爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

「大人の休日パス」フル利用 山形編

2015-11-21 07:52:17 | 日記
人の休日パスの有効期限が後1日残っているため、今まで行った事がない山形市に行くことにした。事前に指定席を取っていないので始発駅の東京駅より乗車、平日のせいか自由席は空席が目立つ、これだったら大宮から乗車してもよかった。日帰りでの山形市観光は、時間的に市内観光に的を絞らざるを得ない、官庁街に比較的名所旧跡が集中しているので案内所で頂いた観光地図を参考に霞城公園に向かう、途中、神社があった「豊烈神社」とあったが、水野忠元、水野忠邦を御祭神とする神社である。 さらに公園通りを進むと左手に霞城公園が見え、右手には最上義光歴史館があります。最上家の中で多くの業績を残した最上義光公の歴史と功績、遺品が展示されている。義光公の出陣の勇士姿が銅像として公園内に再現されている。

山形城は、石垣、掘、移築門、移築御殿からなる輪郭式平城となっている、お城としては国内では5番目の広さだそうだ。現在は都市公園として管理されている。

公園内にはいくつかの施設が配置されている、山形市郷土館は、明治11年に県立病院(済生館)として建築した3層楼の擬洋風建築を利用し、医療関係を中心に展示している、驚かされるのは7ヶ月で建築させた事であり、国指定重要文化財となっている。

隣には「山形県立博物館」があり、山形県内の動植物、地学、考古学、歴史、民俗等が紹介されている。特に目を引くのが、国宝「縄文の女神」である、ほぼ完全な形での出土で女神として体の線がシャープで現代アートを思わせる。

山形美術館には「ロダン」「ピカソ」「シャガール」が常設展示され地方美術館としては充実しいるが、時間の関係で入館しませんでした。
最後に市役所近くにある「文翔館」(山形県郷土館)を見学、昭和50年まで使用していた山形県庁である。大正5年に完成した庁舎で、以前の庁舎は大火に消失したため現存の庁舎はレンガ造りで外回りの壁面は石貼りとなっています。3階建てとなっていますが、外から見ると傾斜があるため2階建ての建物に見える、正面見学入口は2階となっているが、中庭を見ると3階建てである。内部は王宮を思わせる豪華な調度品が配置され、これが県庁?と思わせる。


この様な擬洋風建築は、山形県には多く残されている。時間の関係で「教育資料館」などには行くことが出来なかったが、擬洋風建築は明治初期には横浜、東京、山梨、長野、山形に多く見られ、旧政治体制の強い地域では指導者によって進められたようだ、大工が建築したため、和洋折衷的な特徴的なデザイン建築が生まれたが、その後の建築は洋風化が進んだ。
山形駅から歩きづめで中にある喫茶室で休憩をとる、店員さんに御殿堰の場所や山形のお土産の事などを聞き、名物のラスクを買い、御殿堰に立ち寄り帰路につく。

今回、法事や帰省をかねて、「大人の休日パス」をフルに利用したが、割安感はあるが目的のある旅行のため疲労感もあった。
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