「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

子供の腹式深呼吸で、体のあちこちに良い効果が

2020年01月23日 | 指圧の活動

 1月19日、二分脊椎症のSちゃん(女児3歳)が、久しぶりにご両親・妹と一緒に来院しました。二分脊椎症の子供達は私の経験から考えますと、どちらかというとおとなしい子が多いように思います。
 ところがSちゃんは、とにかく元気でジッとしてくれません。1歳の時から来ており、何回も圧すことを試みましたが、ジッとしてくれないので無理でした。「Sちゃんはとても元気です」ということで、しばらく様子を見守ることにしていました。

 Sちゃんの妹が生まれてからは少しお姉さんになりましたが、それでもまともに圧すことはできません。ご両親が自宅でSちゃんが寝たときに、彼女の足やお腹を圧してきました。お父さんは圧す際に、いろいろ工夫をして対処しているようです。
 私が圧してあげられないのは残念ですが、彼女の笑顔を見ると、周囲の人達にたくさんの愛情をもらい幸せなんだと感じていました。

 しかしこの日は、初めて、最低限の指圧ができたのでホッしました。治療中、Sちゃんのお腹の状態に不思議な感覚を覚えたので、お母さんに聞いてみました。
 Sちゃんが、お腹の指圧を受けるときに「息を吸って、次に吐く時に圧す」というタイミングを覚えてからは、深呼吸をよくやるようになったそうです。
この、深呼吸がSちゃんの身体に良い効果を出していました。子供の深呼吸は、腹式呼吸なので、運動が腹筋を強くしていたと思われます。
 二分脊椎症の子供の腹筋は力なく頼りないのですが、Sちゃんがこの運動を始めてからは、体のあちこちに微妙に良い効果を与えているようです。小さい子供に、深呼吸を促すことをお勧めします。


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