「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

「禍中に悦あり、また楽しからずや」でいきましょう!

2021年02月23日 | 雑感

 新型ウイルス感染拡大は、私達の生活全般に大きな影響を与えました。しかしそのストレスで潰されるわけにはいきません。これを受け入れ、できれば楽しみに変えられないものかと考えています。こんな言葉がります。

 「忙中(ぼうちゅう)閑(かん)あり」

 これは忙しい中にも、少しのひまや、ちょっと休憩できる時間はあるということです。
ふと考えました。
 
 「禍中(かちゅう)悦(えつ)あり」
 
 これはいかがでしょう? もしこのように達観(たっかん)できれば、いろんな事態が変わってくるのではないか。達観というのは、目先のことに一喜一憂せず将来の情勢を見通す、とでもいうのでしょうか。コロナ禍の中にあっても、喜ぶことを見つけたいという思いです。
 当治療院ではでマスクの着用、手洗い、種々の消毒、ソーシャルディスタンスの厳守は当たり前で、シーツや枕カバー、毛布のカバーは一人ひとりの患者さんごとに替えています。洗濯は大変ですが、安心・安全がいちばん。治療後のシーツ替えも、次の患者さんが待っている前で行うことになります。スタッフ一同、いかに素早く替えるかの工夫も生まれてきました。

 洗濯するときシーツ替えを想定して、干した後に使い易いように、折り目が毛布などの角に巧く当たる形に整えて干す方法を考えました。スタッフ同士で細かい工夫を出し合っています。シーツ替えは、1人で行うより2人でやる方が断然楽だし、自然に協力しながら早く行なうようになりました。
 しかも最近は、治療を終えた患者さんがシーツ替えのタイミングを待って、なんと一緒にやってくれることが多くなりました。予約制で、馴染みの患者さんが多いからでしょう。
 ありがとうございます、助かっています。シーツ替えの時のリズムもできてきて、ひとつのコミュニュケーションにもなってきました。

 以前、有馬温泉の「銀水荘 兆楽」に投宿したときのことを思い出しました。部屋は和室です。夜、従業員が2人1組で布団を敷きにきたとき、2人のイキの合った仕事ぶりがみごとでした。まるでショーを見ているようで、終わった時には、自然に拍手をしてしまいました。見ていてとても楽しかったのです。
 指圧治療後のシーツ替えのとき、息を合わせてあのショーのようにできないかな? なんて密かに楽しんでいます。

 当治療院のシーツ替え風景

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