その花を初めて目にしたのは一昨年のことでした。 (詳細は こちら で ご覧ください。)
たまに買い物に行くお店への通り道にある ブロック塀沿いのスペース。
そこには 植えた花なのか 勝手に増えたものなのかも わからない植物たちが
混在 していて、きれいに整頓されているわけではないけれど まったく手入れが
なされていないというわけでもないという 不思議な緩さがありました。
私が オツさ を感 じる そんな場所も、まったく興味のない人にしてみたら
すべてが雑草、あるいは まったく気にもならない地味な空間でしかないらしく、
誰ひとり足を止めることなく通り過ぎてしまうのが ちょっと寂 しく思えていました。
そんな場所で見つけたのが 青むらさき の花 。
群れてもいないから 緑の中ではやはり地味で目立たず、
〔 あっ 何か咲いてる! 〕 とは思ったけれど 近寄って見るまでは
この花の面白さに気づくことはありませんでした。
けれども … 見つめ合ったら 即 魅了された!
それが 去年は一輪も見かけることが出来ず、
植えるのを忘れたのか、球根が育たなかったのか、腐ってしまったのか!?
楽しみにしていただけに寂 しくて、季節を過ぎても 通るたび気になっていました。
そして、
がっかり した去年のことがあるため あまり期待はしていなかった今年。
遠目からでははっきりしないながら あの場所に 何かが咲いているように見える。
そんな光景を 目にすることとなり、
近寄ったら あの 青むらさき の花 が咲き始めていて 感動 してしまいました。

やはり 全然 目立たない!

このくらい近づいても 気にしない人は気にしない!

こんなに視線を低 く して見る人は この花が気になった人で しかないもんね~!

合計6本。 元気に育っていました。





このお花の名前 は シラー・ペルビアナ。
和名 は オオツルボ (大蔓穂)
1週間後に通ったら …

「あれっ お花が減ってるー!」 愕然としました。

2本しか残っていない!

こうなったら この2本を応援するしかないけれど、悲 しいなー!


つぼみが多い咲き始めの頃は ピラミッドのようで、たくさん咲くと傘のような形 になる 花序。

お花は花序の下の外側 から上の内側 に向かって咲き進んでいきます。

ゆるく反り返った6枚の 花弁 と 真っ直ぐに伸びた6本の 雄 しべ。

ありんこさんも応援 してね!
お花が消えてしまったと気づいた時、
この家の方が摘んだのだとしたら しかたないなと思いました。
けれど もし 誰かが 珍しいからと 家に持って帰ってしまったのだとしたら
人の家の物を勝手に持ち去りるという行為は許せないことだし、
一番見てもらいたい花の盛りに 独り占めにし、
短い命を さらに削ってしまったことに 寂しさと虚しさを覚えました。
と同時に、誰も気にも留めていなかったこの場所に
私がかなり関心を寄せて写真を撮ったりしていたことで
この花の存在を知った人が 連れ去ってしまったんだとしたら、
その責任は私にもあるのかなと思えて、悲しくなりました。
お花は その場で 優しく 愛でてあげてほしい … です。
その後、2週間が経過 したら …

お花が枯れ、さらに緑に同化して目だたなくなっていました。



四方八方に広がった茎の先には さく果 があり、

熟すと下が裂けて、種子が散布されるそうです。


再会できて嬉しかったのに、手折られてしまって悲しくなりました。
小さな出来事だと思っていることにも いろんなことが起こります。
それでも お花は 文句も言わずに咲いています。
お読みいただきましてありがとうございます。
右の<自分らしさ>か 下の<日本ブログ村> を クリック して

ランキング投票にご協力いただけると嬉 しいです。 にほんブログ村
イラスト素材の一部は、下記を利用させていただいています。
「イラスト工房」