靭公園ヨガ

靭公園ヨガ

「うつぼこうえん」と読みます。こちらに来てヨガレッスンを探しましたが、結構高い。公共のスポーツクラブでも1レッスンでスタジオ使用料込で1000円を越えます。何箇所か試しました。どれもシックリきませんでした。ここの地下スタジオで行われるレッスンも1000円ですが2時間です。呼吸法にも時間が割り当てられていて気に入りました。新宿を離れてから呼吸法をやっていなかったので久々でした。自分の息が短くなっていることに気付きました。しばらく、ここのレッスンを続けることにしました。


ただ、ヨガマットはレンタル料がかかるので、マイマットを準備しました。50過ぎのおっさんがシェイプアップを意識するOLのようです。


髪が伸びてきたので、帰りがけに目に付いたレトロな床屋に入りました。長く続いている店ならば腕が良いだろうと思ったからです。これが大失敗でした。店に入ると萎びた爺さんが一人で新聞を読んでいました。


声が小さくて何を話しているのか分かりません。手が震えています。胃が弱っているのか、常に小さなゲップをしています。
暫くして奥さんが戻って来ました。爺さんに椅子の足置きを下ろしていないことを指摘して下ろしてくれました。私は壊れているのだと思い何も言いませんでした。
顔剃りも頼みましたが、夫婦で揉めています。「足がもたないだろう」とか婆さんが説得しています。顔剃りは止めますと言いました。実際、あの手の震えている爺さんにカミソリで顔を撫ぜられるのは避けたかった。普段は、床屋ではリラックスして舟を漕いでしまいます。今回は緊張して調髪が終わる時まで背筋をピンとしていました。仕上がりはアシンメトリーな微妙なものでした。単なる虎刈りとも受け取れます。フリーの客を呼び寄せ恐怖を味あわせる食虫植物のような床屋でした。大阪恐るべし。