東アジア歴史文化研究会

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カンボジア独裁者、フンセン首相も今や70歳 フェイスブックを事実上、禁止。「中国の代理人」としての予防行為?(宮崎正弘国際情勢解題)

2023-07-03 | アジア情勢

カンボジアの総選挙、投票日は7月23日である。

野党の「蝋燭の火」党が立候補種類を提出したところ選管は書類不備だとし突っ返したため立候補できない状態になった。

このため有力野党は「救国党」しかなく「民主主義」を看板にしても、殆どジェスチャーといわれる。選挙結果予測は下院125議席のうち野党が21議席取れるか、どうかだと専門家は見ている。

2028年の選挙では人民党の得票率が77%、結局、人民党が全議席独占となった。直前に野党救国党を弾圧し、有力者の立候補を妨害したからだった。

しかしカンボジア独裁者、フンセン首相も今や70歳。息子への禅譲を考えている。息子のフン・マネットは45歳。米国陸軍士官学校を卒業しており、親米派として知られる。フンセン自身は25回も訪日した大の知日家である。

しかし最大援助国日本のきまじめな支援は中国と異なって賄賂を伴わない。そのためカネを餌にする中国をバランス外交の武器にしている。

選挙戦争に突入したカンボジアは7月1日、フェイスブックを事実上、禁止した。「すわ、中国の代理人」らしい予防行為と考えられたが、選挙キャンペーンでフェイスブックは野党有利になる可能性が高いと判断したらしい。

フンセン首相は「わたしはフェイスブックを禁止するほど愚かではない」としながら「メタのカンボジア駐在オフィスは容認できない」と矛盾した発言を繰り出した。

カンボジアの人口は1600万人、一人あたりのGDPは1780ドル。国民の90%はクメール族。ところでカンボジアはシハモニ国王陛下が国民の多くの尊敬を集めている立憲君主国である。


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