月に一度のペースで開かれていた S会 が 今回は特別に 2回 となりました。
きっかけは ひとりの方(I女史)がおっしゃった
「私、一度 鎌倉の大仏様 が見てみたいのよね~!」 という言葉。
「それなら みんなで 鎌倉散策 に行こうか!」
なんとなくそんな話になって、
計画を立てるのが好きな 一番の若手が まとめ役を引き受けてくれました。
ところが、先日の集まりの時に
「それでは 集合は 12時に横浜駅です。」 なんて言い出すものだから びっくり!
〔 歩きに行くのに、 しかも年配者が多いのに、 そんな時間からなんて ありえないでしょう! 〕
すると 1名を除いた他のメンバーからも 「遅すぎる!」 との猛反発があり、10時に変更となりました。
高齢者と一緒の時は 早めに出かけて ゆっくり見学するくらいの余裕や優 しさがないと …。
本当なら10時でも遅いくらいだと思うのに 12時で大丈夫だと言い張り、チョイ揉め決定!
とても暖かい日となりました。
「私、晴れ女なのよ!」 と 誰かが言えば 他からも 「私もよ!」 の声。
〔 みんな負けず嫌いなのかしら!? 〕
それでも 和気藹々のスタートとなりました。
ところが 横浜から横須賀線で鎌倉まで行くつもりで乗ったのに なぜか大船止まり!
大船ではホームが違ったため 下ったり上ったりと なんだか初っ端から不安な予感が漂います。
鎌倉に降りると、すぐに 江ノ電のフリー切符 を購入。
この時 <鎌倉お散歩マップ> に乗っていた和食の写真を見たM婦人が
「私、これが食べたいわ!」 と言い出 し、ご主人も 「いいね~!」
〔 まだ 何にも見ていないうちから食べる話!?〕
「いずれにしても まずは 八幡宮 に 行きましょうよ!」
とにかく 目的のひとつ 八幡宮見学 へと向かいました。
駅前から続く 小町通り は
夏の旧軽通り(旧軽井沢銀座通り)には及びませんが 混雑 していました。
先日行った お好み焼き屋さん(桜新町)の敷地内にあったケーキ屋本店が
小町通り近くにあると聞いてきていたらしいM氏は
そのお店で食べるのが楽 しみだったようで、
どうしても見つけたいと、途中 みんなから外れて ひとり探 しに行きましたが
「見つからなかった!」 と言って戻って来ました。
M氏は昔、車で鎌倉によく来ていたそうで、どうも 観光名所には興味がない様子!
みんなと行くのは また違うと思うんですけどね!
八幡宮の手前のお蕎麦屋さんの前を通った時も、誰かが
「ここ 有名なお店 じゃなかったかな!?」 と言っただけなのに
「ここで食べるの? 私は絶対 蕎麦は嫌だからね!
ここで食べるくらいなら ひとりでケーキ屋にでも行きますよ!」
まだお参りも していないうちから なんですぐに食べる話になっちゃうんでしょうか!
しかも、一緒に来ていて 自分だけ別に食べることを考えるなんて 不思議。
今のお店はどこも嫌いな人でも一緒に入れるよう いろんなメニューがありますし、
協調性も必要だと思うんですが …!?
何はともあれ 八幡宮、八幡宮!
本宮へと続く参道 本宮
源氏池には落ち葉拾いの舟が … 脇に置かれていた乳母車
これに最高齢者を乗せて運んであげたかった!
境内に入ると ここも人が多く、
修学旅行や遠足を含めた団体さんは 平日のほうが多いのかも しれないことを 改めて知りました。
人の大波が、一気に増えて一気に減るという 繰り返 し!
人にぶつからないよう 階段を踏み外さないよう 最高齢者に注意 しながら上り、お参りを済ませ、
集合写真を撮った後には 反対側から降りてしまったので、気がつけば 大銀杏を見ていなかった!
でも この状況で 戻って見て来ます とは言えず …
後の祭り なりけり!
切り口から小さな枝が何本も出ていたのが 舞殿の手前から見えていました。
生命の力強さを感 じ、写真に収めたいと思っていたはずなのに、舞殿前でお喋りを しているうちに
忘れてしまい、反対回りで大石段 に向かって 階段に気を取られたのがいけなかった!
歩いて駅に戻る若宮王路(八幡宮への直進参道)の途中で、
M婦人を尊重 して 先ほどの 和食のお店に予約を入れ
探 しながら向かったら、意外にも 駅の二階!
でもこの時、「いいね~!」 だったはずの M氏は ケーキに心が残っていたのか 渋々顔!
その上 出てきたお刺身のひとつが生臭いと文句を言い、鮮度の うん蓄を 延々!
ご自分に関するお話の時はお得意そうにいつまでも話 しているのに 人の話は聞かない!
意に反すると 全否定! ずっと一緒にいると 段々疲れてきます。
食後、今度はM氏に気を遣って
「食後のデザートで ケーキでも食べに行きますか?」 と言ったら
「もう 入らないよ!」
本当はこちらも お腹はいっぱいだったんですけどね!
後で聞いたら、八幡宮で お抹茶 を飲む予定だったらしいのに これも否定されたのだそうでした!
続いて 江ノ電に乗り、 長谷の 大仏 さま へ … (I女史 最大の目的地です。)
大仏様 こちら側から入れました。 体内はこんな感 じ
触れたら暖かかった!
長谷 は 鎌倉から 3つ目 の駅。
大仏様は 高徳院 というお寺のご本尊で、国の史跡に指定されていて
そこまでは道路わきを歩いて10分ほどかかりました。
ここに来たのは 子ども達がまだ小さかった頃! ずいぶん昔のことでした。
写真を撮り、大仏様の体内に入れるというので並んでいると、拝観料が20円と やけに安い!
不思議に思いながら 細く真っ暗な入り口を入って10段ほどの階段を上ると、
すぐに広くなっていて それで行き止まり! 拝観料の安さは すぐに納得できました。
それでも 銅の部分に触ってみると とても暖かく、そこから恩恵をいただけたものと思いました。
後で知った話ですが、大仏様には ちゃんと瞳があるそうです。
事前に知っていれば気にしたでしょうが、細くて日が当たらないから そこまで気に してもおらず …!
拝見 してくればよかったな~ と後悔 しても、またまた 後の祭り なりけり でした。
大仏様からの戻り道、今度は 長谷寺 へ … (拝観料 500円)
山門から階段を上って 観音堂へ行く途中に 水子供養のお地蔵様が祭られているところがありました。
大きなお地蔵様の周りには2種類の小さなお地蔵様がずらり! (違いは1万と2万の供養奉納地蔵の差)
観音堂には ご本尊の十一面観音菩薩像が安置されていて見事でしたし、(高さ 9.18m、木造日本一!)
大黒堂の中の 大黒天には 触れることができ、みんなが撫でて行くため ご利益がありそうに 黒光り!
見晴台からは 湘南の海(由比ガ浜・材木座・三浦半島・逗子マリーナ・相模湾・葉山)と 街並みが
一望でき、ここで一服! ここまで来る道すがらの 紫式部、コンギク といったお花も目の保養でした。
帰りがけには 弁天堂(弁天窟) という 弁財天 をお祀りした洞窟を見学。
かがんで歩かないと頭をぶつけてしまう通路では ちょっとワクワクするような探検気分が味わえました。
次は お隣の駅、 極楽寺 へ …
ホームからは見えませんが 感覚的には 視線を上げた辺りでしょうか!?
線路の上に架かる赤い小さな橋を渡って 回って行く感 じになります。
派手さがなく こじんまりとしているからなのか ひと駅 しか違わないのに ここまで来ると 人がいない!
それでも春は山門からの桜並木、夏(8~9月頃)は百日紅(サルスベリ)。
花が咲き乱れる時期には混雑するようです。
だけど 今の時期も 茅葺きの山門からお庭まで、
質素で静かで趣きがあって とってもいい雰囲気で、私はここが一番好きだな~と感 じました。
中にはお茶屋さんがあったので 本当なら ここでのんびりとお庭を見ていたかった!
それでも 極楽、極楽! 癒 し感は 極上!
そんなきれいなお庭なのに、なぜか 撮影・写生禁止の張り紙が してありました。
禁止だというので撮影は止めましたが、建物のみならず お庭までという理由がわからない!
<静>と<生>を感 じさせてくれるお庭が 心を動かしたのに …。 とても残念でした。
境内の中心にある堂々とした百日紅の木には コケのようなものが寄生 していました。
これは 木の力が弱まっているからなのだそうです。 夏に散策に来る楽 しみが無くならないよう、
頑張っていてほしいとの願いと気を込めて この老木に触れてきました。
山門付近の道の脇には もう水仙の葉が伸びてきていて、こちらは 元気そう!
こういったもので癒される! 草木の力は 大したものです。
次は5つ先の 江ノ島 へ …
車中(江ノ電)から見た夕陽
本当は 江ノ島に渡る橋 [全長389m。 車専用の江ノ島大橋(左側)と 人専用の弁天橋 (右側)] の
たもと辺りから出る 乗合船 で 山越えしないで向こう側に行くつもりだったようですが、15分ほど遅れて
最終に間に合わず!
どこかでのんびりくつろいだというわけでもないのに あんがい時間はかかるもの。
せっかくなんだから やっぱり もう少し早く出て来るべきでした。
それでも 夕陽が沈む光景をゆっくりと眺められたので みんな満足!
ここでも 自分の写真が素晴らしいと 負けず嫌いさん達が 自慢大会!
弁天橋から見た 最高の夕陽 (沈んだ後には富士山も見えました)
もう暗いので 引き返すことにしましたが、
みんなに 名物の<たこせんべい>を食べさせてあげたくて 待たせて買いに行ったのに …
こんな時に限って 「本日休業」! 喜んでほしかったのに 残念でした。
帰り道では みんなが夕陽に感動 した話を しているのに M氏ひとりが
「江ノ島まで来ずに引き返せば ケーキが食べられたのに …!」 と 文句!
この頃には みんな 嫌気がさしてきていて
「そんなにケーキが食べたかったのかね~!」
「今度は女性だけで行きたいね!」 と 内緒話!
最高齢のおばあちゃまも、なんだかいじけているようなので 訳を聞くと、
「貰った飴が美味 しかったから もうひとつくれないかと言ったら もうない って断られてさ。
人に物を貰いたいなんて言ったこともない私が初めて頼んだのに くれなかったのよ!」
ってそんな理由! 加えて、
「カメラを買ったのに持って来るのを忘れて 夕陽が撮れなかった!」 って 言うんです。
「そんなの 誰かに 後でちょうだいね って言えば大丈夫よ! それに 飴はホントになかったのよ。
ひとり 食べてない人がいたから 私も聞いたんだけど もうなかったんだもの!」
そう説明 しましたが、なんだか子ども みたい!
いつもより長い時間一緒にいると それぞれの人間性が見えてくるものだな~と つくづく感 じました。
夕食は 横浜に戻って ハンバーグの美味 しいお店へ …
テーブルが分かれて しまったので解りませんで したが、
のんべいグループは ここでかなり飲んだようでした。
疲れているのに飲んじゃって、家まで帰れるのかと心配になりました。
M氏は ハンバーグで機嫌が直ったようでしたが、「ソースは ○○のほうが美味しい」 と熱く語り、
最後まで全肯定はありませんでした!
いろいろありましたが、楽 しい一日でした。
今度は アジサイの頃に、 北鎌倉 あたりへでも行きましょうね!
鎌倉にちなんだ歌 … ということで
2006(平成18)年 6月21日発売、
松崎英樹 さん の 『鎌倉残照』
(作詞 = かず 翼 さん/作曲 = 原 まもる さん)
「二人で歩いた 由比ヶ浜 その手に乗せた さくら貝
遠い日の切なさ 連れて来る 今も変わらぬ 波の音…」
「若宮王路で 面影を 思わず捜す 石だたみ
いつまでも あなたを 待ちますと 風に聞こえる 君の声…」
「さよならがとうとう言えなくて 頬に涙が 光ってた…
あぁ 恋 しさが 暮れなずむ 鎌倉は鎌倉は 想い出の街」
いい想い出は いつまでも心に残ります。
懐かしさも その時々の想いも 大事な宝物。
色あせないように持ち続けたい!
そして、優 しさや思いやりの心は 若い頃より今のほうが増えていると思えたら いいな~!
(※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
松崎英樹さんは 現在 まつざき幸介 という名前で活躍されている横浜出身の歌手です。
2008年 セカンドシングル発売時に、本名から改名されたようです。
カラオケ大会などで数々の優勝経験を持ち、
小田純平さんの『SAKE』(1987年発売)を愛唱 していたことから
同曲をカバーしてのデビュー。
この歌は そのカップリングとなっています。
なお、2008年12月発売のサードシングルで この曲のアコーステイック・バージョンを発売。
大幅なアレンジで 雰囲気が変わり、穏やかな流れのように しっとりと聞ける曲になっていますが、
残念ながら こちらのバージョンはDAMには入っていません。
また、この曲は、社団法人鎌倉市観光協会の後援曲となっているそうです。
題名だけ見ると 硬そうに思えてしまいますが、
「残照」 とは、日が沈んでからも雲などに照り映えて残っている光のこと。
いつまでも残る想いを歌った歌です。
フォークや唱歌のように みんなで歌ってもいいような 懐かしい雰囲気の漂う いい曲です。
ぜひ 聞いてみてください。
この歌を聴いていると また 鎌倉に行きたくなりそう!
お読みいただきましてありがとうございます。
ランキング投票に ご協力いただけると 嬉 しいです。
日記@BlogRanking にほんブログ村
(日記@BlogRanking は <投票>のクリック までを お願いします。)
イラスト素材の一部は、下記を利用させていただいています。
「イラスト工房」 「イラスト市場」