こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

しまった!忘れてた。

2012年05月28日 | 家族のこと
朝、歩きながら小説を読んでいたら、新婚の主人公が仕事で忙しく、新妻の誕生日をろくに祝ってあげられなかったことを嘆いている場面があった。

そこで、思い出した。

しまった!今日は妻の誕生日だった。



その日になってから慌てなくてもいいように、誕生日プレゼントは先週から用意し、息子の部屋に隠していたのに、その誕生日当日の朝、今夜の食事の相談どころか、『誕生日おめでとう!』の一言も言わず、いつもの月曜日の朝通りに出てきてしまった。
自転車で自宅前の坂道を猛スピードで下っていく私の背中を見て、妻はどう思っただろう。
新婚でなくても、連れ合いの誕生日くらい、覚えていなくてはいけない。

なんで忘れたかって?おそらくはいつもより一時間も早く目が覚めてしまうほど気合いが入っていたせいだろうと思う。今週から、心機一転頑張ろうと思い、今日、仕事に行ったらどうしよう、こうしようなどと考えていた。そうしたら、肝心のことを忘れてしまった。
この小説、ちょっと、はずれだと思いながらも、なんとなく先も気になり、とにかく早いとこ読み終えようと、大切な朝のぼんやり歩きの時間に、ほめられたことではないが、歩きながらまでして読んでいたのだが、こんな形で私を助けてくれるとは思わなかった。
下手をすれば、昼ぐらいまで、いや一日中忘れていたかもしれない。

さてどうしたものか、と悩んだが、さっさと謝ったほうがいいだろうと思い、病院手前の公園まで来たところで、妻に電話をしてお祝いを伝え、忘れていたことを詫びた。
電話口で妻は笑っていた。


午後の大雨には驚いたが、帰る時分にはすっかりやんだ。

ネットで探した職場近くのケーキ屋に注文しておいたバースデイケーキも、帰りがけに無事受け取った。
カンファレンスが終わる時間を見越したかのように、娘から「ケーキ覚えてる?」の確認の電話がきた。もちろん、返事は「うん、大丈夫」だった。
あとは、横須賀線でケーキが潰されないよう、気をつけて帰りさえすればいい。ただ、隠し場所がわからないので、プレゼントは、息子が塾から帰ってくるまで渡すことはできない。



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