4月3日、二分脊椎症・Y君(23歳)の待ちに待った、機能改善プログラムが始動しました。公益財団法人二分脊椎・水頭症研究振興財団の助成金を頂き実現したこのプログラムは月2回、9月までの半年でどれほどまで改善できるかを賭けて、1回1回を大事にかつ慎重に頑張ります。期待してください。
Y君を担当するのは、基本指圧研究会の加納真一です。この日は初回なので緊張して、治療を終えたときは少し疲れたようですが、Y君の腹部の状態が思ったより弛んだのでほっとし、次回がとても楽しみになりました。
この日、Y君は雨模様の中をお母さんが運転する車に乗って、待ちかねたようにとても嬉しそうにやってきました。ふだん彼は移動手段を車椅子に頼っていて、排尿は自己導尿。排便は週1回のペースで、1000㏄の水を使って順行性洗腸をしています。ここ数年は、ことに洗腸した日から1~2日の間、便漏れがひどくて出かけられず、困ることが多くて悩んでいます。
治療の模様をビデオで撮影し、お母さんにも勉強してもらい、一緒に改善を目指すことになりました。Y君の状態は、結構厳しいものがありますが、同時にそれだけやりがいも大きいと感じています。彼の足首や足背、膝も曲がりが強く腰の側弯症の角度もかなり強いので、到底まっすぐに圧すことは出来ません。効果を出す圧を通すことに、加納も結構苦労していました。お疲れ様です。
また報告します。ご期待ください。