公益財団法人 二分脊椎・水頭症研究振興財団から助成金をいただき、4月に始まった、二分脊椎症のY君の指圧施療は、初めからビックリするほどの効果で進み出しました。彼の身体がどんどん変化していくのです。
彼の10本の足指はすべて萎えたようになってしまい、将来とも歩かない事を決定したのかと思う状態でしたが、1ヵ月で歩く形に変化してきました。側弯症の厳しさも半端ではなく、圧す方としてはきっちりした姿勢を取らせることができません。
非常に厳しい状態の上、順行性洗腸の手術をしているので自力排便まで進めるのに、手探り状態でのチャレンジになりました。
実は彼の体の状態を知るため、3月28日にまず私が前もって全身指圧を施術しました。彼の体はどの向きからも圧しにくい体勢になってしまいます。しかし手探りで進める中、少しでも効果がでるようにどこを工夫すればいいのかを確認し、よく分かりました。
4月中は、全身指圧(隔週)2回。途中に30分程の腹部中心の指圧を(隔週)2回。合計4回の指圧でなんと自力排便になりました。…彼にとっては初めてでしたので、皆でビックリしています。
以前、私は「チャレンジ指圧教室」と銘打って、障害を持っている子供を持つお母さんに指圧を教えていたことがありました。3年半前に脳出血で倒れ、以後、気になりながらそのままになっています。今回、助成金をいただいて最初にどうしてもやりたいと思ったのがY君の施療プランです。これが縁なのでしょうか、基本指圧研究会会員の加納真一君を、Y君は大好きなのです。加納君にとっても大変勉強になる楽しい仕事が始まりました。たまたま人選まで的中したので大いに期待しています。
まだまだ時間はいっぱいあります。9月を楽しみにして下さい。どこまでよくなってもらえるか頑張ります。