― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

困った竹 伐採話  ― 越前竹舞い ―

2014-03-16 | 植物 に関するお話
                        
毎回 掃除で悩まされる 隣地の竹林。                          
普段でも季節に関係なく ハラハラ、バサバサ、ドタ~ン と落ちて来る 葉、皮や枝、稈(かん)
昨年の暮れにも そんなお話に触れていますが、  (その時の詳細については こちら で ご覧ください。)
今回投稿 した記事も 元々は その時期から近い 今年の初め頃のお話でした。
     ※ イネ科植物は 節と節の間が中空の茎を 、一般的には皮と呼ぶ 茎につく葉の
        基部にある 鞘(さや)状の部分のことを 稈鞘(かんしょう) というそうです。



もうすでに、我が家の屋根に倒れ掛かっている竹。          
もうすぐ、屋根に触れそうなほど倒れてきている竹。
いつ倒れてきてもおかしくないほど 傾いてきている竹。
傾きが だいぶ目立ってきている竹。
枯れている竹。
我が家の目の前には こんな竹達がたくさんあって                         
強い風が吹くたび 気になっていました。

      手入れがなされないまま年月が経ってしまうと、竹林も こんな風になってしまうのね~!
      傾斜があることが さらに環境を悪くし、危険にも しているようです。
      我が家が困っていることもありますが、竹林自体が可哀想にも思えます。

  
 
傾いたり倒れたりしている竹が あっちにも こっちにも …!
                                                            
     鎌倉 報国寺の竹庭 や 京都 洛西(らくさ い)の地蔵院(別名:竹の寺)の参道 など、
     平地に広がる青々とした竹の海は 癒 し空間としても素晴らしい場所だと思います。
     その中に身を置いて 葉の揺れる音や木漏れ日などを体感 したいと思う気持ちもあります。
     JR東海の京都観光キャンペーンのキャッチコピー 「そうだ 京都、行こう。」
     そんなコマーシャルに登場 しそうな風景を思い浮かべれば、
     竹林は情緒があって素晴らしい場所なんですが …。
     時々バスで通る道筋にも 竹林を抱えたようなお宅を目にすることがあります。 
     たまに、出かれる途中や行った先でそんな光景を目にすることもあります。
     けれども どこも 枯れている竹が混ざっているのを見たことがない!
     つまりは きれいに手入れがされている ということになるのでしょう。
     こういった場所を目にする度に 〔 こんなだったらいいのにな~! 〕 と羨ましさが募ります。


                        

我が家が抱えている一番の問題は、                           
引き込み線のすぐそばに倒れ込み、お隣りの窓にまでかかっている竹。
強風が吹くたびに揺さぶられて線に触れ、切れてしまいそうで気が気ではありません。
屋根に上り 何度か退かそうと試みるも、重すぎて動かせない。
だけどこのまま放置するわけにもいかないので 娘とUG君に頼んで切ってもらうことにしました。
                                                            
我が家の屋根からお隣りにまで及んでいる倒れた竹。
 
完全に倒れているため戻すに戻せず、引き込み線があるため外すに外せず!


まずは 屋根に倒れた2本の伐採作業。     
      地盤の問題に傾斜地という悪条件が重なって倒れてしまったのか、2本ともまだ 
      青々とした竹でした。  枯れているわけではないので 本来なら植え替えてあげたい
      ところですが、<竹> という種類と傾斜地。  とてもその選択は出来ませんでした。
      それどころか 倒れている 8~10 mもある竹を、足場の悪い傾斜地に上って切る!
      それだけでも大変な作業です。  ところが彼はなんと根元から切った後 自分のほうに
      引き寄せながら切っていく という方法で、線が切れないよう、こちらで後始末を しなくて
      済むようにと考えてくれました。  少しでも手助けを しようと押さえたり支えたりしていた
      私も 竹が屋根から離れてしまえば何もできない!  先が重い物を支えながら切ったり
      引いたりするには かなりの持続力も必要です。  こんな力仕事は いくら私が頑張って
      みても出来るものではないので、若い男子の力が 本当にありがたく思えました。

                                                            
枝などで怪我を しないよう
 
マスク、サングラス、ビニールレインコート、軍手 を着用 しているから 何だか怪 しげ!

続いて、古い竹の伐採&片づけ作業。     
      今まで滑り落ちて来た竹は数知れず、切り刻んでゴミに出すのも大変な作業でした。 
      枯葉や皮の散乱被害以上に危険を伴うものだと感 じてもいたので、今回 玄関に近い
      辺りの枯れ竹を切って 1. 5メートルほどにカット し、要所要所に水平に積み上げること
      で落下防止対策を してもらいました。  切り倒す際の支え役や、倒 した竹のカットや
      枝払いなど、娘と私も手伝っての大騒動。  すでに落ちてきていた分や傾斜地に散乱
      していた分もカットしてまとめると かなりの量になりました。

 

 

きれいな竹林は、どれだけ手入れが行き届いているのかが よくわかります。

危険を回避することで安心や安全を得る。     
そのために 手を尽す。
思ってはいても ひとりで出来ることには限界があります。
大変なことは何度も気軽に頼むわけにもいかないので
今回は手伝ってもらって とても助かりました。
                                                      
 
倒れてきた竹や傾いていた竹がなくなって スッキリ!


外が真っ暗になるまで続き、身体が冷え切って、筋肉痛にもなった作業だったけど、
これでもう しばらくは 竹が倒れ落ちて来る心配はないものと思っていました。
   この時は 疑うことなく!                              
ところが、2月に降った2度の大雪。             (その時の模様は こちら で ご覧ください。)
その2度目の雪の重さが 前回とは格段の差だった影響で
引き込み線に またまた竹が倒れ込んでくるという想定外の事態が起き、
14日(金)は 夜中まで 1~2時間おきに 脚立に乗り 高枝バサミを使っての雪落とし!
しかもこの時は引き込み線に 7本もの竹が もたれ掛かるという大事態 となりました。
現在 それらの竹は元に戻っていますが、                           
3月はまだ雪の降る可能性がゼロではないし、
また冬がくれば同じことが起こる可能性もあるわけで
あそこまで大変な思いを したにもかかわらず
心配が完全に解消された とまでは云えなくなってしまったことに戸惑います。
      裏の椿に至っては、                                 
      あんなに何度も雪を落とし、一緒に戦い 耐えたおかげで 復活できたと思ったのに、
      完全に戻り切ることが出来ずに、傾いてお隣りに掛かってしまうことになって
      半分ほど切らなければならなくなりました。
      1度目の雪のダメージが残っているうちに2度目の雪が降ったこと、
      葉がたくさん付いていた分 雪が積もりやすく、過重負担となってしまったことが   
      原因と思われます。
      青々と茂り、蕾がたくさんついているこの時期に切るのは忍びないようでしたが、
      ご迷惑はかけられないので 泣く泣く切除。
      雪に耐え元気になって、1年で一番華やかになれる季節を目前に切られるなんて
      さぞかし悲しいだろうと思い、ダメもとで 別の場所に植えてみたんですが …
      たぶん付くまでには至らないだろうな~ と思いつつ 毎日眺めています。



そして、先週 木曜日の午後から金曜日の朝にかけての雨と強風!    
それらの音は 何もない地面より大きく聞こえるようです。
竹林の葉がザワザワと揺れ、密集した竹がぶつかって カラカラと鳴ると
  〔 これは 風情 と云えるわね~! 〕 と思えます。
けれど 一歩外へ出ると 飛んで来た 枝や葉や皮で 庭はまた散乱状態!
すぐに現実に戻され ガッカリしてしまいます。
  〔 ほんと 結末の見えない戦いだな~! 〕
… とはいっても、こちらが一方的に行動を起こす しかないので
< ひとり相撲> というべきかも しれないな と思う現状なり!
                                                          

きちんと手入れがされていたら、ここまで困ったことも起きないと思うのに、
ニャンとも困った竹だニャ~!


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

竹が舞い、竹に振り回された ということで
1991(平成 3)年 3月21日発売、
                   石川さゆり さん の 『越前竹舞い』
(作詞 = 吉岡 治 さん/作曲 = 弦 哲也 さん)

「白山(はくさん)おろしの 風にのり 雪ふり虫がきたという」
   「きしむ はじける 反(そ)りかえる たたく 震える 波を打つ
                            障子あければ あゝいちめん 竹の海」
   「まだけ くれたけ はこねだけ やだけ くろたけ おなごだけ
                            瞼とじれば あゝ越前 竹の舞い」

   風の強い日には きしみ、波打ち、ぶつかり合って 乱舞 し、
     大雪が降れば その重さに 耐えかねて 反り返ったり しな垂れかかったり!
     強く しなやかな竹は、いろいろな姿を見せてくれます。
                                   (※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)

1973年3月のデビューから18年、
さゆりさんの 56枚目のシングル曲です。
    (現在は41年目。 シングル枚数も 115枚になっているようです。)
       (さゆりさんの歌関連記事は 古い順に、
            こちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちら で ご覧ください。)


この歌を知った頃には 気づきませんでしたが、
後に、水上勉さんの小説 「越前竹人形」 を題材にしていると伺いました。
確かに、歌詞を思い浮かべたり よく見直してみると 思い当たる節ばかり!
私がずっと疑問に思っていた
  ♪ 躰だけ求めても それも恋  〔 そんなこと ってある!?? 〕 という部分も
納得 したわけではないけれど、少しだけ わかったような気が しました。

水上氏は福井県大飯郡の出身。
越前は竹の名産地だそうで、
<竹細工の人形> としての <越前竹人形> は、
この小説によって <工芸品> として誕生 したのだそうです。
知られているのは 福井県坂井市にある 『越前竹人形の里』。
我が家では厄介者となっている 竹の稈(かん)を使い、
髪の毛1本1本に思いが宿るかのように作られた人形たちに魅せられますが、
2007年に特許庁が地域ブランド認定 したことにより、
どんなに技術が優れていても <ニセモノ> と呼ばれてしまうものが出てしまうことには
なんだか納得できない思いが残ります。

ちなみに、
竹の種類は 600種類もあるそうですが、
竹人形 によく使われるのは、真竹、孟宗竹、女竹といった種類で、
三年目のものを秋口に切り、さらに3年ほど寝かせて乾燥させてから使用するそうです。
   ※ タケ類の種類は学説によって異なり、世界で 600種~1200種、日本には 150種~600種
     あると云われているようです。


   ついでに、歌詞に出てくる竹は、
    ・ まだけ(真竹)  …………… イネ科マダケ属。 別名 : タケ、ニガタケ(苦竹)。
    ・ くれたけ(呉竹…………… イネ科マダケ属。 別名 : ハチク または アワダケ(淡竹)。 
    ・ はこねだけ(箱根竹)  …… イネ科メ ダケ属。 アズマネザサ(東根笹)の一品種。
    ・ やだけ(矢竹)  …………… イネ科ヤダケ属。 笹に分類される。
    ・ くろたけ(黒竹) …………… イネ科マダケ属。 別名 : クロチク。 ハチクの栽培変種。
    ・ おなごだけ(女子竹……… イネ科マダケ属。 別名 : メダケ(雌竹)。


竹の種類の多さにはびっくり!

学説によるにしても 差があり過ぎて信じがたいし、
見ただけじゃ すぐにはわかり難くて、調べるのも大変そうだよニャ~!


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   「イラスト工房」 「NAVER」 「PIXTA」 「来夢来人」

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