「ファィンコロン」という、素敵なDVDが出来(しゅったい)しました。制作されたのは脳神経外科医の藤原一枝先生。先生は医師であり、童話作家でもあります。代表作「魔法の夏」 は、何ヵ国もの言葉に翻訳され、世界の方々に親しまれています。
私が初めて先生にお会いしてから今年で9年目の夏を迎えます。
当時、二分脊椎症の男子中学生に出会い、基本指圧を通して、彼の歩行から自力排便の改善にまで関わってきました。基本指圧で洗腸から脱した一例として、先生のお力沿えで「第26回 日本二分脊椎研究会」(東京国際フォーラム)で発表をさせていただき、3年後の「第29回 同研究会」(ホテルポートプラザちば)で再度、洗腸と浣腸から脱した2例を発表させていただきました。
その後、私が2010年暮に脳出血で倒れた折も、川越の救急搬送先まで来てくださり、都内の優秀な先生のいらっしゃる病院に転院することができました。おかげで私は、先の病院で予定されていた開頭手術を回避できたのです。私にとっては言葉に尽くせない「恩人」です。
脳出血の後遺症で、失語症にった私は2年間リハビリに取り組みました。通っていた国立リハビリセンターで予定の治療が終わり、その後の治療に迷っていた時、藤原先生は再度リハビリができるように声をかけてくださいました。2年間、先生が主宰される藤原QOL研究所で、高次脳機能障害の訓練を受けることができ、とても有難かったです。このように、「二分脊椎症」が取り持つ縁で先生とは繋がってきました。
才気煥発な先生は、子供たちの便秘を題材に絵本「ヘビのキョウコちゃん」を世に出されました。その後「ヘビのキョウコちゃん」の曲ができ、「アニメにしよう」と話が発展していきました。カラフルなヘビのぬいぐるみが、あれよあれよという間に66匹も出来上がったのには驚きました。
二分脊椎症 → 子供達の便秘 → 絵本 → 曲 → 体操 → お腹の指圧 → DVD
9年間の流れの中で、ひとつの形ができてきたのです。このDVD(ファインコロン)が、有効に活用されて、お腹の指圧が親子のコミュニケーションにも、子供の体調管理にも役立ってもらえば、最高に素晴らしいことです。便秘がちな子供は算数を解くのも難しいし、漢字も覚えが悪くなってしまいます。授業中もいらいら、そわそわ、注意散漫になります。
お腹を毎日圧してスッキリ爽快! 日々、体に活力を与え、はつらつとした毎日を過ごしましょう。 (指圧師、村岡曜子)
藤原先生が制作された「ファインコロン」のDVD