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中国大富豪のトップはミネラルウォーターの「ワハハ」 第二位もミネラルウォーター製造の農夫山泉(宮崎正弘国際情勢)

2024-09-04 | 中国の歴史・中国情勢

中国一の大富豪はまたまたワハハのCEOに輝いた。

アリババ、テンセント、碧桂園、農夫山泉など過去のトップの顔ぶれがめまぐるしく変わるのもアメリカの風土に似ている。

トップの継続的確保は難しいが、ワハハの大富豪ランキングにおけるトップはこれで四回目。ことし八月にはPDDのコーリン黄が瞬間的にトップとなったが、製品にクレームが集中し、株価が三割下落、トップから落馬した。

ワハハはミネラルウォーターから出発し、加工食品、スープ、スナックなどの総合メーカー、その笑い飛ばすようなブランド名とともに中国では知らない人はいない。創業者の宗慶後は貧困から身を起こし、杭州で1997年に起業した。

最初は三人の町工場で、徐々にマーケットを広げた。ブランドが浸透したのはフランス「ダノン」との合弁(1996年)からだ。 その宗慶後が2024年2月に死去したため、後継CEOには弟たちの動きもあったが、けっきょく創業者の娘の宗香莉(ケリー・ソンフーリ)が引き継ぐ。彼女は中国筆頭の大富豪となる。

宗香茉は米国ペパーダイン大學卒、帰国後アメリカ式経営とやら効率化を重視して不採算部門をばさばさと切って荒っぽい人事を進めたため社内では評判が芳しくなかった。子供服部門にもビジネスを拡大していた。43歳、独身。

ペパーダイン大學はカリフォルニア州に位置し、金持ちのお坊ちゃま、お嬢様が多い大學で日本では成蹊大学に似ている。卒業生は芸能人、スポーツ世界にすすむ人材が多く、ちなみに杉良太郎の息子もこの大学に学んだ。

ワハハはフランスのダノン(AVIANなど)と合弁したものの、ブランド、商標権、経理の方法などで提携直後から企業風土が合わず、2009年には合弁を解消した。契約の遵守などといっても中国企業は順応精神があるわけもないからだ。この両者の訴訟合戦など国際ニュースだった。

チャイニーズヒルビリーエレジーの一節。


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