さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

さっぽろ物理塾 砂鉄のかわりに

2013-06-17 14:44:39 | 日記・エッセイ・コラム

おもしろ実験教室の授業の準備をしています。
「磁石と磁気」に入りますので、砂鉄をどうしようかと思案していました。
ふと思いつきました。寒いとき、もんで発熱させるあのカイロです。
我が家では、冬に使ったあのカイロの茶色の粉すなわち酸化鉄の粉を蓄えています。
畑にまいて、鉄分にするためです。今年は、畑を借りること出来ませんでした。
ネオジウム磁石を近づけると・・・付きます。
それで、乳鉢で砕いて、ガーゼをふるいにして濾しました。

「乳鉢」で酸化鉄を粉砕するのはいけません。酸化鉄の細粉が乳鉢にこびりついて
とれなくなりました。失敗
普通の皿とドライバーの柄で砕くことで十分です。

使用済みの胡椒ふりかけ容器に酸化鉄粉を数グラム入れます。
ネオジウム磁石を2個、5㎝離して置きます。間に厚紙をはさんで置きます。
プラ板を載せて、紙を敷きます。紙の上から、ふりかけ容器の酸化鉄粉を
広がるようにかけます。
初めはそれらしい模様ができました。しかし、微細の酸化鉄粉があるせいか、
全体に散ってしまいました。磁石の極の身の模様になりました。

やはり砂鉄の方が良いようです。石狩浜に行っている時間がありません。
コンドウサイエンスに注文しました。

ネオ磁石を数個くっつけて、棒磁石にした方が紡錘形の模様ができます。
強い磁石も弱い磁石もいろんな形の磁石も100円ショップにあります。

砂鉄は買うと高いし、海岸に行って磁石をひいて集める方法がありますが、
使い捨てのカイロの粉を使う方法です。しかし、粒子をそろえる必要があります。

「磁力線模様を作って、この模様から磁界を立体的にイメージする」ことが
この実験の主旨です。学童保育の児童も多い小学生を対象に授業します。
磁石のあれこれのおもしろい実験は出来ます。遊びが過ぎると勉強になり
ません。
不思議も、それからの進展も視野に入れましょう。
磁石の作用と磁力線のイメージをしっかり持ってもらいましょう。
とても面白がります。このことが大切です。

小学3年生以上ににもなると、「この磁石の空間がここに出来るって、この空
間って何ですか」と聞かれます。何と答えましょう。

こういう実験をしていて、実にいろいろな発見をして、ふしぎを感じるものです。
私も、すっかり分かってはいません。
物理をながーく勉強したからと言って、分からないことが多くあります。
でも、知りたく思います。何かに使えそう、とも思うこと多くあります。
このことを次の世代に繋いでいきたいのです。まるで自分の命のように。

今はいい時代になりました。100円ショップや日常の生活や台所にある物で
実験装置を作って実験することの幅が、格段に広がりました。


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