「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

1泊の校外学習で初の自力排便、「母心」 の家庭指圧が偉大な効果に!

2015年08月13日 | 指圧の活動

 8 月 1・2 の両日、青森の中学 2 年生S君が、両親と共に川越の治療院へ来ました。彼は二分脊椎症で年1回、夏休みに都内のJ大学病院に検査・診察を受けに来ています。そのとき治療院に寄って指圧を受けるのですが、それも今年で3年目です。
 
実は去年、神戸の某公益財団法人から助成金をいただき、5月に青森へ行ってS君の治療をしました。そのあとの夏休みに来たのでそれ以来ですから、ちょうど1年ぶりです。今回S君が大きくなっているのにビックリしました。身長は10センチ以上大きくなって、雰囲気がぐっとお兄さんになっていました。 

 J大学病院で金曜日に検査を受けて、週末の土・日曜日に指圧を受け、最終日の月曜日に医師が検査の結果を見ながら診察してくれました。今年は、リハビリ科が卒業になったそうです。一つクリアできたと思うとても嬉しい。これまでお母さんに、S君のために家庭でできる指圧を指導してきましたが、彼女が真剣なのがいつも感じられます。S君の体を触ってみると、ふだんからお母さんが一生懸命を圧しているのがはっきりわかるのです。足の状態も良く、去年よりよほど元気です。 

 今回、とても嬉しい報告があります。彼は7月13・14日、1泊2日の校外学習で弘前へ行きました。家族はとても心配したようです。ところが13日の夜、宿舎で便意を感じトイレで自力排便をしました。快挙です、これまでできなかったのですから。自力排便の『感覚』を身につけることは、実は大変重要なことなのです。もう心配することはない(?)ようです。
 
初めて川越の私の治療院に来院してから、2年3ヵ月の結果です。去年の春、私が青森に出向いて4回治療し、青森からは4回来院し、全身指圧は合計12回の治療を受けています。あとはお母さんが指圧を勉強し、マメに地道に圧した結果の変化です。プロでもなかなかできないこと、愛情あふれる「母心」のなせる偉業だといっても過言ではないでしょう。
 
彼は、一人っ子。シャイなタイプです。学校行事などの時、トイレ(排泄)のことで緊張感し、お腹が痛くなったり、色々不具合が起きて困る事が多かったのです。楽しみにしていた行事も、最後まで参加できなかったことが多く、寂しい気持ちを何度も味わってきました。
 
今回の弘前行きも、家族に相当心配をかけていたようです。ところがあっさりクリア。「おめでとう」 S君!!! 

 また、来年会えるのを楽しみにしています。
 
余談ですが、去年来院のとき、治療院の戸棚の取っ手がバカになっていて困っていたところ、建築関係の仕事をされているS君のお父さんが気が付いて、即、直してくれました。
 
今年も台所の縁が剥がれていたところ、「応急修理だけど」 と直してくれました。さすが ‼️ それを見ていた男性スタッフが、寡黙なお父さんに対して「S君のお父さん、いいな〜❤️」
 
助かりました、 ありがとうございました。


 今回は、お母さんが相当お疲れの様子です。とて
も忙しいと聞いたので、自己指圧を覚えて帰ること
になりました


 治療院の前で「バイバイ!」。また逢う日を楽しみに



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする