kintyre's Diary 新館

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映画『私だけのハッピー・エンディング』を観て

2011-12-18 16:22:54 | アメリカ映画 2011

11-87.私だけのハッピー・エンディング
■原題:A Little Bit Of Heaven
■製作年・国:2011年、アメリカ
■上映時間:107分
■字
幕:伊原奈津子
■料金:1,800円
■鑑賞日:12月17日、新宿ピカデリー(新宿)
 

□監督:ニコール・カッセル
□脚本:グレン・ウェルズ
□撮影監督:ラッセル・カーペンター
□編集:スティーヴン・A・ロッター
□美術:スチュアート・ワーツエル
□音楽:ヘイター・ペレイラ
◆ケイト・ハドソン(マーリー・コーベット)
◆ガエル・ガルシア・ベルナル(ジュリアン・ゴールドスタイン)
◆キャシー・ベイツ(ビバリー・コーベット)
◆ルーシー・パンチ(サラ・ウォーカー)
◆ロマニー・マルコ(ピーター・クーパー)
◆ウーピ・ゴールドバーグ(神様)
◆ローズマリー・デウィット(レネー・ブレア)
【この映画について】
突然ガンを宣告されたキャリアウーマンが、残された時間に苦悩しながら自身の人生を見つめ直すようになる姿を描いた切ないラブストーリー。不治の病に侵されたヒロインには、『あの頃ペニー・レインと』のケイト・ハドソン、彼女を不器用ながら温かく見守る主治医を、『バベル』のガエル・ガルシア・ベルナルが演じる。
共演には『ゴースト/ニューヨークの幻』のウーピー・ゴールドバーグ、『アバウト・シュミット』のキャシー・ベイツら実力派が脇を固める。(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【ストーリー&感想】
広告代理店に勤務する30歳のマーリー・コーベットは、大好きな仲間たちに囲まれ、仕事も順調、恋も気ままに楽しんでいる。ただし、真剣な恋はお断り。物事が深刻になってもユーモアで交わし、独身生活を満喫するキャリアウーマンだ。ところがある日の検診で、医師ジュリアン・ゴールドスタインから、突然の“がん”の宣告を受ける。

何も起こっていないかのようにいつもの笑顔で元気に過ごそうとするマーリーだったが、友達はハレモノに触るようにマーリーに接し、母・ビバリーはただ悲しみオドオドするばかり。父は離れて暮らしていたために、どう接していいかも分からない。ジュリアンとの出会いも、患者と医師という立場が二人を遠ざけていく。周りの気遣いにマーリーはイライラしてしまい、八つ当たりする日々。友達とも険悪になり、両親との溝も深まっていく……。

だがそんなマーリーを静かに受け止めてくれるジュリアンの存在がいつしか彼女の心を溶かし始めていた。明るく振舞い、自分の気持ちを隠していたが、本当は本気になって向き合って、傷つくのが怖かったのだ。ジュリアンが側にいてくれるおかげで友人や両親、愛する人に心を開き、素直になる大切さを知っていくマーリー。しかしその喜びに気付いた時、彼女に残された時間はあとわずかだった……。

若くして癌に冒される話って言うと「50/50」「永遠の僕たち」も同じテーマで、偶然にも同じような時期に公開されているのは不思議だ。「50/50」はセス・ローゲンが明るく励ます役で暗くなっていないし、本作でもケイト・ハドソンのキャラもあってかコメディ・タッチで前半は進んでいく。
本人には全く癌に冒されていると言う意識は無く、むしろ周囲の人間が妙に気を遣っているのが滑稽に感じる位だ。マーリーは不仲な両親をみて育ったせいか、自身は恋愛に奥手で心を開こうとしない。母はオロオロするだけで何を言ってもマーリーは受け付けない。母を演じているキャシー・ベイツ、彼女はこういう役柄が最近目立つようで「P.S.アイ・ラブ・ユー」ではヒラリー・スワンクの母役だった。
その我儘な性格のマーリーを癒したのが担当医でもあるジュリアンだった。ジュリアン役はガエル・ガルシア・ベルナルでだが、この手の役に慣れていない?せいか英語のせりふも演技もぎこちなさを感じた。しかし役上では彼はマーリーの癒し役で担当医と患者の関係を越えた仲になって行く。あれほど気ままな恋を謳歌していた彼女が担当医に気を許すのだが、前半は明るくふるまっていた彼女にもやはり癌は徐々に彼女の体を蝕んでいった。

コメディ・タッチの前半から打って変わって後半は彼女の体調が悪化し重くなっていく。それでもケイト・ハドソンは深刻になり過ぎずに上手くこの役を演じていた。最後は、車椅子で公園に行っていた彼女が静かに息を引き取って行くのだが、やはり若くして癌で亡くなるのを見るのは辛い。
それでもマーリーは担当医ジュリアンとの僅かな期間の関係で人生を終えたが、彼女に取っては「チョットした天国(幸せ)」(A Little Bit Of Heaven、←原題)を味わった気分だったに違いない。

最後にウーピ・ゴールドバーグが「神様」役で出演しているが、何だかこのシーンだけ浮いているように感じたがマーリーに重要な啓示を与えるので、まあ良いかな?



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2 コメント

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3つの願い (まっつぁんこ)
2012-02-05 19:25:20
ウーピーの神様に3つの願いをかなえてあげると言われたマーリー。
3つの願いは「夢」「金」「愛」でした。
最初の「夢」は「金」で買えるような“空を飛びたい”。
「金」で買い難い願いを考えておこう(笑)と思いました。
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>3つの願い (kintyre)
2012-02-05 20:44:49
>まっつぁんこさん、こんばんは
その3つの願いって人類共通の願いでもありますよね。あとは具体的に何を欲するかでしょうが、2つはまさに夢の様なお願いをして一つは身近で現実的な願いをするかな?自分なら。

所で、カルチャー・クラブの「タイム」は私も好きな曲です。
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