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― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

新旧 カエルくん話  ― ふたたびの ―

2009-10-28 | 動物・生き物 に関するお話
6年ほど前のことです。                

庭の近くで大きなカエル を目撃しました。
あまりの大きさにびっくりしたと同時に、
こんな所にいるの!?という驚きがありました。
近くに池や沼があるわけじゃなし!
まさか かなり離れた公園から 散歩に来るわけもなし!
それとも、
私のように方向音痴で
散歩に出たけど 迷子になってしまったというのでしょうか!?

それは 自宅目前の小道での出来事でした。    
夜で足元は暗かったけれど、歩き慣れた道だから
足元を気にするなんて 滅多にあるものではありません。
そんな場所で 何かを踏んずけかけ、その感触の異様さに 思わず飛び退きました。
恐る恐る 目を凝らしてよく見ると それがカエルくん。
急な遭遇に加えて その大きさと グロテスクさに 改めて驚き 身震いが起きました。
でも また 踏まれたり いじめられたりしたら 可哀想!   
そう思ったら 目立たない場所へ移動させてあげないといけないという
変な<使命感> が湧いてきて、
恐々 背後から指で押すという行動に出ていました。
しかしこれが まるで作り物 かと思うほど まったく反応がない!
少し大胆になって 撫でてみても 固まっています。
   カエルくんにも意地があるのか!
   まさか 死んじゃったわけじゃないわよね!?

そこで 前頭部に触れてみたところ、 急に 2~3歩前進!
   「びっくりしたな~ もう!」
    (これって「てんぷくトリオ」三波伸介さんのギャグでしたね! 古ッ!)
カエルくんには実に迷惑なお話だったのかもしれませんが、
ゆっくりと時間をかけて 7~8m離れた
安全と思われる辺りへと移動していただきました。
   「じゃ~ね。おやすみ! 気をつけてね。」  
そんな言葉がわかるわけもないけれど、
そこにはもう なんだか可愛く思えている自分がいました。

        可愛い顔でしょ!?  勝手に <くん>付けにしちゃったけど …
                
          女の子なら<美人>、男の子なら<美男子> 間違いなしネ!


そして その子は 次の日から何日も 元いた辺りに現れ、
私はもう移動させるのはやめて、
時々 ビクっとしながらも、
背中をそーっと撫でたり 話しかけたりしながら 毎日 数分間を過ごしました。
カエルくんは気持ちが良いのか 時々 目を閉じているようでもあり、
あまり動かない姿は 威風堂々としていて カッコ良くさえ見えました。
これは 私の性格なんでしょうけれど、  
「この子は こんなことしてもらったことないんだろうな~!」 と思うと、
何としてもしてあげたくなってしまう!
カエルくんの場合も きっと  
あえて触ろうとする人はなく、迷惑がられて怖がられるのが オチ!
そう思うと 気持ちが動いてしまいます。
何を良いと思うかはわからないのだけれど、
気持ちが良いな~と思わせてあげたい~!
若者言葉 で使われる ウザい(うっとうしい)とか
キモい(気持ち悪い)とか、そんなものだって、
偏見を外せば、案外 良い面が見えてきたりするんじゃないのでしょうか!? 

グロテスクと云えば                 
かなへび くんも 女性には嫌われがちな存在ですよね。
それなのに なぜだか 私は 昔から 大好きで、
一度も 怖いとか 気持ちが悪いとか 思ったことがないんです。
警戒心が強く、ちょこまかと動く仕草。
どんなに小さくても イッパシの姿。
彼らが活発な夏の頃には 通るたびに草が揺れて
あちこちで隠れようと慌てる素振りが見受けられ、
それが可愛くて可愛くて … 
手の上に乗せたい! ず~っと見ていたい!
そんな風に思えるほど <癒し系> なんですが、 それって 変わってますか?
   ワニみたいに大きなものを 怖いとか 不気味とか 云うのなら わかるけれど
   こんなに可愛い生き物を 気味悪いなんて …!
   そう思いながらも、もっと小さな昆虫だって
   気持ち悪いと感じたりすることがある!
   いったい なんの違いなんでしょうね!? 不思議でなりません。


話が ちょっと反れましたが、           
大きなカエルくんは < ヒキガエル> という種類のようでした。
その後 急に見えなくなって心配していたら、 次の年も その次の年も また出会え、
しばらくいて またまた いなくなってしまいました。
   「きっと毎年 こんななのね!」
そんな風に思っていた ある日、
庭のレンガの影で 干乾びているのを見つけてしまって ショックを受けました! 
   もしかしたら カラスにでも やられてしまったのかもしれません。
   可哀相に!
  
そんな姿さえ見なければ、毎年 期待だけは出来ていたでしょうに …
残念でなりません。
同時に、期間限定のお楽しみを奪われてしまったこと、
干乾びるまで気づいてやれなかったことが 無念にさえ思えました。
   短い間でしたけど、かなりの愛着を感じさせてくれた子だったな~
   と改めて感じます!

それから2年、              
ある日 同じあたりで カエルくんを見かけました。
大きさはあの子の半分程度。 それでもかなりの大きさです。
模様もない茶色一色。
だけど あの子の身内かもしれない なんて考えたら 嬉しくなりました。 
それなのに 3日ほどでいなくなり、それ以後 見かけなくなりました。
   再び あの悪夢が蘇えってくるようで 不安になりましたが、
   どうすることも出来ません!
   生きて大きく育ってくれていることを祈るだけでした。


そして … やっと 今年のお話!
庭の手入れをしていた日曜日、
またしても 思いがけない再会 を果たすことが出来ました。

気になっていたプランター位置を変えるため、
手を突っ込んで 安定のために敷いていた石を
1個2個と取り出していた時のことでした。
3個目の石を地面に置こうとしたら
思いもかけず もごもごと動き出したので びっくり!
     「きゃっ!」   思わず放り出してしまいました!
確かに感触は違っていたと思いますが、
一連の動作というのは 急には止められないものです!
よくよく見たら それがカエルくんだったわけですが、
得体の知れないものを触ってしまったと思った時は
初めて あの大きなカエルくんと出会った時のように 驚き、
顔見知りなのに 放り出して、反動のように飛び退いてしまいました。
その子も 急に摘み出されて驚いたのでしょう。
顔も合わさないまま のそのそと またプランターの陰へ隠れてしまいました。
まあ 先代のような付き合いかたをしていなかったから、
しかたがないと言えば しかたがない!
怖がらせないように そっとプランターを並べ変え、
何事もなかったように水遣りをしました。

本当はとても気になりますが、
過ごしやすい所で 元気に育っていくれることが1番!
時には 放っておくことも必要かなと思います。
   「今度 また ばったり会うまで 元気でいてね」

もう少し経ったら 冬眠するのでしょうか?
ねぐらは どこなんだろう?
気になる 気になる!
だけど 大切だから 放っておきましょう。
寂しくなったら きっと出て来ると信じて …!  
来年も 絶対に 会えると信じて …!  

ちなみに、                  
この <ヒキガエル> というのには毒があるそうです。
外敵から身を守るために
後頭部の大きな 耳腺 から 強力な毒液を勢いよく噴出し、
有害な細菌や寄生虫を防ぐため、背面にあるイボ からも、
牛乳のような 白い有毒の粘液を分泌 する。
うっかり触らないほうが良い そうですが、
知らなかったとはいえ、あの子たちは
まったくそんなことなかったみたいでした。
もっとも 帰ってから すぐに手を洗ったから
大丈夫だったのかもしれませんけどね。 

そんな危険な 毒液 ですが、強心作用 があるため、
乾燥したものを 漢方で 蟾酥(せんそ)と呼んで、
生薬として用いているそうです。
昔 <ガマの油> と呼ばれていたものであるとも云われているようですが、
ガマの油は 傷薬 として使われていた 植物のガマの穂の花粉 蒲黄(ほおう)や、
馬油 だという説もあり、ロウや油を基剤 とし、
ニホンヒキガエルやムカデなどを煮詰めてつくられたという説まであるそうです。

             ガマの油を塗ったら カエルくん 生還!
                       
                … なんてことがあったら良いのにな~!




 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



また会えるかな? … ということで
1988(昭和63)年 5月25日発売、
小林幸子 さん の  『ふたたびの』
        (作詞 = 来生えつこさん。作曲 = TAI)。

「ネオンの溶け合う裏道で 偶然にあなた
          三年ぶりだわ あの日から 恨みもしたわ」
     再会した時は嬉しかったから、
     変わり果てた姿を見た時は ショックで した。
     何かに襲われたのなら その相手を恨みたいくらいに …!
     小さなカエルくんとの出会い。
     <同じ場所>というのは 偶然なのかしら!?


「照れた瞳 頬の感じ  変わらない あなたがいる 負けそう恋心」
     毎年 変わらない姿を見れたことが嬉しかった。
     毎年 数日だったけれど、
     再会するたびに さらに可愛く思えていったのは 恋心!?


「ふたたびの夢は どうかしら ふたたびの愛は あるかしら
              てのひら重ねた瞬間に おさえた想い こみ上げる」
     小さいほうのカエルくんは生まれ変わりでしょうか!?
     息子か 娘 なのかもしれませんね!
     思わぬ出会いに びっくりしたけれど、触れ合った仲なんだもの。
     ふたたびの、そして毎年の再会を 夢見ているわ。

                (※ 詞の内容から、その時感じたままを 書いています。)
                   
作曲家の古賀政男さんにスカウトされ、
1964(昭和39)年、小学5年でデビューした幸子さん。
デビュー年齢が近かったこと、物まねが得意だったことなどから、
「第二のひばり」と云われた時期もあったようですが、
お手本としていたひばりさんから、
あまりにも模倣されていると敬遠され、ヒット曲も続かず、
15年間にも渡って一人で全国各地を行脚し、人に言われぬ苦労を経験!
1979(昭和54)年、有線放送から火がついた 『おもいで酒』 が
ミリオンセラー(200万枚)に輝く大ヒット。
『全日本有線大賞』 グランプリ、
『第21回日本レコード大賞』 の最優秀歌唱賞に輝き、
この年の暮れの 『第30回NHK紅白歌合戦』 に初出場。
翌年には 『とまり木』 も大ヒットしました。
その後も 美樹克彦さんとのデュエット曲 『もしかしてPartⅡ』 や
『雪椿』 といったヒット作に恵まれ、
紅白連続出場の中で、1985(昭和60)年から始めた
ファンへの還元の意味を込めた、ド派手衣装が
1992(平成4)年からは 美川憲一さんとの衣装対決となり、
紅白の恒例行事のようになっています。
   いろいろおっしゃる方はいらっしゃるようですが、
   ファンをしませたり 大事にするという姿勢は とても素敵だと思います。
   自分が儲かることは 誰でも好きでしょうが、その分を還元しようと
   する方が 果たしてどれだけいらっしゃるのか!?
   少しオーバー気味になってしまう話しかたなど、
   時々 ちょっと引いてしまうこともありますが、
   苦労したからこそ生まれる優しさ。 人の痛みがわかる人間。
   苦労したからといって 決して誰でもがそうではないと思うので、
   私は こういう方が好きです。
   (美川さんに関しては また思いが違うので 今回は省略します。)

なお、2004(平成16)年に発生した<新潟県中越地震>、
    2007(平成19)年の<新潟県中越沖地震>。
新潟出身の彼女は これに心を痛め、
2004年の紅白には 「地震で苦労している方々の気持ちを思うと
煌びやかな衣裳で歌を歌うわけにはいかない」 と恒例の ド派手衣裳を封印。
大トリで歌う際には、シンプルな和服姿で、新潟を舞台にした 『雪椿』 を熱唱。
 (2007年には、被災者の方々から 「豪華衣装を見せて!」 という
   多数意見が寄せられ、封印はしなかったそうです。)
1997(平成9)年には テレビ東京系アニメ 「ポケットモンスター」 の
エンディングテーマソング 『ポケットにファンタジー』 を、
翌年には、同作品の映画版のエンディング・テーマ曲 『風といっしょに』 を歌い、
子どものファンも獲得!?
2002(平成14)年には 美川憲一さんと共に、
京楽産業のパチンコ機 「華王」 に登場 して、
当時は絢爛豪華な究極のパチンコ と云われ、
タイアップ曲でもあった 『待ちわびて ~華王~』 を発売し、
パチンコファンも獲得!?
昨年は、芸能生活45周年を迎えて、記念曲 『楼蘭』 を発売。
今年6月には 『万葉恋歌 あぁ、君待つと』 を発売 し、
ますます活躍中のようです。

      ファンを大事にする人は好きです。苦労のあとには幸せが … 来るのかな!?





イラスト素材の一部は、下記を利用させていただいています。
   「イラスト工房」 「イラストAC」 「今日もわんパグ」

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