最近のコンシューマーゲーム機はインターネットにつながるのが当たり前。WiiもXBOX360もPS3も、DSもPSPだって・・・要するに、現行機種は全てネット対応を前提として設計されているわけです。
しかしながら、これらゲーム機の標準入力、つまりコントローラーは、インターネットを利用するときに大きな弱点があります。1つはポインティングデバイスとしては操作性が落ちると言うことと、もう1点は文字入力がやりにくいと言うことです。
一つ目は、Wii、DSは問題ないレベルですし、他のハードもアナログスティックを使って何とかしています。しかし文字入力はどうにもなりません。全てのハードでスクリーンキーボードが利用されていますが、やはり一番良いのは、USBキーボードを接続することでしょう。
考えてみれば、各ハードとも純正のUSBキーボードを発売していませんでした。MicrosoftはあくまでPC用で、XBOX360の周辺機器としては作ってないですものね。今後のことを考えれば結構な頻度で使うと思うのですが・・・確かに、ありきたりなキーボードを出してみたって、「PC用がつながるのに何を今更」となりそうですが。
ならば、ありきたりでなければ良いのです。Sonyが考えたキーボード、いやキーパッドは、その形も運用方法も確かに斬新です。
PLAYSTATION®3専用「ワイヤレスキーパッド」2008年の年末商戦期に向けて日米欧にて発売
~ワイヤレスコントローラに取り付けて、快適な文字入力が可能に~
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、「プレイステーション3」(PS3®)専用ワイヤレスコントローラ(SIXAXIS®、DUALSHOCK®3)に対応した「ワイヤレスキーパッド」を北米で2008年11月より発売いたします。日本・アジア・欧州でも年内に順次発売いたします。
まずその形状が奇抜です。PS3のコントローラーにかぶせる、というよりは「はかせる」と言った方がしっくり来るフォルムですよね。
USBキーボードを使う場合に比べて、コントローラーから手を離さずに、素早くキータッチができるのが大きな魅力です。操作形態としては、そのままコントローラーをホールドしつつ、親指でポチポチと押す形になります。キーボードと違って絶対にブラインドタッチは無理でしょうから、そのあたりはトレードオフですね。
しかし、これだけなら従来もキワモノコントローラーとして存在してました。注目すべきは、
「タッチパッドボタン」を押すと内蔵センサーの働きにより、キーパッド上を指で触れるだけでポインタを操作してWebサイトが閲覧できるなど、大変便利な周辺機器としてご使用いただくことができます。
そう、ボタンを押すことで、キーパッド部がそのままタッチパッドに早変わり。ボタンで切り替えることによって、従来コントローラーが苦手としていた「文字入力」と「ポインティングデバイス」両方の機能を付加できるナイス周辺機器となります。
確かに、ゲーム中チャットでコントローラーから手を離してキーボードを打つのは結構大変ですから、キーパッドの存在は確かにおもしろそうです。使い勝手をみるためにも、値段が安いなら欲しいですねえ。ただ、タッチパッドは・・・結局人差し指を使うような気がするし、どうせ片手が使えないのは一緒なので、マウスを使った方が楽そうとか思いました。
こういうハードをみると、まだまだソニーも大丈夫かな、とか思います。ただ、DualShock3に5980円の値を付けてきたソニーのこと。4980円とか本当にやりそうでイヤですねえ。