― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

薔薇バラな話  ― 百万本のバラ ―

2010-05-09 | 歌・音楽、歌仲間 に関するお話
                            
大好きなバラの花。
最近、香りが薄くなってきたような気がするんですが …
種類だけは 増え続けているようです。

薔薇 > という漢字は 書けますか?
おそらくは <読めるけれど書けない> という方のほうが 多いのではないでしょうか。
<書く>という機会が減ってしまっているから よけいなのかも しれませんが、
私も、正確に書けているのかどうかが  よくわかりません!
けれども、通常は、<バラ> と書くほうが好きです。
特に豪華なものなら 漢字の <薔薇> が似合うのかも しれませんが、
薔薇の花束> と書くよりは <バラの花束> のほうが 目からも 伝わりやすいように思います。

               

                  つぼみ。 開いていく過程。 重なりかたの微妙さ。
                        いつ見ても 惚れ惚れします。
<バラの花束>という言葉からの想像は、その量!         

いただいた時は 小さな束でも、たとえ1本だって 嬉しいものですが、
加藤登紀子さんの歌に 名曲 『百万本のバラ』 というのがありました。

百万本 って、思い浮かべられますか??
窓から見える広場を埋め尽くすくらい!?
そう言われても 想像がつきません!

それでも、
<埋め尽くす!> と なったら、
百万本 とは いえども 大きな広場は たぶん無理なんじゃないのでしょうか!?

それに、バラは 高価 だから
百万本も買ったら 今なら 億単位 になってしまって
貧乏な絵かきさんが 財産を投げ打っても とても払える金額ではないような気がします。
借りても、普通の暮らしでは とても返せる額 じゃない!
その前に、
集めること自体が 不可能な気も します!
   大人のイメージには 真紅 はピッタリですが、ひと色 となると、なお無理そうです! 

でも …
これは ロマン(roman フランス語)のお話!
ロマン は ロマンのまま そっとしておきたい世界です。
それでも、こんなに一途に 熱くなれる若さ って いいな~!  

はっきりとわからないのは
自分が贈ったと主張もせずに、広場を見下ろしている彼女を 見ていただけ ということの意味。
<臆病> だったから なのか!?
<身分違い> だから なのか!?
<年齢の差> も あったのか!?

この歌を初めて耳にした時に見えたのは、
彼女は ちょっと年上の大人な女性。
女優さんという設定だから、
情熱と落ち着きを兼ね備えた まさに 真紅のバラが似合いそうな人。
その頃から バラには 大人の女性のイメージ が ありました。
彼は、まだ青年。
夢や 情熱を いっぱいもった 売れない絵描きさん。
そして
<臆病>、<身分違い>、<年齢の差>!  すべてが当て嵌まっていたのかも しれません。

ロマンとか ロマンスとか、
そういったものに 今でも憧れだけは持っている 私としては
人を愛する時の気持ちは 常にこんな風でありたいなと 思っています。

いずれにしても
可能性のないものに これだけ真剣になれて 後悔も しない ってことに とても共感 してしまう!
好きになることに純粋でいられるって 素敵ですよね。
   以前 ある方に、「自分が したことに見返りを求めたら、その時点で それは安っぽい自分本位の感情で
   しかなくなってしまうのではないですか?」 というお話を したら、「自分がしたことには 絶対に見返りを
   求めるんだ!」 と言われたことがありました。 人の気持ちはそれぞれですが、私とは 合わないなと
   感 じました。 他人が傷ついていても、自分だけは絶対に損を しない方法を しっかり確保 した上で
   優 しそうにふるまう、まるで 一部の政治家さんのような方 なども 苦手です!
   純粋であることは難 しいですが、そうありたいという気持ちだけは失いたくないものです。
   きっと 私も、相手には絶対言わず、素振りも見せず、密かに思っている って感 じになることでしょう。
   それが 私なりの ロマン かも しれません。


この物語では 彼女は誤解 したまま 別の街へ行ってしまったんですよね!  
もしも 出逢っていたら、
いったいふたりは どうなっていたのでしょうか!?

それは きっと、
彼女が どんな性格かによっても 大いに 違ってくるのでしょうね。
私の勝手な希望としては、                 
絵かきさんには やはり 自ら申し出てほしくはないので、
<一心にバラを敷き詰めている姿を 偶然 目にして、彼女が とても感動する> って感 じがいいかな~!
たとえ結ばれなかったとしても、彼女の優 しい面 も 少 しくらいは 見えてほしい気が します。
こんな歳になって 子ども じみている と 笑われるかも しれませんが、
単純でも なんでも、物語は 出来るだけ ハッピーエンド で いてほしい んです。

実際には有り得ないようなお話ではありますが、    
もしも あったと したならば、
女性は嬉 しいのでしょうか!?
現代っ子は ドライだから 単純に喜ぶのかも しれませんし、
<自分のために>と考えたら きっと感動はするので しょうね。
でも、誰だかわからなかったら 怖いですよね!?
申告されたとしても、知らない人や 好きな人でなかったら ここまでされるのは やっぱり 怖いかも!
それが 好きな人だったりしたら、今度は 心配になってしまうでしょうしね!

花束は、やっぱり 持てるくらい が いいですね。
   ずっと以前のお話ですが、私が何気なく、「小さい時に見て もう一度見たいと気になっているビデオが
   ある!」 という話を したら、探 し回って 誕生日にくださった方がいらっしゃいました。
   それこそ <私のために…!?> と感動 したものでした。


だけど、サプライズ って 難 しくないですか!?  
1回で終われる時は 良いんですが、
毎回となった場合、だんだん面倒になってきて 適当 になってしまう気持ちが嫌なんです。
<尻つぼみ>になることが なんかカッコ悪く思えるので 最初のパワーを持続できないようなことは
出来るだけ したくないと思う!
毎回 ちゃんと心が伝わることの出来る人は尊敬 します。
   物ではなく 気持ちの伝わりかたの問題ですよね。 心に響く人からは 人柄も伝わってきます。
余談ですが、              
そういえば どこかのコマーシャルに、
「彼女の部屋を花でいっぱいにしてあげたいんですけど!」 という男性に対して
小さな花束を渡しながら、「無理を しちゃ駄目ですよ!」 というのがありますよね。
あのコマーシャルが その男性に対 しての優 しさを表現 しているのだというのはわかるんですが、
あれって <あんたには 分不相応よ!> って言っているようで 失礼な気もするんです。
以前、
私には その価値があるから!」 というコマーシャルが流れていて、
何だか高飛車な言い方だなって思っていたら、
数ヵ月後、「あなたには その価値があるから!」 に変更になりました。
                       言葉の表現 って 難 しい !
   百万本のバラを送ったとされる青年 にとっては、 彼女は <その価値がある人> !
   そして 気持ちとしては <百万本に値する数のバラ> ということだったのかもしれません。
   いずれにしても、素敵な思い出は 財産よりも価値があり、生きる支えになる ということですね。



                            
それにしても 百万本のバラの香りって どんなだと思いますか!?
むせ返るよう なんで しょうか!?
あんなに良い香りでも やっぱり <過ぎたるは及ばざるが如 し> だって 感 じてしまうんでしょうか!?
好きな香りは 何とも言えないほどの癒 しを 与えてくれるものですが、
ほのかに香るくらいが良い気がするので、これだけ多いと 強すぎるのかも しれませんね!
すれ違いざまの 香水 や 化粧品の香料 の強さに 驚いてしまうことがありますが、
どんなに有名なブランドの物であっても、
香りというのは 気をつけないと 人の気分を害すことになり兼ねないので 注意は必要です。
   バラの香りなら嫌いにはならないと思うから、身体に沁み込むくらい 浸ってみたい気は します!
最近では バラの香りのする製品が急に増え、          
私のバラ好きを知っている娘や知人から
バラの香りのする商品をいただくこともあるようになりました。
ず~っとそばで香っていてほしいような香り。
私にとっては 大きな癒 しです。

でも 香りって 微妙に違うものが多いですよね!
特に感 じるのは トワレのような物の場合で、
微妙な香り違いで 本当に気に入った物が なかなか見つからないんです。
以前、ソニープラザで 自分にとっての最高と思われる物を見つけ、以来 それを使用 していたのですが、
ある日 店頭から消えていて、もう取り扱わなくなったと言われてしまいました。
   ショックでした! いつでもあると思うのは大間違いですね~!
今でも もし同じ物を見つけたら きっと欲 しいと思うのでしょうが、
探 し疲れて、今ではもう探すことも なくなってしまいました。
好みというのは 微妙に難しい時も あるものですね。
今は、歌仲間からいただいた お香で 癒 しタイムを楽 しんでいます。

                            
そういえば、昔 行った温泉に バラを浮かべたお風呂がありましたっけ!
   花びらではなく、お花が 湯船いっぱいに浮かべられていて、目にした時は とても感動 しました。
   反面、ガクのあたりで切り落とされてしまっているのが勿体なく、
   このまま咲いていたら …、せめて花瓶に飾ったら … もっと長く生きていたかな なんて考えたら
   お花さんが ちょっと可哀想に思えてしまったりして …!


そんな想像を しなければ、お風呂中に漂うバラの香りと 目から伝わる優雅さは 癒し感 たっぷり!
今は バラがブーム だから、それが売りの温泉も きっと 昔よりは 増えているんじゃないのでしょうか!?
また行って見たい気も します。
   バラを買ってくれば お家でも出来そうですが、普通に売られているお花には 農薬がかかっているので
   注意が必要のようです。


想像の世界を膨らませれば いろんなものが見えてきます。  

現代に増えて来たといわれる <肉食系女史>では
歌の世界の中 に なんか 夢は持てない のかも しれませんが、
心の奥底には ロマンを持って、優 しい 良い恋愛 を してほしいと願います。

少々古めの <草食系女史> も、
ときめきとか 何かを愛すること とか
そういった気持ちを いつまでも持ち続けていられたら
それが 天然の 腐葉土 みたいになって、若さを保つ栄養分になったりするのかもしれません。
そして 心に バラが育つ!
                   それこそが <バラ色の人生> なのかも~!

バラ色の人生バラ色 は 自分の好きな色で 良いんじゃないのかな!?
その時によって 変わっても 良いんじゃないかな!?

                 いずれに しても、明るくて  ハツラツ と なれるような色 が いいですね!


      ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

ここまで採り上げたら これしかない … ということで
1987(昭和62)年 4月25日発売、
       加藤登紀子さん の 『百万本のバラ』
     (作詞 = A.Voznesenskij ・日本語詞 :加藤登紀子 さん/作曲 = R.Pauls )

「小さな家とキャンバス 他には何もない 貧しい絵かきが 女優に恋をした」
    「百万本のバラの花を あなたにあなたにあなたにあげる
                    窓から窓から見える広場を 真っ赤なバラで うめつくして」
「貧しい絵かきは 孤独な日々を送った けれどバラの思い出は 心にきえなかった」

   知っていれば 変わっていたかも しれないこと。 ずっと後になってからわかること。
     そんなことも ありますよね。 きっと それが人生なんでしょうね。
     そんな中で、ずっと大事にしていたい思い出。 そんなものがあったら、幸せ!
                                       (※ 詞の内容から、その時感じたままを 書いています。)
                               
この歌は 北東ヨーロッパの国 ラトビアの歌謡曲を原曲とする ロシア語の歌謡曲。
原曲とは歌詞がまったく異なるそうですが、 実はこの歌、旧ソビエト連邦から独立したグルジアという国の
東部農村に住んでいた画家ニコ・ピロスマニ(1862~1918)が、1894(明治27)年、パリから巡業に来た
旅芸人一座の女優マルガリータに恋 したという逸話に基づいており、計算すると 当時 彼は32歳ということ
になるようです。 その後も 彼は生涯独身で過ごし、グルジア全土を放浪しながら絵を描き続け、後に彼女の
絵も残 しています。 欲がなく、パンひとつ、ワイン一杯でも食堂の看板や商店の壁に飾る絵を描いたため、
国中に彼の絵が残り、人々からは愛され、好きな絵を描きながら旅して回れた彼自身もまた幸せだったよう
です。 1969(昭和44)年、彼の絵がパリに貸し出された際、なんと 会場に彼女が現れ、3日連続で自分
の絵を見ていたという! 彫刻家の友人が 「あなたを愛 していたんですよ」 と説明すると、彼女は 「はっきり
言ってくだされば …!」 と言ったという! それは<今だから言えること>であるかも しれないので、当時
だったらどうだったのかはわかりませんが、結ばれていたら、歌詞も少し違っていたことでしょうね。 
彼の絵は 1979(昭和54)年に開館 した 町の ピロスマニ記念館に残されているそうです。
余談としては、
松ヶ下宏之さんが、ピロスマニとマルガリータの関係を直接のモチーフとした曲 『黒い瞳』 を作り、
彼が<ピロスマニの視点>、彼がサウンドプロデュースした美月さんが<マルガリータの視点>で歌って
いるというのが面白い!

          これが 逸話 だった なんて、凄くて 素敵!彼の生き方も 素敵ですね!





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