Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

XBOXとXP MediaCenterEdition2005

2004-10-02 20:43:26 | Thinkings
 今週号のファミ通を眺めていて、恐ろしい事に気づいた。

 新規ハード売り上げが、184台だった。
 今後の発売スケジュールにRPGが一本も無かった。
 今週のソフト売り上げベスト30に一本もソフトがランクインされていなかった。

 ワンダースワンやドリームキャストのことではない、XBOXの事である。

 マイクロソフトが満を持して発売した新ハードも、こと日本に限って話をするならば<>”Windows XP Media Center Edition 2005"
がある。
 これは、”10フィート離れたところからでも快適に操作できるメディアインターフェイス”を備えたXPの新エディションの事である。
 10フィートをメートル法に直すと約3.5メートル。つまりこれは、リビングにTVの代わりにPCを置いて、TV、DVD、音楽など様々な”メディア”の”中心”としようと言うものである。

 そしてこの試みは、”専用のゲーム”を除いてXBOXと被る。

 ネットゲームも、音声チャットも、音楽のダウンロードも、DVD鑑賞も、ユーザーのニーズに合わせてきめ細やかにこなすPCの方が、XBOXよりも圧倒的に有利だ。
 もちろん「ゲーム機とPC用途では話が違う」という意見はもっともだし、「MediaCenterEditionとXBOXを混同するのは間違いだ」という事は私も十分に分かっている。
 しかし、もともとのMicrosoftの狙いは、PS2と同じく”XBOXをホームサーバーにすること”だったはずだ。だからこそ”まるっきりPC”というパーツ構成にしてきたのではなかったのか。それをふまえた上で、ただ単純な事実として、今度のMediaCenterEditionはそれと被ると言っているのだ。
 さらに言えば、XBOXでリリースされているゲームのほとんどは洋ゲーであり、そういう意味ではその部分でもPCと被るかも知れない。

 今度また、XBOXは”ソフトを4本同梱”という大幅な値下げを行ったスペシャルパックを発売する。
 それが「在庫処分」に思えてならない私は、日本市場に置いて言えば、

”MicrosoftはXBOXを忘れたいのではないか?”

なんて事が頭をよぎった。