こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

第110回日本病理学会総会@京王プラザ&ウェブ

2021年04月23日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
 学会出張のためいつもより少しだけ遅く家を出た。門を出て後ろを振り返るとモッコウバラの生垣越しに裏のお宅の満開のツツジが重なって見える。4月も下旬となってあっという間に緑が濃くなってきた。日中の気温は高くなるが、空気は乾燥していて気持ちがいい。

 昨日から始まった今年の病理学会総会は京王プラザホテルで開催されている。発表演題の多くは現地会場で収録されて、後日オンデマンド配信される。私も自身の発表はポスターセッションで、それはPDFを登録して、閲覧してもらう形式となっている。講演や口演発表は現地開催で、のちに配信するコンテンツを録画しているようなものだ。現地&ウェブの両方を利用したハイブリッド開催でそれなりにいい感じだ。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のためには、いわゆる”人流”を止めなくてはいけないなどと口では言っているくせになんでわざわざ東京、それも新宿まで出て行ったかというと、このうちの口演発表のセッションの座長を仰せつかったから。別のセッションでは、座長もリモートでやっているのもあったが、新宿まで直接行って帰ってくるだけにしておけばいいだろうと、久しぶりにネクタイを締めて現地に行った。小さなセッションで、会場は閑散としていて、少々拍子抜けしたが、豈図らんやセッションにアクセスしている人の数は数十人あり、日本中から参加しているのだと実感。PCの向こうも意識して進行した。(年賀状のやり取り程度の)おつきあいのある先生の講演も会場で拝聴することができ、大変有意義だった。

 この学会では懇意にしてもらっている先生にお会いして旧交を温めたかったのだが、コロナ禍で猛烈に忙しくしているうちに体調を崩されたとかで、残念ながら、こちらにはいらっしゃらないという。リモートで参加しておられるのだろう。仕事で抜けられないとか、この先生のように体調を崩したとか、いろいろな事情があることを考えるとこの形式も悪くはない。もう、”一堂に会して”、なんていう時代は終わった。私たちの場合、つい気が緩んで”せっかくだからじゃあ一杯”なんてことにならなかったと考えたら、却ってよかったのかもしれない。
明日はリモートで

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