こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

命が無意味に失われていくことを目の当たりにし

2022年04月01日 | 日本のこと、世界のこと
 少し寒い朝。娘が新社会人として初出社。あいにくの雨の中、私より一足先に出かけていった。雨はもうじきやんで午後には晴れるそうだが、昼間の気温は昨日よりも10度低くなるらしい。冬物のジャケットをクリーニングに出さないでおいてよかったが、今月から料金が1割値上げになるということで、痛し痒し。在宅で仕事ができたら外出のための服装など気にしなくていいのだがそうもいかない。ただ、今年度は新型コロナウイルス感染症対策とともに、働き方改革のこともあり、病理のリモートワーク化を検討することになっている。放射線科では、リモートワークが導入されており、病理もできないかということだ。私も新年度、心機一転考えてみよう。今日の桜の写真は昨日の朝、妻が私を駅まで送ってくれた帰りに立ち寄った妙本寺で撮ってくれたもの。
 今日もウクライナ侵攻のことが報道されている。春の訪れ新年度ともに元気を出したいところだが、たくさんの人が無意味に虐殺されていることを連日テレビやネットで知らされ続け、どんどん鬱になっていくことを自覚する。だからといって、義援金を送る以外に何ができるというわけでもないし、せいぜい、このブログを通してロシアの愚行を批判するしかない。

 昨日、プーチン大統領の側近は、


だというように報道されていた。要するに叱られるのが怖い。もちろん、スターリンの国だから、失脚すればシベリア送り、下手をしたら毒殺暗殺処刑ということもあるのかもしれない。先日、ロシア大統領特別代表という高官の一人が愛想をつかして国外に逃亡したとのことだが、賢明な選択だったのだろう。プーチン大統領の側近ともなれば、海外に多量の資産を有しているだろうから可能だったのかもしれないが。情報の真偽は定かではないが、もし、誰かが譴責されるのが嫌で、その結果として戦争を長引いているとすれば、日々失われているかけがえのない命、築いてきたものは一体どう考えたらいいのだろう。

 ”自分が叱られることが怖くて”ウクライナの人を殺し、町を灰燼に帰したということは、命令されたことだからといっても戦争犯罪に相当することではないか。ロシア軍の前線には徴兵された若い兵士が送られ戦わされているともいうし、ウクライナの占領地では捕虜でもないウクライナの人がウクライナ軍の前に銃を持って立たされているともいうことだ。この地獄のような状況をロシアはさらには歪曲してプロパガンダに用いている。この侵略戦争の場合、ウクライナは一方的に攻め込まれており、プロパガンダを行う必要はほとんどない。この侵略は経済制裁によってロシアが潰れるまで終わることはないだろうが、それまでにどれほどの人の未来が閉ざされてしまったことだろうかと思うと込み上げてくるものがある。
 ボタン一つでミサイルが放たれ、その都度多くの命が失われる。同じ人間であるはずなのに、なぜ、大切にされる命がある一方で、粗末に意味もなく失われる命があるのだろう。これが戦争というものの持つ本質的な愚かさであるとすれば、そのことを私はいままで知らないで生きてきたと言える。先の大戦の不幸をすでに忘れている日本国民はたくさんいるだろう。この国に戦禍を起こさないためにはどうしたらいいかを皆で議論する必要があると思うし、国はそういったことを国民に行わせるよう誘導したらいいのではないか。
遠くで起きていることでは無い

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