kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『レイルウェイ 運命の旅路』を観て

2014-04-26 23:50:32 | 映画・ドラマ、アクション

14-37.レイルウェイ運命の旅路
■原題:The Railway Man
■製作年、国:2013年、オーストラリア・イギリス
■上映時間:116分
■料金:1,800円
■観賞日:4月26日、新宿ピカデリー(新宿)

 

□監督:ジナサン・テプリツキー
◆コリン・ファース
◆ニコール・キッドマン
◆真田広之
◆石田淡朗
◆ステラン・スカースガード
◆サム・リード
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
 コリン・ファース、ニコール・キッドマン、真田広之が共演を果たし、エリック・ローマクスの自叙伝を映画化した歴史ドラマ。第2次世界大戦時、タイとビルマ間を往来する泰緬鉄道の建設に捕虜として従事させられたイギリス人将校の姿を追う。
献身的な妻パトリシアと平穏な日々を過ごしているかのように見えるエリック・ローマクスだが、胸のうちでは第二次世界大戦中に日本軍捕虜となったときの苦しみを引きずっていた。彼は捕虜としてタイとビルマを結ぶ泰緬鉄道の建設に従事し、非道な扱いを受けていた。その現場で通訳をしていた日本人・永瀬がまだ生きていると知ったとき、エリックは激しく動揺する。永瀬はタイで戦争体験を伝える活動をしていた。決して癒えることのない辛い思いが呼び起こされ苦しむエリックは、永瀬と直接向き合うために一人タイへと向かう……。

泰緬鉄道と言えばデヴィッド・リーン監督のアカデミー受賞作品「戦場にかける橋」があまりにも有名だが、本作はその鉄道建設現場で日本軍の通訳だった永瀬という男と、建設に従事していたエリック・ローマクスという二人の男の話だ。ローマクスは戦争で心に傷を負っているのだが、ある日、当時通訳だった永瀬が現在はタイに居ると言う記事を目にして居ても立っても居られずに現地へと向かう。永瀬は当時の出来事を伝える博物館に勤務して、観光で訪れる入場者に戦争の実体験を語っている。そこに、ローマクスが憎悪を剥き出しにして永瀬に近付くが、永瀬は最初はローマクスを認識できなかった。
ローマクスは永瀬に積年の恨みを晴らさんと掴みかかるが永瀬は冷静に彼の行動を受け入れるのだった。永瀬は罪の意識を一生背負って生きており、それは現地で平和基金を設立し寄付をし、自著の出版で得たお金で寺院を建設したりしている。再開当初は憎悪の念を剥き出しにしていたローマクスもそんな永瀬の気持ちを徐々に理解するようになり、やがて、妻を同行させて会ったりするようになる。
映画では二人がこれを機に友情を育むようになるシーンは描かれていなかったが、エンドロール前に字幕で紹介されるが、そこも描いてもらいたかった。ローマクスは93歳まで生きたが、残念ながら映画の完成を観ることは出来なかった。

俳優陣ではアカデミー賞俳優コリン・ファースの鬼気迫る演技、そのローマクスの怒りを静かに受け止めた真田広之の凛とした姿は流石だった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿