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「エル・グレコ展」を観賞して

2013-01-24 18:31:46 | 博物館・美術館・芸術鑑賞

今日は有給休暇を取得して、東京都美術館企画展示室で開催中の「エル・グレコ展(1/19-4/7)」(El Greco's Visual Poetics)を観賞に行った。自分の記憶ではエル・グレコだけにスポットを当てたこの規模での展覧会はここ数年、記憶にないので興味を持った。

エル・グレコの本名は「ドメニコス・テオトコプーロス」(1541年-1614年)といいエル・グレコとは彼がスペインのトレドに居を構えた時に、スペイン語で「ギリシャ人」を意味するこの名で活動していたからだ。彼の活躍した時期は日本では戦国時代から江戸幕府初期の頃である。

今回の展示会は以下のコーナーに分かれています
第1章-1:肖像画家エル・グレコ(El Greco,The Painter And The Portraitist)
第1章-2:肖像画家としての聖人像(Saints as Portraitists)
第1章-3:見えるものと見えないもの(The Visible And The Invisible)
第2章:クレタからイタリア、そしてスペインへ(From Crete To Italy and Spain)
第3章:トレドでの宗教画:説話と祈り(Devotional Images In Toledo:Telling Stories)
第4章:近代芸術化エル・グレコの祭壇画:画家、建築家として(The Altarpieces Of A Modern Artist:Painter And Architect)

彼は生地でキリスト教にまつわる図像を描くイコン画家として画業をスタートさせ、その後イタリアで西欧絵画の技法を習得し、35 歳頃スペインのトレドにたどり着きます。細長くデフォルメされた人体や超自然的な光の効果を特徴とする独自の様式によって、対抗宗教改革のカトリック的熱情と神秘を反映した宗教画を描いたことで知られる、この時代を代表する西洋美術史上最も偉大な画家の一人と称されている。
今回の展示作品は51点で、その中でも目玉は高さ3メートルを超す大作にして最高傑作の一つ「無原罪のお宿り」(写真参照)(1607~1613年)をはじめ、肖像画の傑作「修道士オルテンシオ・フェリス・パラビシーノの肖像」(1611年)、聖人像の傑作「悔悛するマグダラのマリア」(1576年)が挙げられる。

今日は公開間もない平日とあって比較的空いていて混雑も無く落ち着いて観賞することが出来た。フェルメール展は、押すな押すなの混雑でしたので、いつも今日くらいの人数だと嬉しいです。

この展示会では他の展示会で有りがちな映像コーナーは廃し、新たな試みとして注目度の高い画はA3サイズの解説ボードがコーナーにあるのが目立った。これは例えば、その画の人物像や背景などを解説しており、音声ガイドと合せると理解度が深まる。更に、グレコの軌跡に関する解説、彼が最後に過ごしたマドリード郊外のトレドについての写真も展示。特に、私は20数年前にトレドに行ったことがあるので懐かしかった。
最後に、意外だったのが肖像画家だった彼は家族に関する画を一切描いていないことである。その対象は宗教画が中心であるということと、教会の祭壇などに飾る画は、画がどのように飾られるのかまでを頭に入れながら製作していたという。画家でありながらプロデューサーのように、祭壇の衝立の設計まで手掛けるなど総合芸術家であったのは目新しい発見だった。


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