Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

PLAYSTATION3コントローラー用ビキニパンツ型キーパッド発売

2008-08-21 21:35:57 | Technology

 最近のコンシューマーゲーム機はインターネットにつながるのが当たり前。WiiもXBOX360もPS3も、DSもPSPだって・・・要するに、現行機種は全てネット対応を前提として設計されているわけです。

 しかしながら、これらゲーム機の標準入力、つまりコントローラーは、インターネットを利用するときに大きな弱点があります。1つはポインティングデバイスとしては操作性が落ちると言うことと、もう1点は文字入力がやりにくいと言うことです。

 一つ目は、Wii、DSは問題ないレベルですし、他のハードもアナログスティックを使って何とかしています。しかし文字入力はどうにもなりません。全てのハードでスクリーンキーボードが利用されていますが、やはり一番良いのは、USBキーボードを接続することでしょう。

 考えてみれば、各ハードとも純正のUSBキーボードを発売していませんでした。MicrosoftはあくまでPC用で、XBOX360の周辺機器としては作ってないですものね。今後のことを考えれば結構な頻度で使うと思うのですが・・・確かに、ありきたりなキーボードを出してみたって、「PC用がつながるのに何を今更」となりそうですが。

 ならば、ありきたりでなければ良いのです。Sonyが考えたキーボード、いやキーパッドは、その形も運用方法も確かに斬新です。

PLAYSTATION®3専用「ワイヤレスキーパッド」2008年の年末商戦期に向けて日米欧にて発売
~ワイヤレスコントローラに取り付けて、快適な文字入力が可能に~


株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、「プレイステーション3」(PS3®)専用ワイヤレスコントローラ(SIXAXIS®、DUALSHOCK®3)に対応した「ワイヤレスキーパッド」を北米で2008年11月より発売いたします。日本・アジア・欧州でも年内に順次発売いたします。

 まずその形状が奇抜です。PS3のコントローラーにかぶせる、というよりは「はかせる」と言った方がしっくり来るフォルムですよね。

 USBキーボードを使う場合に比べて、コントローラーから手を離さずに、素早くキータッチができるのが大きな魅力です。操作形態としては、そのままコントローラーをホールドしつつ、親指でポチポチと押す形になります。キーボードと違って絶対にブラインドタッチは無理でしょうから、そのあたりはトレードオフですね。

 しかし、これだけなら従来もキワモノコントローラーとして存在してました。注目すべきは、

「タッチパッドボタン」を押すと内蔵センサーの働きにより、キーパッド上を指で触れるだけでポインタを操作してWebサイトが閲覧できるなど、大変便利な周辺機器としてご使用いただくことができます。

 そう、ボタンを押すことで、キーパッド部がそのままタッチパッドに早変わり。ボタンで切り替えることによって、従来コントローラーが苦手としていた「文字入力」と「ポインティングデバイス」両方の機能を付加できるナイス周辺機器となります。

 確かに、ゲーム中チャットでコントローラーから手を離してキーボードを打つのは結構大変ですから、キーパッドの存在は確かにおもしろそうです。使い勝手をみるためにも、値段が安いなら欲しいですねえ。ただ、タッチパッドは・・・結局人差し指を使うような気がするし、どうせ片手が使えないのは一緒なので、マウスを使った方が楽そうとか思いました。

 こういうハードをみると、まだまだソニーも大丈夫かな、とか思います。ただ、DualShock3に5980円の値を付けてきたソニーのこと。4980円とか本当にやりそうでイヤですねえ。


次はサーバー?家庭へのアプローチ

2008-08-20 20:59:23 | PC

 これまでの、「PCをリビングに」という試みは、まさにそのまま敗北の歴史と言っていいと思います。いくら10フィートUIを充実させようとも、HDDレコーダー(もしくはコンシューマーハード)とテレビの組み合わせには勝てなかったって事です。インターネットがプラスされて金額が倍、加えて画面も大きくないでは売れませんわな。テレビとしてみると、使い勝手も悪いですからね。

 さて、そんなこんなで、いまいちリビングに食い込めていないPCですが、今度は別の方向から机以外においてもらう計画が進んでいます。

Windows Home Server日本語版、8月30日に発売 ITpro

 Windows Home Serverは、複数台のパソコンやゲーム機などをネットワークで接続している家庭やSOHOでの利用を想定した製品。10台までのパソコンのデータの自動バックアップやデータ共有、家庭外からの遠隔操作、パソコンのセキュリティ管理などの機能を備える。

 たしか、以前にも記事にしたことがあったと思いますが、英語版から遅れること一年、漸く日本語にローカライズされました。これで、日本でも正式にWindows Home Severが使えるようになります。

 さて、サーバーというと別段珍しい存在ではありません。職場とか、ヘビーユーザーの中ではですが。これまでも、コンシューマー用としてLinux組み込みのファイルサーバー(玄箱とか)などが販売されていましたが、本格的に家庭向け、それも本当に一般家庭をターゲットにしているのはこの製品が始めてかも知れません。

 この製品は、表向きはファイルサーバーやメディアサーバー(ファイルの条件が厳しいがPS3もつながる)として使われることが主でしょうが、もっとも有効な機能は、やはり自動バックアップにあると考えます。最初に設定さえしておけば、後はサーバーが勝手にバックアップを取ってくれるというのは、ものぐさな私には非常に魅力的。増加の一途をたどる電子データは、物理的な場所こそ取りませんけれど、消えるときは一瞬です。写真や文書、動画やWebから収集してきたデータなど、消えてもらっては困る物を守るための手段として、結構有効だと思うのですけれどね。

 これまでのWindows Home Severの売り上げは惨憺たる物だったらしいですが、今は、PS3やXBOX360、他にも様々なDLNAクライアント(メディアサーバーと繋げる機器)が増えていますし、家庭内LANの普及率もあがっていますから、下地はできていると思うのですよ。
 正式に日本語版に対応したことで、各ハードメーカーからプリインストール機も販売されるようです。・・・いや、今までも販売されていたような気がしますけれどね?

 とにかく、リビングサーバーが根付くくらい普及はしないと思いますが、とっかかりとしては今までのサーバー製品の中では段違いに使いやすいでしょう。今後の普及のきっかけくらいになってくれれば良いのですけれどね。


ビッグフット、早々とダウト認定か

2008-08-19 22:20:12 | Science

 まあ、良い夢を見させてもらってありがとう、くらいの話ですよね。

 先日お伝えした、北アメリカのUMAであるビッグフットの遺体が発見されたというニュースなんですが、残念ながら捏造だったようです。CNNでも取り上げられていたんでどうかな・・・と思ったんですが、やっぱりネタだったみたいですよ。

米国で発見された(と主張されている)UMA「ビッグフット」の死骸、DNA検査の結果は「ニセモノ」 Slashdot

DNA検査には2つのサンプルを使用したそうですが、検査結果によると1つのサンプルは人間のものとされ、もう1つはその96%がopossum(フクロネズミ)と判明したそうです。

 写真を見たときに、目とか口元とかにかなり違和感があったんですけれど、しかるべきところでDNA鑑定をするなど、かなり強気の姿勢だったのでもしかしたら・・・とも思ったのですが。やっぱり着ぐるみを冷凍庫に入れて写真をとったんでしょうかね。
 もっとも、見つけた本人たちは、

彼によるとDNAサンプルは正しく採取できなかったか、もしくは何か別のサンプルが混入したのではないか、とのこと。捕獲したビッグフットの死骸はまだ「秘密の場所」にある冷蔵庫で保存してあるのでその解剖を進めたい、とも述べたそうです。

と、未だに「見つけた」というスタンスです。ま、解剖用の検体が出てくるならば、全てははっきりしますからね。いつまで経っても出てこないなら当然偽物と言うことで。
 個人的には、「本物であって欲しい」という気持ちもあるのですよ?本物だったら本当にステキじゃないですか。陸生の大型ほ乳類、しかも類人猿ですよ?ヘビやサカナの新種発見とは訳が違いますからね。

 でも、タレコミの最後の一文は、ちょっとしたトドメですよねえ。

ちなみに、ビッグフットを見つけたという2人は、ビッグフットグッズを販売する企業のオーナーだそうです。

タレコミのネタ元はロイターの記事(英語)で、そこにもばっちり書いてあります。

 えーと、蜘蛛の糸くらいほそーい期待ですけれど、とりあえず「解剖用の遺体」の登場に期待しましょうか。


chumbyに可能性を感じてみる

2008-08-18 21:15:44 | Technology

 目が覚めて、最初に見るのは何でしょうか。色々答えはあると思いますが、オーソドックスな物の一つに時計があるのではないでしょうか。

 枕元、もしくは起きてすぐ見えるところにある棚の上などに鎮座する目覚まし時計。朝寝坊を防止する最後の砦・・・もっとも、最近は携帯電話のアラームにだいぶんシェアを奪われているようですが。・・・いやね、マナーモードにしたまま忘れていなければ、あのときのアレは無かったはずなんですが。

 さて、その目覚まし時計をネットに繋げたら、と言うのを実現したのがchumbyというガジェットです。

ぬいぐるみ? いいえ、万能ガジェットです――「chumby」の使い道 ITmedia

 今年2月に米国で発売された「chumby」(チャンビー)が、国内でも話題になっている。手のひらサイズのコロンとかわいいディスプレイ端末で、ふわふわとぬいぐるみのような手触りだが、目覚まし時計や電子メール端末、YouTubeテレビ――600ものウィジェットからさまざまな機能を選び、詰め込むことができる“万能端末”だ。
<中略>
 chumbyの国内発売元・ジークスの道本太朗さんは「『起きてすぐ見るインターネット』を提案していきたい」と話す。ベッドサイドに置いて、朝起きてすぐにニュースやメール、天気予報などをチェックするといった使い方だ。

 このガジェットは、無線LANでネットに接続し、様々な機能を持つウィジェット(アプリケーション)を使って、いろいろな情報を引き出すことができることがウリとなっています。目覚まし替わりに枕元においておけば、朝起きたときに必要な天気予報やニュースを手に入れられるという様に、ウイジェットを組み合わせることで必要な情報を必要な時に手に入れられる便利なガジェットです。

 欠点は2つ。
 無線LANが無ければただの時計なこと。
 電源はACアダプタのみなので、どうしても据え置きになってしまうこと。

 無線LANに関しては、ノートPC全盛な現在において、状況は大分改善されつつあると言えます。Wii、PS3、XBOX360、DS、PSPとゲーム機も全て無線LAN対応ですしね。公衆無線LANは・・・これだけ携帯電話およびデータ通信方法が普及しちゃってると、まあFONやXOみたいなメッシュネットワークが普及しない限り無理なんじゃないでしょうかね?

 二つ目の問題に関しては、正直「何で?」という感じ。豊富なガジェットを組み合わせられるならば、利用シーンごとに使い分けができるはず。食卓ならこの使い方、リビングならこの使い方、と言ったように。そりゃあ、ワンルームに住んでいるならばそれで良いかもしれませんが、何とももったいない。ACアダプタをその都度つなぎ直せばいい、という方もおられるかも知れませんが、面倒を強いられるガジェットは長続きしないものです。

 その二つの欠点を差し引いたとしても、言葉だけが先行して、しかもさび付き始めているユビキタスの復活を思わせるおもしろいガジェットです。ネットガジェットの可能性を広げる、おもしろい試みですよね。後は日本語ローカライズを如何にうまくやるか、日本語対応ガジェットをどれだけ用意できるかにかかっていると思いますが・・・記事を書いている間に、「DSで似たようなソフトを書けば良いんじゃね?」とか思ったのは秘密です。


ビッグフット、発見!?

2008-08-17 21:29:08 | Science
 いや、これはUMAファンとしては見逃せないニュースです。1970年代からたびたび目撃情報があがっていた謎の類人猿、ビッグフットの遺体が発見されたようですよ!

謎の猿人「ビッグフット」の遺骸発見? 米ジョージア州 CNN

米ジョージア州の男性2人が、森の中に住む謎の猿人「ビッグフット」の遺骸を見つけたと発表した。遺骸は全身毛に覆われ、身長約230センチ、体重約227キロもある「大男」だという。

 ビッグフットの簡単な説明はWikipediaに任せるとして、要するに、ヒマラヤのイエティや、中国の野人と並んで「伝説・迷信」とされる不思議生物が見つかったと言うことで、下手すれば21世紀最大の生物学的発見に数えられるかも知れません。「本物ならば」ね。

 今回は遺体が丸々一体分残っており、発見者も科学調査にノリノリみたいですので、本当に新種の大型類人猿の発見である可能性がありますが、ちょっと気になるのがこのあたり。

遺骸はオスで赤茶けた毛に覆われ、手足と歯は人間のようだという。ただし、残る個体を守るためという理由で発見場所は明かさなかった。

 とくに、「手足と歯は人間のようだ」のくだり。と言いますのは、「実は人間でした」って可能性があるということです。もしそうならば、犯罪がらみの嫌な方向に話が進んでいきそうで、UMAどころではなくなってしまいますね。

 逆に、そういうリスクがあるからこそ、今回の発表は「本物くさい」とも言えるのですけれどね。

 個人的には、真偽について「今のところ何も言えない」ですが、あのゴリラだって19世紀半ばに正式に発見されるまでは幻の動物扱いだったのですから、現代でだって新種の大型ほ乳類が発見されたっておかしくはありません。これは、是非とも続報に期待したいところ。調査結果で出た折には、また記事にしたいですね。

 本当に夢のあるニュースですね~。この調子で、ツチノコとかネッシー・・・は無理かも知れないけれど、メガロドンやシーサーペントみたいな大型海生生物も見つからないものでしょうかね?期待してしまいますよ。

エネループ、対応拡大

2008-08-16 20:36:10 | Technology

 WiiのコントローラーにXBOX360のコントローラー、PS3は・・・充電式か。近頃はワイヤレスコントローラーが増えてきましたので、据え置き式ゲームをやるにも単三電池の消費が激しいです。PCを使うにしても、ワイヤレスマウスは単三電池駆動と充電池式駆動が半々くらい。内蔵式充電器が非常に活気ある中で、なかなか電池も廃れませんね。

 使い勝手を考えると、内蔵充電池と外部電池は一長一短。
 内蔵電池は、不意に電池が無くなったときにはそのまま使えなくなってしまいます。ですが、電池を交換する手間もなく、長期間の使用を前提とするならばコストも安い。さらに、用途に合わせてカスタム化ができますので、製品デザイン上の制約が緩くなります。外部電池はその逆になります。ポイントは、電池が切れたときにコンビニ等ですぐに購入できるところですね。

 その二つの長所を併せ持ち、かつ外部電池の短所をちょっと引きずる製品として、乾電池タイプの充電池が存在します。機器の数+1の充電池を用意しておけば、電池が切れてもすぐに交換→充電というスパンが繰り返せるので大変便利。私もWii用にエネループを活用しています。最近はポータブルスピーカーなどにも利用しておりますが・・・そのエネループですが、単1・2型がラインナップに加わったようです。

三洋、充電池「エネループ」に単1・単2形追加 IT PLUS

 三洋電機は9月12日に、乾電池タイプのニッケル水素充電池「エネループ」で、単1形と単2形を新たに発売する。従来は単3形と単4形の2種類のみだったが、ラインアップを拡充して普及を進める。価格はオープンだが店頭実勢で単1が1700円、単2が1400円になる見通しだ。

 近頃は、単1、単2とも使う機会がめっきり減ってきており、家庭での使用シーンが全く思い浮かびませんが・・・えーと、懐中電灯にポータブルラジカセ、石油ストーブの点火用とか?これらだと、電池バカ食い&8本とか使うポータブルラジカセは確かに(かすかな)需要があるかも知れませんが、懐中電灯とかは滅多に使わないので、使い捨ての電池で十分だと思いますが。

 しかしながら、企業ユースと考えると、ちょっと勝手が違ってきます。
 例えば、警備会社などは常に懐中電灯を使いますので、確かに電池の消費量は半端な数ではないでしょう。特殊機材でも単1等を使う場合もあるでしょうからね。警察にしても警邏で使用するかも知れませんし・・・

 何にせよ、単5をのぞいて、レギュラーサイズの乾電池を網羅したエネループ。使用シーンが広がることで、使い捨てが少しでも少なくなると良いですね。


Amazonの荷物をローソンで受け取る

2008-08-15 21:56:15 | Life

 まさにお盆真っ盛り。私はカレンダーどおりの職場でしたので仕事に行ってきましたけれど、この機会に帰省している人も多いのではないでしょうか。

 私は、母方の実家が車で5分のところにありましたので、帰省というイベントには特に何も感慨がわきませんでした。むしろ小さいときは、遠くへ帰省できる人たちをうらやましく思ったものです。・・・田舎に帰省、って十分田舎ですしね。

 さて、帰省とか旅行とかで長期間家を空けるとき、困るのは配達物の受け取りですね。郵便やそれに準ずるものならば問題ないですが、受け取り確認のいる宅配便などは不在通知がポストに突っ込まれる事になります。帰ってきたのが夜遅くだったりすると、受け取りが遅れていくことに。
 「そもそも、そんな時間に帰れない」連日残業で、家に寝に帰るだけと言う場合はもっと悲惨です。もう、仕事に余裕ができるまで、配送所に取りに行くこともままならない訳ですからね。

 では、いっそのこと「家に送らない」と言う選択肢はいかがですか?

アマゾンジャパン、商品受け取りでローソンと提携 IT PLUS

 米アマゾン・ドットコムの日本法人、アマゾンジャパン(渋谷区)とローソンはアマゾンの商品の受け渡しと決済で業務提携した。アマゾンで買った商品をローソンの店で24時間、代金引換などで受け取ることができる。コンビニ受け取りを強みにしてきたセブン&アイなどとの競争が激化しそうだ。

 受け取れるのは一部大型商品を除くアマゾンの直販商品すべて。全国約8600カ所のローソン店のうち最寄りの店を指定できる。携帯から発注した商品は当面対象外。

 送り先を家ではなく、近所のローソンにすることで、商品の受け取りだけでなく、代引き決済についてもローソンの店頭で行えるというもの。基本的に24時間営業であるコンビニですから、完全に自分の都合で、好きな時間に取りに行くことができるのは大きな魅力です。一人暮らしでなくても、高額商品の代引き決済などには使えるのではないでしょうか?

 ネット通販業界最大手のAmazonと組んだことで、ローソンとしては大きなビジネスチャンスをつかんだと言えます。また、実店舗を持たないAmazonにとってもローソンのネットワークは魅力的ではないでしょうか。問題は、どの程度まで需要が伸びるかですが・・・こればっかりは始まってみないと分からない。うまく化ければ、提携コンビニが増えていくかも知れませんね。


私がウイルスセキュリティーZEROを選ばなかった理由

2008-08-14 23:39:15 | Thinkings

 先日、HPのノートPCを買ったことはこのブログでも書きましたが、購入から一月が過ぎた事で、私は一つの選択をすることになりました。

 セキュリティソフトの更新です。
 ノートンの体験版をレジストしてこのまま使い続けるか、他の選択肢を模索するかと言うことだったのですが、そのときに思い浮かんだのはソースネクストのウイルスセキュリティーZERO。どうせサブマシンだし、一度インストールすれば7年間は追加投資無しというのは大きな魅力だ・・・と思ったわけです。

 しかしながら、私の選んだ結論は「不採用」。デスクトップでも使用しているウイルスバスターの体験版をとりあえずインストールし、30日の猶予期間を得ることにしました。

 では何で不採用にしたのか?・・・以前、このブログで「初心者用の”更新し忘れ”への対応に良いのでは」として勧めてしまった戒めとして、今回はそのあたりを記事にしたいと思います。

1.ソフト自体が不安定
 そのソフトが原因でブルースクリーンになることもしばしばらしい。
2.サポートが不安
 電話がつながらないのは当たり前。メールでの質問も煩雑。そもそも、製品のページでのセキュリティー情報が一般教養レベル。
3.ウイルス検出率が問題外
 検出率は56~90%。一番よく見る数字は70%台。

 最大の問題は、やはり3番です。危ないソフトウェアは基本的に触りませんが、さすがに「入れた方がマシ」程度のお守りレベルでは話になりません。それも、1番のおかげで「入れなきゃ良かった」になりかねませんしね・・・

 価格COMのレビューで、やたら褒めちぎっている人がいましたけれど、その人でさえ「他サイトのオンラインスキャンを併用」と”正直”なことを書いていました。これだけに頼るのは不安と言うことですね。いくらサブマシンでも、そんなリスキーなことはできません。

 様々なレビューサイトを回りましたが、ここまでこき下ろされていたとは・・・確かに、更新し忘れ対策としてはいいかもというレビュー記事もありましたが、やはり、人に勧められるものではなかったと、自分の行動で示してしまいました。今後、劇的に検出率が改善されるとかがあれば良いですが、どうやらウイルスレポートの更新頻度も長いらしいので、あまり期待はできなさそうです。

 とりあえず、現在使っている人、これから使おうとしている人には正直お勧めできない。私の意見が信用できないならそれでも良いですが、ちょっとネットで評判を調べてみることをお勧めします。

 ・・・最初は「夢のソフトで、きっと他社も追随する」と思いましたけれど、現実はこんなもの。まあ、夢は夢だったと言うことでしょうかね。


デジタル「写ルンです」は普及するか

2008-08-13 23:59:59 | Technology

 銀塩カメラからデジタルカメラに市場がシフトした今、それでもフィルムカメラが生き残っている分野があります。いわゆる「使い捨てカメラ」および「レンズ付きフィルム」と言われるもので、富士フイルムの写ルンですもっともスタンダードな製品として知られています。

 その入手製と手軽さ、安価な価格から、手軽なバックアップとして親しまれている使い捨てカメラですが、それにもデジタル化の波が押し寄せてきたようです。

「使い切りデジカメ」先行販売 プラザクリエイト ITmedia

 プラザクリエイトは8月13日、使い切りのデジタルカメラ「ECO digi MODE」(エコデジモード)を15日から一部店舗で先行販売すると発表した。50枚撮りで1980円。

 撮影が済んだら写真店に持ち込む使い切りタイプのデジカメ。本体は回収され、撮影画像はCDで受け取れる。

 以前にこのブログで、「ネット時代のデジカメは、「写ルンです」を目指すか」と言う記事を書きました。このときに紹介したのはCerevoというベンチャー企業の1万円程度の無線LANデジカメでした。写ルンですを目指すと言いつつも、価格は高いわ、サービスも中途半端だわで、私には成功の兆しが見えなかった製品でした。

 ところが、今回のECO digi MODEは、完全に使い捨てカメラの代替として考えられているもの。安価で、買って撮って持ち込んでプリントという流れは、全く一緒です。
 また、従来の写ルンですタイプの使い捨てカメラは、使い捨ての名に反して、フィルム部分と外装の紙以外はそのままリサイクルされていました。今回のものは、フィルムを使わない点でさらに一歩進んでおり、回収された本体は、データを消してそのまま再利用されます。

 撮った写真をその場で確認でき、条件付きで取り直しができると言うことを考えれば、少々割高な1980円も目をつぶれます。また、「使い捨て」&「リユース」と、撮り終わった後の「プリントサービス」の三本柱からなる従来型の収益システムをそのまま踏襲することも、大きな武器の一つであると考えます。

 同社の製品が発売されるに当たって、最大の敵は他社の使い捨てカメラ事業のデジタル化でしょう。例えば、写ルンですの発売元である富士フイルムが使い捨てデジカメ市場に参入してくると、同社にとって非常にやっかいなことでしょうから。

 どちらにしろ、販売網と広報戦略さえ間違えなければ、うまく顧客をつかんでいけるのでは?と思う事業内容。とりあえず関東圏50店舗からスタートだそうですが、全国展開時にどうなっているか楽しみですね。


iPhoneの「キルスイッチ」は是か非か

2008-08-12 22:02:55 | Thinkings

 iPhone及びiPod touch用ソフトウェアを販売するApp Storeが大成功しているようです。わずか1ヶ月で6000万本、うち無料アプリが7割としながらも、売り上げにして3000万ドル(約32億円)を稼ぎ出しました。そのうちの30%がアップルの取り分ですから9億6千万ほどの収入があがったことになります。もっとも、サーバー維持費やクレジットカード手数料もありますので、思っているほど儲かるわけでもないですけれど。

 さて、先日「I AM Rich」という999.99ドルという法外な価格設定のジョークソフトを紹介し、Appleの審査はザルだと記事にしました。しかしながら、現在、そのソフトウェアはすでに削除されていますが、ソフトウェアの削除について、その方法がちょっとした問題なっています。また、App Storeから購入するソフトウェアに対して、Apple側が用意した「仕掛け」について、正式に明らかになったのですが・・・

[WSJ] App Storeの成功語るジョブズ氏、iPhoneの“キルスイッチ”も認める ITmedia

Appleは最近、赤い宝石を表示するだけの999.99ドルのアプリケーション「I Am Rich」を削除した。作者のアーミン・ハインリッヒ氏は、Appleのルールに従っていたと思うと話している。Appleの広報担当者は、同社はI Am Richを削除すると「主観的に判断した」と語った。

 まず、最初の問題。App Storeからソフトウェアを削除する場合、ソフトウェア作者には何の説明もないといいます。このI AM Richについても、主観的に判断というだけで、具体的な理由は明らかにされていません。・・・まあ、このソフトの場合は妥当だとおもいますけれど。
 要するに、iPhoneおよびiPod対応ソフトウェアについて、App Store経由でしかインストールすらできないという、強力な統制を強いてしまっていることが問題であるわけです。Appleが認めなければ、フリーソフトも存在できないというのは、ソフトウェアをウリにするPDAとしてどうだろう?ということですね。
 コンシューマーゲームハードと比較しても、卸から流通、販売の全てにおいてAppleが握っているという状況が、如何に強力なエコシステムであるかということですよ。

 つぎに、iPhoneの仕掛けについて。

 また独立系の技術者がiPhone内で発見したコードをめぐり、Appleはプライバシーやセキュリティの専門家の怒りを買った。このコードは、理論上iPhoneから望ましくないソフトを削除させられるAppleのサイトを、iPhoneが定期的にチェックしていることを示唆している。

 元記事では、これを「キルスイッチ」と呼称しています。要するに、Appleにとって都合の悪いソフトウェアは、ネットワーク上から動作しないようにできるという事です。これに対してのジョブズ御大の言い訳は、

 ジョブズ氏はこのような機能が存在することを認めたが、この機能は、誤ってApp Storeで不正なプログラム――ユーザーの個人情報を盗むプログラムなど――の販売を認めてしまった場合に必要だと主張した。「このレバーを引かずに済むよう願っているが、このような仕組みを設けないのは無責任だ」

この意見に頷けるかどうかは各々の判断に任せますけれど、少なくとも、ユーザーの手に渡ったiPhoneに対してもなお、Appleが強大な権限を持ち続けているということに対しては納得してもらえるかと思います。
 個人的な意見を言わせてもらえば、確かに、セキュリティ上の脅威に対しては、迅速な対応策となるでしょう。しかし、Appleのこれまでのセキュリティに対する対応を見ている限り、手遅れになってからしか動きそうがないところが心配。それどころか、Appleの手違い、もしくは「故意の間違い」によって、ソフトウェアが使用できなくなると言った不安の方が大きいように思います。・・・考えすぎだと思いますけれどね。

 売って終わりの音楽とはちがうApp Storeの運営について、まだまだAppleが考えること、改善すべき点は山ほどあるでしょう。iPhoneの目玉として、今後どういう落としどころを見つけていくか、非常に興味深いですね。