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こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

包み込むような温かい気持ちで

2019年01月10日 | 妻の名言

ここ数日来、煮詰まりつつあった考え事を妻に相談した。鏡を見て自分の仏頂面と対話しても妙案が浮かばず、精神的にも限界に近づいていた。

「健ちゃん、人と話す時にまた眉間にしわを寄せて深刻な顔をしているんじゃない?そんなんだったら、誰だってあなたと一緒に暗ーい気持ちになってしまうわよ。挙げ句の果てには、”この人大丈夫かな?”なんてことになりかねないわよ」

図星をつかれ、どぎまぎしていたら、

「あのね、人と話す時は、相手の人を柔らかい心で包み込むようにするの。そうしたら、相手の人も安心してあなたのいうことに耳を傾けてくれるわよ。」

そうか、もし自分がそうしてもらったら、わかってあげよう、力になってあげよう、そういう気持ちになるかもしれない。すくなくとも喧嘩腰、対立するような状態で話をしてもお互いいいことは何一つない。

イソップ物語の中に「北風と太陽」という話がある。あの話は、北風の冷たさと太陽の暑さの対比で、暑ければそりゃあ上着を脱ぎたくもなるというものだ。

妻が私に教えてくれたのは、そういうことではなくて、もっと相手を思い、ともに幸せになる、そういったアプローチのやり方だった。

人に動いてもらおう、そう考えたら相手をinvolve(巻き込む)しなくてはいけない。そのためには、どうしたらいいか。

必要なのは薄っぺらな笑顔ではないし、おためごかしの誘い文句でもない。ましてやお情けちょうだいの苦しい顔でもない。誰だって、子供だってついてきやしない。

相手を柔らかく優しく包み込む優しく温かい気持ちがあれば、笑顔があふれ、相手の目を見て、心のレベルで話すことができる。

そして私は救われた

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