世間様ではエコがある種のキーワードになっておりまして、環境に優しいことは製品を売る上で大きなファクターになってきました。・・・まあ、エコ≒省エネと言う側面もありますので、ランニングコストを考えると結果的にエコ製品を選んでいた、と言うこともままあるわけですけど。今時リッター5kmを切っているアメ車を買うのは本当に好きな人だけでしょうし、テレビにだって年間換算電気料金がついているくらいですから。自作PCも低消費電力がトレンドの一流を形成していますしね。
その波は身近な照明の世界にも当然のごとく訪れています。もっとも効果的と言われているのが、白熱電球の交換でしょう。例えば、通常のシリカ電球から蛍光灯電球に交換すると、消費電力は3分の一で寿命は10倍くらいに伸びるようです。
しかし、この蛍光灯電球にも欠点があります。なんと言っても初期投資が高いのです。だいたい5倍から10倍くらいは平気でしますので、店の売り場でついつい手が止まってしまうところですが・・・とりあえず、この前交換したときは蛍光灯電球にしておきました。交換するの面倒ですしね。でも、お手軽に交換できるところで、かつ、数が多かった場合は決心が揺らぐかもしれません。
つまり、いくらエコな代替商品でも、初期投資金額が従来品に比べて高額だと手を出しにくいと言うことです。では、高額なんだけど、従来からの機能を「拡張できる」ような付加価値を持ったモデルなら、買い換えの促進になるでしょうか?
LED電球 9機種を家庭向けに発売 SHARPニュースリリース
シャープは、省エネ・長寿命・水銀レスと環境性能に優れたLED電球9機種を発売します。白熱電球のソケットにそのまま装着できますので、簡単に一般電球からの置き換えが可能です。
<DL-L60AV>は、LED電球として業界で初めて※1、付属のリモコン操作で光の色を段階的に変えられる「調色機能」を搭載しました。天候や季節、時間帯、目的などに応じ、電球色相当から昼白色相当まで7段階の光色を選んでいただけます。さらに、明るさを変える「調光機能」も搭載しているので、リモコン一つで光の色と明るさを変化させ様々なシーンにあわせたライティングが楽しめます。
シャープから、電球自体に点灯、調光、調色機能を持たせた機能拡張型の電球がリリースされました。例えば、デスクライトや間接照明などの電球と交換することで、ベッドの上からの照明の操作が簡単に実現します。地味に便利ですね。ちなみに、お値段はオープン・・・なんですけれど、市場予想価格は最上位のリモコン付きで8000円程度と予想されます。「電球一個に8000円!?」と思いますが、設計寿命で10年と言うことなので、年間800円。電気料金の低下分とリモコン操作の分を合わせると、そんなに高い買い物じゃないような気がするのは・・・自分でも不思議ですが。
リモコン付きじゃないものだと4000円と、最上位機種の半分とは言えまだ高価ではあるものの、冷静に考えれば白熱電球と良い勝負ができるような気がする今回のLED電球。まだ発展途上の製品なので、今後お値段が安くなってくるなら、日常の選択肢に十分なってくるのではないでしょうか。
・・・もっとも、蛍光電球やLED電球が中心の社会になったとき、その長寿命によって電球の流通在庫がどれくらい圧縮されるか如何によっては、価格はあまり下がらないんじゃないかとも思うんですよね。