― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

顔面キッス!  ― キッスは目に して ―

2009-08-28 | 想い・思い・体験 話
先日 暑い日の夕方、
お約束のあったお店に 歌いに行こうと家を出たら 少し気分が悪くなりました。
休むところがなく ますます怪しくなってきたので    
お店に近づいた時、 「早く行って休もう!」 という思いで 少し急いだら
一瞬 意識が薄れ、 
     気づいた時には 地面が目前!
普通なら手が出て 身体をかばうのに、そのまま着地 して、
顔面を コンクリートに 打ち付けてしまいました。
                                           
<目から火花> と言うよりは ぶつけた時の衝撃音が 頭の中で  ゴーン!
鐘のように響いた 感 じでした。
それでも 地面目前で ハッと して とっさに顔を かばおうとしたのでしょう。
顎をあげようとしたのに まったく間に合わず、額だけを かばったような状態になりました。

たぶん もうすぐ私とすれ違うくらいの位置にいたと思われる女性の声が 驚いたように
   「きゃ~ 大変! 大丈夫ですか~!」
そういう時は 早いもので、
気分が悪かったことなんかすっかり忘れて 慌てて立ち上がり、
   「大丈夫です!」
その頃 頭の中では
  「えっ えっ どうしちゃったの!? 何が起きたの!?」
  「恥ずかしい! どうしましょう!」
  「痛い! きっと酷いことになってる! どうしよう!」
そんな思いが入り混じって、大パニック状態!
悲惨な状況に陥っていることだけはわかるので
すぐにバッグからハンカチを出 して 顔面を押さえました。
   「大変! 血が出てますよ!」
その女性の声がしましたが、そちらを見る余裕など なし状態の 私!
幸い お店は目前だったので
   「びっくりさせてすみません! 大丈夫です。 そこで休めますから …!」
   「ありがとうございました。」

そう言って、目も合わせられないまま お礼と会釈を して お店に入りました。
   「すいません。 そこで転んじゃって …!」                 
顔を押さえながら入ったら みなさんが いっせいにこちらを見て
   「どうしたの~!」 「やだ~!」 「大丈夫か!?」
この場で 「一瞬 意識がなくなって …!」 なんて言ったら 余計に心配すると思ったので
   「早くみなさんに合いたくて 急いだら そこで コケちゃって …!」
   「あらヤダ! 急ぐことないのに …! 危ないねぇ!」
   「ホントだ、大変! 急いで 冷やした方が良いよ!」

   「私もやったことあるけど、冷やすのが一番良いと思いますよ!」
お店のママさんが オシボリを くださって
   「酷いよ! 血が出てるから トイレに行って そ~っと押さえたほうが良い!」
顔が ズキンズキンしているから 当然わかります。
鏡を見るのが恐いくらいでしたが 恐る恐る覗くと、
   鼻の中央部左側 が、2センチほど 縦に切れて 出血 し、腫れ上がっている!
   右目の目じり下 が、2センチほどの円形に擦り剥け、血が滲んで真っ赤になっている!
   前歯を打ち、上唇の中央部内側 が、腫れ上がって お猿さんのような顔になっている!
そして、
   右肩の付け根の骨の後方 が、3センチほどの円形で擦り剥け、血が滲み、
   左ひざ関節部 に、内側 中央 外側と 内出血になりそうな 打ち身痕!
   どういう転び方をすれば こんなにも 複雑な痕 が残るのでしょう!?
   <顔面 アスファルトキッス> なんて 二度としたくないけど、二度は出来ない体勢みたい!
   どんな格好だったのかと考えると なお 恥ずかしいですし、
   顔の <2センチの傷> というのは <顔に占める割合>としても、<女心の傷> としても 大きい!

我ながら
   「酷いな~! これで人前に出るには悲惨過ぎる!」 と思いましたが
このままトイレを占領するわけにもいかないので
   「酷い顔~! すみません、お騒がせして! 少し休んでますから大丈夫です。」
と言って 席に座りました。
   「とりあえず 冷やしていたほうが良いよ!」
そんな意見が飛び交い、ママさんが小さめの 保冷剤 と オシボリを持って来てくださったので、
オシボリに保冷剤を包んで 顔面を冷やしました。
帰りのための マスク を買いに行ってくださった方もいらっしゃいました。
すぐに冷やしたのが良かったのでしょう。                    
1時間ほどすると 顔にズキンズキンと感じていた痛みが 少し遠退いて、
肩のヒリヒリ感を 感じるようになりました。
   顔が痛かった時は 肩の痛みにまで 神経が行き届かない!  痛みが和らいできた証拠です。
それでも 保冷剤を取替えながら 冷やし続けると 腫れは治まってゆき、
その頃には 化膿予防の塗り薬 も いただいて 塗りました。

当初は 恥ずかしくて、悲惨な顔を 隠 しながら 冷やしていたんですが、
   「ここでは 隠さなくても大丈夫だよ。 顔なじみなんだから!」
   「気にするのは 帰る時だけにしたら?」
 
などと言っていただき、
これ以上 心配をかけては申し訳ない という思いと、開き直りたい気持ち も あって
   「まぁ 私という人間の 自然体。 いろんな面を見ていただいたほうが 良いですもんね!」
   「それに 動かしたほうが 血行も良くなるでしょうし …!」

なんて、酷い顔のまま みなさんに混じって 歌い始めました。
   鼻が かなり腫れて 鼻づまり気味にはなっていましたが、息苦しいほどではありませんでした。
   歌っている時は 動かすように …、 歌っていない時は 冷やすように …!

この 治療法!?により
             気分は 晴れていき、傷の腫れは ひいていった!
そうは言っても 帰りには もちろん マスク!                    
帰ってから すぐに 洗顔 & シャワーで さっと傷を洗い流し、
我が家の秘薬である <テラマイシン軟膏>を すべての傷に 薄~くすり込みました。

結果的には そのすべてが良かったのでしょう。
次の日 かなりの<青タン>になると思われた 各部所も、
赤みや傷はあるものの アザとなったのは 膝のお皿付近のみ!
あんなに酷く腫れたのが 嘘のようでした。
  鼻の 重さ感と まだ残る 軽めの ズキズキ感。
  右目じり下と 肩の ヒリヒリ感。
  上くちびるの ボワ~っとした 腫れ感。
転んだことは 夢ではなく、相殺されたわけでもないので、痛みも 傷も 残るのは当たり前ですが、
それでも 思ったより 酷くならなかったことが 嬉しい!
               後処理の大切さ を 改めて学んだような気がします。
余談になりますが、                                  
落ち着いたところで 思い出 したのは 人に対する言い方の問題 でした。
  転んだのは 自分の責任 として受け止めては いても、
  どんなに平気そうに振る舞っては いても、
私も 一応 女ですし、 その時 心は かなり 傷ついていたんです。 
腫れがひいてきた時に
   「言っちゃ悪いけどさ。 初めは あまりにも酷いから 思わず 横向いて笑っちゃったよ!」 
大丈夫そうだとわかったから言った言葉でしょうし、その方の性格もわかっているから いいんですけど、
それでも けっこう 心には グサッ!
その上
   「あれは 明日になったら <青タンお化け> だね!」 
人に そんなことを言ってるのが聞こえちゃった時には、さらに グサグサッ!
  気ごころは わかっていても、
  たとえ 冗談半分 のことで あったと しても、
そういうことは もっと 時間が経ってから 言ってほしい!
弱っている時には よけい きつく感 じられてしまうものです。
   相手の立場を考えること。
   ひとりの人間の人生にだって <波> というものがあって、
   しっかり波の上に立てている時、あるいは波に向かっている、身を任せている時は 大丈夫でも
   流されたり 溺れたり、傷ついていることもある。 弱い時には より 気づかう心 を …!

これは 性格の問題で お年寄りだから ということではないと思うんですが、
歳をとってくると
若い時には出来なかったことが 平気で出来ちゃったりすることが あります。
逆に、若い時には出来ていたことが 出来なくなってしまうことも ありますよね。
それが <良い目> として出れば 良いけれど、
気づかずに 人を傷つけるようなことだったりしたら 自分にだって マイナスです。
            無神経 にならず、いつまでも 細やかな神経 を 持っていたい!
自分を含めて、気をつけないといけないな~ と、 これも 再確認 したことでした。

             転んでも、ただ では 起きない!  痛い思いはしたけれど、
                                   学ぶものは ありました。



※おかげさまで、
  後処理と テラマイシン効果で、あんなに凄かった 顔の傷は、なんと 1週間で 目立たなくなりました!

                               
                    でも、もう アスファルトとの 強烈キッス は ゴメンです。



      ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

道路に キスを しないように … ということで
1981(昭和56)年 7月25日 発売
ザ・ヴィーナス の  『キッスは目に して』。  
       (作詞 = 阿木燿子さん。作曲 = L. Van Beethoven)。

「罠 罠 罠に落ちそう  誘惑の恋 私をさそう」
     <罠に落ちそう>じゃなく、 実際に <罠!?に落ちた> 私!
     誘惑の甘い罠なら、女性と して見てもらえた ということで しょうが、
     <路面キッス> なんて、まるで <サタンの口づけ>のよう! (ちょっと歌が違いましたネ!)
     しかも お猿になった なんて、おしまいで しょう!
     だけど…、 お猿さんの中では 美人なほうなのかしら!? ちょっと 気になります!
                                              (これが 女ごころ?!?)

「キッスは目にして 罪は薔薇色 あなたの鼓動を ハートで感じる」
     顔面キッスで 目に映ったのは、薔薇色なんて きれいな色 じゃなかった!
     感 じたのも、あなたの鼓動 じゃなくて 傷の鼓動! (ズキンズキン!)
     まったくもって 色気のないお話 です。

「予言の書は どうでもいいわ」
     こういう時は <予言の書> が ほしい感 じ!
     いろいろと学ぶ点はあったけど、被害には 遭わないほうが良いですもん!

                                       (※ 詞の内容から、その時感じたままを 書いています。)
                               
「ザ・ヴィーナス」 は
1974(昭和49)年、男性5人のバンドと して、当時は 「ヴィーナス」 という名で デビュー。
途中でメンバーチェンジが あったり して、1979(昭和54)年、同名で再デビュー。
その後も メンバーチェンジは あり、最終的に 女性1名、男性4名の 5人グループになりました。
そして 再デビューから 2年近く経った頃 発売されたのが この曲。
この年の <カネボウ 秋のキャンペーン> のイメージソングに選ばれたことから 火がつき、
中央で歌っていたコニーさんが 大きなリボンを結んだ ポニーテールを揺らしながら リーゼント男性
4人を従えて、元気にツイストを踊り 歌うという インパクトの強さも 目を引いて 大ヒットとなりました。
   近年、ドラマとタイアップ した曲が 売れるように、1970年代中頃からは 必ずと言っていいほど
   化粧品のCMに起用された曲が 売れていました。 曲が売れれば 商品も売れる! 
   競い合いは 主に カネボウ と 資生堂の間で 行われていま した。

50~60年代を知る人には懐かしく、若者には新鮮に映 り、 ノリノリで踊れて、歌える歌 として
当時のシングルチャートの 最高で11位。 50万枚近くを売り上げたそうです。
スクールメイツ出身のコニーさんは キャンディーズの伊藤蘭さんと同期だったそうで、
現在もロスでソロとして活躍中だそうです。

この曲は
ザ・ピーナッツがカバーした 「情熱の花」 と 同様、 ベートーベンの 「エリーゼのために」 が原曲ですが、
                (1959年、カテリーナ・ヴァレンテさんの 「PASSION FLOWER」 。)
何となく 懐かしいような響きがあるのは そのためでも あるのかも しれません。
クラシックのピアノ曲を ロカビリー調にすると こんなに楽 しい曲になる。 (編曲は井上大輔さん。)
アレンジの違いは 大きいですね。
   2002年発売、宇多田ヒカルさんの 「幸せになろう」 も そのようです。

この夏、ちょっと弾けて歌ってみたい曲なのに、なんだか盛り上がらない夏です!
まだ8月! 子供たちはまだ夏休み中だというのに … !


ちなみに、                                
キスを <目> に したことは ありますか?
私は 毎日、何度も、しています。
くちびるに あの窪んだ感 じが なんだか とっても 気持ち良いんですよね~! 
<愛 しい> という思いが 強いと したくなる。   
そんな気が します。
<鼻の頭> にするのも 大好きですし、<鼻同士の スリスリ> も たまらない~!

           ハグハグ も ギュ~ギュ~ も … って、 あんまり しつこくすると、嫌われちゃうのダ!





イラスト素材の一部は、下記を利用させていただいています。
   「イラスト工房」 「顔文字を動かそう!」 「次の日ケロリ」

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