こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ロシア国営放送のある意味放送事故から考える情報発信と私のブログ Broadcast accident on Russian state media

2022年03月16日 | 日本のこと、世界のこと
 ロシア国営テレビの生放送中に「戦争反対」のプラカードを掲げた女性が話題となっている。”戦争反対、戦争を止めて”というのが主目的であったが、ここにはさらに“プロパガンダを信じるな”という文言も書かれているそうだ。インターネットによる情報拡散が難しくなってきている状況下で、当局に対する奇襲攻撃ともいえる地上波の生放送を利用しての訴えは多くの人に伝わったに違いない。国からしてみたら放送事故だ、罰金3万円相当で釈放されたようだが、今後は当局の厳しい監視下に置かれるに違いない。スターリンの国でこんなことをするなんて大変な勇気と実行力の持ち主だ。
 社会から得ることのできる情報は新聞、テレビとともにインターネットなどのものだろう。ただ、新聞を読まない人は、テレビ、ネット、テレビも見ない人はネットからしか情報を得ていない。それなのに自分では正しい情報を得ていると思っているが、それぞれには説明の多い少ない、内容の左寄り右寄りといったバイアスがかけられている。極端なものの一つが、国家によるプロパガンダだといえる。

 自分は正しい情報を得ている、だから自分の考え方は正しい

 在日ロシア人が故郷の親族と話すと、全く話がかみ合わずうろたえているが、先の大戦での日本がどういう状況であったかがよくわかる。新型コロナウイルス感染症で経験された”正常性バイアス”はここにもある。


 きのう、botが何かのワードに反応したらしくアクセス数が一瞬跳ね上がった。2、3年前1位を記録したことがあったが、その時は初めてだったということもあって色めき立った。今ではこれがバグのようなものだということが、ネット上でも知られるようになり、「お、久しぶりだな、何かに使えるだろう」とスマホでスクショを撮っておいた。

 私個人の考え方、思いを、匿名で表出しているのがこのブログだが、ここにもバイアスは隠れている。それは、

 少しでも多くの人に読んでもらいたい
 少しでも多くの人に共感してもらいたい
 あわよくば、有名になりたい、購読料でももらいたい

という私心だ。最後のことに関しては、今のところ”私にとってのリアルワールド”すなわち、医師、病理医としてしっかりしようという思いの方が上回っているが、いつこちらの方の欲望が上回ってくるかはわからないし、実際そんなことはちょくちょくある。

 1月なかばごろから、急にアクセス数を上げようと思い出し、PC版のテンプレートをいじったり、ノー天気な自己紹介文をせたりしていた。一時的にアクセス数は増えたようだったが、最近になって馬鹿らしくなってきた。理由はいろいろあるが、旧テンプレートに戻したのはあるブロ友さんに、

 コロ健さんよ、これをやっちゃあダメなんだよ

と、その方のブログ上で指摘されたこと、gooブログ以外のブロ友さんのブックマークが表示できなくなって不自由になったということ、さらには、結構昔の人気の記事の一つを手直ししようとしたら間違えて削除してしまったことなど。

 どれも、自分がこれまでそれなりに営々とやってきたブログ活動がずれてしまった結果であり、本来の目的ではなかったはずのアクセス数を上げるということがブログの目的となり果てていた。

 そんな自分の滑稽ともいえるネット上の行動を見ると、実はこんなに身近なところで、情報というものが発信者にとって都合よく改変され、また、受け取る側にしても都合よく取捨選択されていたということがわかる。これぞ情報というものなのだろうが扱いは難しい。

 件のブロ友さんは、達観しているようで、アクセス数は気にせず、考えを届けたいと思う人にだけ読んでもらったらいいと考えているらしい。込み入った理由からその方をブックマークに載せることができないのは残念だが、これもまた情報のバイアスと言える。

 これからも、ランキングには参加していくだろうが、あまり振り回されることのないように気をつけてやっていきたい。
できるかぎり双方向で

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