― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

“諸行無常の世” なれども  ― 葉桜 ―

2008-04-15 | 想い・思い・体験 話
話は 一週間前に さかのぼります!
     いつもながらに  チック ! 時の流れに 追いつけず、ひとり トボ トボ!

                    
 
お宮参りを した 6日(日) の うららかさ とは 大違い。

月曜の夜からは ずっと 強烈な 風雨 が 続き、

散りはじめていた桜 風情 を 感じさせてくれる暇 も ないまま、

ほとんど 裸木に近い姿 に させられて しまいました。   寂しいな~!

精一杯 咲いていた 年に一度の 短い命。

          雨よ 降るな、  花を 叩くな! 

               風よ 吹くな、  花を 揺さぶるな!

散り急がせる 雨 風 に、 そんなにいじめないで … と叫んでみても

変わること なし!
無情なことをするものだ と  

腹立たしい思いで見つめる ガラス越しの 空! そして 庭!
         この風が、風に なった “ラビ のいたずら” なら、お尻ペ ンペ ン です!
それが <自然の摂理(すべては神の配慮によって起こる) だとしても、

“やっと巡って来た春” を 感じさせてくれていたのに … と

残念でなりません。

諸行無常!  <すべては 移ろい行くもの> なれば、  

そんなことを言ってみても しかたのないのは 十分わかりながら … 。

次に 青々とした 若葉 が 控えているのも 知りながら … 。

                    

話は急に 飛躍してしまいますが、

諸行無常 で 思い出したのが、弱肉強食の 動物の世界。

それが <自然の(さが)(生まれながらに持っているもの) だと

言われようと なんだろうと、 私には ただただ 毒である としか言えず、
             時には 考えなくてはいけない問題であることも ありますが … !
とても 見るに 耐えられるものでは ありません !

実際、以前 友人と行った 『ディープ ブルー』 という

を題材にした ドキュメント映画 も、

私の頭には いつまでも残る傷 となって しまいました。

この手の映画 には 付き物ののシーン が 連想できた 私は

この系統を 避け続けていて、その時も 初めは 行かないと 言ったのですが、

当時 私の性格も その映画も あまり 理解していなかったのだと思う 友人が

「そんなシーン なんて ないよ」 と言い切ったので 疑わずに出かけたら、

やはり シャチがペンギンを、 そして鯨の子を襲うシーン が あり…、
見ないようには していたのだけれど、        僕はイルカ。 怖くないよ!

音、 そして 一瞬 目に入ってしまった映像が 脳裏に 焼きついて、

この映画に感じていた 癒し感すべて抹消 されてしまいました。
                        悪意でしたことではないから しかたない!
無防備に 見てしまった 中国の動物園 の 映像も 同じ!

こういうシーンは 心をえぐられた体験 と同じように、
                     傷として蓄積 されてしまうんです。

病院で倒れたラビを、結局は 助けられなかった ことも …。
               1年過ぎたけど、あの日のことは忘れられない!
小さい時、助けられずに 目の前で 死んでしまった 仔猫達の その瞬間も、

懐いていたノラちゃんが 轢かれて捨てられていた時のこと なども …。

大自然の映像が 映し出されるたび に 、

なにか ちょっとしたことが あるたび に、 鮮明に 甦る!

脳裏に刻まれたものは 消えることがない   

そんなシーンになりそうな時は

必ずチャンネルを回すなりして 見ないようにし、

なにか 別のことを 考えるように するのだけれど、

以前 見てしまった映像が 頭の中に 浮かんできて

どうすることも 出来なくなってしまう。
        こういうのって 病気!?
            悲しいかな、何で もない人にとっては オーバーに しか 映らないんでしょうね!

“弱肉強食” ということにしたって

立場が変われば しかたがないのは もちろん わかっています。

人間のように、無駄な殺生 は しないことも … 。

だけど そんなシーンは あえて見る必要も ない !  

よく 子どもに 自然の厳しさを教えるのだ と言って 見せる親がいるけれど、

男の子なら 良いのかもしれないし、

<子どもは残酷だ> というお話を 聞くこともあるので
みんな平気なのかもしれないですが、            

私のように 体験したことと同様

…!? 神経 …!? 精神 …!? に 残る場合も あるので

気をつけてあげてほしいと 思います。

殺伐としたニュース ばかりが 流れ、

またかと思うようなことも 多くなり、

残酷なゲームが やたらと 流行ったりもしている 近年。

だんだんと それに 慣らされてしまうとしたら 怖い ですよね!  

それだって、実際に 目の前で起きれば ショックは強烈 なはず。

でも きっと、それでさえ 個人差 はあり、感じ方も さまざまなのでしょうね。

私には なぜ平気なのか わからないことも多い世の中 ではあります。

                    

たかが、毎年咲く桜、

散りかけの桜が 風で 少し早く散ったくらいのこと、

そんなお話から どこへ流れゆくのだ !!    

オーバーな奴だ !!    

と 呆れる方も いらっしゃると思いますが、

しかたないとは わかっていながらも、

人にはわかってもらえないかもしれない思い を 感じることも ある。

たまらなく嫌だったり、寂しかったり、辛かったり することも ある。

<ペットの死> だって 飼い主には
               そんな思いが た くさん あります。
<おもちゃが壊れた時> だって 子どもには

当事者にしかわからない思い が 残りますよね。

逆に言えば、

他の人が感じない 喜びを味わうことだって あるのかもしれない ってこと。
        そう! あの子達から、いっぱい愛情を貰ったし、いっぱい愛せた。
            出会えていなければ、味わえなかったんだから… それは 誰より も 幸せ!

悪いとばかりは 言えません。   だから …

     何も感じない よりは
         何かを感じとれる人間 で いたい!


           考え方も 感じ方も、  人に よって さまざま!



  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



桜は もうすっかり …

1997(平成 9)年 1月発売、

桂 銀淑さん『葉桜』
           (作詞 = 岡恵美子さん。作曲 = 岡本朗さん)。

「男(ひと)を愛する年になっても あなたに頼って 
            おかしいくらい 子供にもどって 泣きたくなってます」
  「別れるかもしれない不安 あなたの愛を聞かせて お母さん」
    「恋に溺れて 見失ってる 自分の道は 歩けません」   

     桜の並木道を眺めながら、長い手紙を書いています。
     男の人の気持ちがわからなくて
     わがままを言ったり、疑ったりして、素直でいられない 私。
     桜が咲いていた頃には まだ あの人は 優しかったのに
     今は窓から 、葉桜に隠れて消えて行く 後ろ姿を見ているの。
     自分の行く道も歩けず 見つからず、
     死んでしまいたいって思うけれど、
     そんなことをしたら あなたの愛まで 殺してしまうことになるわ。
     どうすればいいのか教えて お母さん!

   子どもの頃のように、胸にすがって泣きたい思い!
     母に書く長い手紙には 辛い思いが綴られているのでしょう。 

お花見が 終わり、桜の花びらが 散り終え、

萼(がく)と めしべ、おしべ だけが残って

木が 少し赤っぽく見える頃に

若葉が 芽吹いてきて 赤と 若葉色が 混ざり、

その後 だんだんと 全体が みずみずしい新緑の葉で 覆われてゆく。

木洩れ日を浴びた木は 輝いて、なんともすがすがしい 新人さん のよう!

まだ若葉が芽吹き始めた枝に 昨日、

あんな強烈な雨風にも負けなかった 花びらを 見つけて、
とても感動してしまいました。  

『葉桜』 という この曲は 哀しい歌だけれど、

私は とても好き なんです!

主人公には、私が感動した 桜の花のように

強く生きていってほしいと思います。
                    春はまた 必ず 巡って来る んだから…!
きっと、お母さんもそう願うことでしょう。

           いくつに なっても、 娘は娘、母は母!



ベスト・セレクション~葉桜~
桂銀淑
ニュートーラス

このアイテムの詳細を見る






イラスト素材の一部は、下記を利用させていただいています。
   「SOHOママの食卓」

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする