離は、縁石の数を数えると良いことになります。

街で、建物の間口を測るのに、縁石の数×0.8=△mとなります。  目測の修正にもなるものです。

住宅地で、敷地の一辺を測るのに、縁石の数×0.8mで計れます。この方法で、敷地の面積も測れます。約〇〇平方メートルを求めること出来ます。平方メートルを3.3で割り算すると□□坪となります。

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