こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

脳のオーバーヒートの予防にはマルチタスクがいいかもしれない

2023年05月12日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
少し雲が多い。
昨日の昼間の大雨のあと、鎌倉はぐっと気温が下がって今朝はとても冷えているが、雲間からは日が差して寒さを感じるほどではない。
娘は4月から部署が変わり忙しくなったらしく、今朝も早くに出るというので、時間に余裕があった私が車で駅まで送ってやった。
新婚早々ずいぶん忙しいようだが、大丈夫か心配になる。
まあ、2年近く遠距離恋愛を続けてきたのだからそれは杞憂だろう。

仕事というのは同時に押し寄せてくる。
病院にいると、自分が行う病理診断のみならず、専攻医の指導、臨床からのコンサルト、カンファレンスの準備、管理職業務および研究などの仕事が同時に大量に押し寄せてくる。
その都度、その時行っていた仕事を中断してそちらに注意を振り向けて対応することとなる。

病院の病理医として仕事をするより、よその施設で病理診断だけをするのはある意味すごく楽だ。
もちろん、壁にぶつかるような難しい症例があるので、大変といえば大変なのだが、とにかく1例1例を片付けながら前に進む途中で診断業務とは関係のないことが入ってくることがない。
このようなときは、集中していていわゆるゾーンに入っているわけで、気が付くと2、3時間が過ぎている。
そして仕事が終わった時には脳が大量のエネルギーを消費したことを実感する。

職場のストレスチェックの中の質問の1つに、

 自分のペースで仕事ができる

というのがある。
病院での仕事は、もちろんほぼ自分のペースで仕事をさせてもらっているので、これは、

  おおいにそうだ

に、二重丸をつけている。
そして、仕事はマルチタスクを遂行しつつ行っている。
病院病理医としての仕事はこのマルチタスクの遂行なわけだが、実はこれはこれで悪くはないような気がする。

病理診断だけを4、5時間集中して行う場合、その間大脳の特定の部位をずっと酷使するが、それはかえってその部分の疲労感を増大させることとなる。
それより、臨床医や検査技師を相手に話をしたり、研究や原稿のことを考えたりするのは使う部分を分散化させるわけで、疲れは感じにくいのかもしれない。
もちろん、結果としては脳全体を使うので、結果的には疲れる。

そういう意味で、仕事なり勉強というものは集中しすぎるよりも気を散らすというか気分転換をするということが必要で、マルチタスクはそれに合致した行為と言えるのではないかと、急に気が付いた。
ただ、その気分転換の方法こそが難しく、そこで緊張感を途切らさないためにはどうしたらいいかを考えなくてはいけない。

考えを寝かすのもいい

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